独り言

強がりとか、逆張りとかじゃなくて、今回の秋山翔吾広島移籍に関して僕は今はあんまり怒っていない。というより、秋山だけは何があっても西武に戻ってくると思っていたし、いろいろな思いから寂しさや、悲しさが最初に出てくる。だから自分の気持ちを整理するためにも独り言を書いておこうと思います。


秋山翔吾広島移籍のニュースを見たときに思ったこと

寝る前にTwitter見て衝撃を受けた。MLBで過去ワーストクラスの大失敗をしたくせに、オフにトレセンとか使って、GMとも関係性を保ってた古巣を蹴って他球団に行くの?ダッサイな。って思った。
人情とか義理とか移籍において関係ないでしょって正論ぶった暴論をよく言われるけど、秋山は人情とか義理を持った男なんだろうなって思ってたから余計に目を疑った。
もっと目を疑ったのは『契約年数』の話と『2000本安打』の話。なるべく長く現役でいたいから3年の方を選んだって書いてあったけど、西武ライオンズが2年契約を満了したら強制引退させるとでも思ったのかな。秋山が馬鹿じゃないのは知ってるから、これだけで適当な理由を述べてるってわかった。それに加えて『僕が2000本にこだわってるのを知ってていてくれて嬉しかった。』ってコメントもおかしいよね。まるでナベGMが知らなかったかのような言い方。知ってるに決まってるから。それに、ファンだって西武ファンのほうが秋山翔吾という選手の2000本にこだわってるよ。5百数本だよね。とか言う曖昧な言葉を騙されたなら余程のアホだと思うと同時にこれも適当な理由だなって思った。

移籍されて感じたこと

最初にも書いたけど、今は悲しさや寂しさしか感じていない。秋山ほど関係性を保ってても移籍されてしまう西武ライオンズの魅力のなさ。08年に日本一になってからファンやってて、たくさんの人が出ていった中で今回の移籍が1番『西武ライオンズって選手には嫌われてるんじゃないか』って感じた。自然共生型ドームとか、金払いとか、そういう見て取れる部分じゃなくてもって奥深くにある根強い“嫌”な部分があるんじゃないかと。こんなに球団が好きで、応援してるのにプレーしてる選手はそうじゃないんじゃないかと思うと辛すぎるなって。言い方悪いけど、大野雄大らあんな弱い中日であっても安めの契約で中日に残ってる。弱かった頃にFA権取得した山田哲人だってヤクルトと長期契約を結んだ。でも西武ってそういうの滅多にない。他の球団が欲しいと思える選手が生涯宣言してくれたのって今現役の選手じゃ中村栗山(増田)だけじゃない?移籍するときって色んな理由を言うけど、結局上っ面だけなんだろうと思った。1番は“西武ライオンズから出たかった”なんじゃないかと。なんだろうか、自分で言ってて余計悲しくなってきた。だから、もう長期契約結んだ人以外が言う西武ライオンズ愛を信じられなくなってきている自分がいる。今年の森・外崎を筆頭にこれからどんどん主力がFAになるけど、誰が抜けてもおかしくないなって思う。こういうこと言うと『ファンがそんなんだから選手が残りたくないって思うんだよ』とか『そんな選手叩くファンがいる球団に残りたいと思うわけ無いじゃん』とか言われるけど、逆ね。選手がこんなメンヘラみたいなファンにしたんだよ。誰もが涌井みたいな選手ならこうはなってない。出ていったとき“最後は西武に帰ってきて”って思ってるはず。まぁでもこれだけ裏切りても〇〇だけはって思っちゃうんだけどね。栗山のように、おかわり君のように、増田のように、金子のように、岡田のように、十亀のように、熊代のようにね。
結局ファンって選手の表の顔しかわからないから、その球団の選手でいる間は信じて応援するしかないと思う。来年再来年と明るいオフシーズンを過ごせることを今はただ僕は西武ライオンズに愛を示してくれる人たちを信じようと思った。

それとは別に秋山翔吾に感じたこと

悲しいとか寂しいとかは『秋山翔吾が移籍して感じたこと』だったから、今度は本人に感じたことを書こうと思う。
秋山は日本の安打製造機の名を背負ってシンシナティ・レッズに移籍して情けない成績を残して帰ってきた。ぶっちゃけ、レッズの起用法とか外野手だけは集めてくるところとか当時はふざけんなって思ってた。別の球団ならもっと出番あったんじゃないかとかモヤモヤしていた。でも今は違う。“情けない選手だな”っていうのが今、本人に対して思うところだ。
秋山がやったことって、これから先MLBに挑戦しようっていう選手の未来を潰しかねないことだと思う。いい選手の例えが思いつかないけど、来季以降、日本のアベレージヒッターがMLB挑戦をしようとしたときに、『ショウゴ・アキヤマとかいう選手より成績残してないんだろ?信用ならんな。マイナー契約ならいいよ』って言われるかもしれない。それほどまでに“やらかしてる”と思う。それでいて打高なマイナーでも平均しか打ててなかった。そんな秋山にある価値ってなんだろうって考えたら所謂“過去の栄光”ってやつだよねと。帰国後の秋山って日本で活躍してた頃のイメージだけで契約持ちかけられてる状態じゃんと。それなら秋山が今やることって『最低保証で半年間自分を証明すること』だよね。もう一度返り咲けるだけの力があることを証明しなきゃならない。その場所が広島だったというならそれはまぁ許した。“秋山翔吾”らしいじゃないかと。でも、秋山が選んだ道は保証された道を歩むことだった。僕はプロスポーツを経験したことがないから分からないけど、プロの世界ってハングリー精神がなきゃダメなんじゃないかなと思う。甘ったれた精神で、保証された契約の元で打って2000本安打達成しても“その程度”だったとしか思えないよ、もう。
しかも、今年歴史的なドル高なわけで秋山って今年プレーもしてないレッズから10億近く貰うんだよ。なおさら金額とか年数とかって必要?って思う。
この一連の報道に僕は、秋山が西武にいる間、ファンに見せてきたものって偽物だったの?っていう情けなさを感じた。本人からしたらファンごときに言われたくないだろうけど、悲しいかなプロスポーツってファンに夢を売る商売なんだよね。ファンごときって考えがあったらプロスポーツ選手として終わりなんじゃないかな。

ナイツ塙のニュースを見て思ったこと

ナイツ塙さんが秋山からLINEが来たとラジオで言ったらしい。そのあとカープの菊池も秋山からLINEが来たと言ってた。その日付は25日。3球団との交渉が終わった翌日のことだった。このニュースを見たときの最初の感想は『やっぱり出来レースだったんだ』という感想。FAレースとか見てて思うのは大体の選手の移籍は出来レースなんだろうなということ。MLBと違ってNPBにはタンパリングや裏取引が蔓延ってると思う。獲得した側のファンは自分たちの球団に魅力があると思いたいがために元球団を執拗に蹴落としてくることもあるけど、本当は気づいているでしょ。勝つことが全てのプロスポーツで優勝した古巣を差し置いてまで同一リーグの前年最下位球団に行くなんてことないよね?そういうもんだと思う。だからそこは仕方ないし諦めてる部分がある。でもそれが黙って容認しなきゃいけない理由にはならない。ていうか、文句の1つくらい言わせてくれよ。ずっと応援し続けた選手が為す術もなく他球団に行って牙を向いてくるんだぞ。それにすら文句言えなかったら、やるせない気持ちをどこに向けたらいいのか。獲得する側が何を言おうと獲られた側の気持ちはわからないよ。
話がズレてしまったので秋山の話に戻すとナベGMはやるべきことをやってたんだなと感じた。僕らだって出来レースと察せたんだから現場なんてもっと“そういう”雰囲気だったと思う。その中で出せる範囲の最大限でちゃんと誠意を見せていたと思う。だからこそ今回に関してナベGMを責める気にはなれない。

誠意とか熱意って

誠意とか熱意とかよく言われるけど正直な話よくわからん。金額?年数?態度?どれも当てはまりそうで、当てはまらなさそう。金額が大事なら出せるだけ出せばいいのかと言われたら違う。年数が大事なら金額は適当でやたら長ければいいのかと言われたら違う。態度は尚更分からない。態度が熱意に含まれるならオフシーズンに秋山は西武のトレセン使っていたわけで、それって熱意にならないの?って思う。
結局誠意とか熱意って都合のいい理由でしかないんだと感じた。出来レースに乗っかった理由を『熱意を感じた』っていう言葉で誤魔化してるだけなんだと。
そもそも、親会社の状況とかによって提示できる金額の限度があって限度に対して100%提示する場合と80%で提示する場合とで熱意に差が出るとき、100%のほうが値段が低いなんてことはザラだと思う。それでも金額の差≒熱意の差になってしまうのか。やっぱり、熱意なんて適当なこじつけにしか使われないんだなって思う。

最後に

僕は西武ライオンズのファンだから、何があろうと自分の意志で牙を向こうとしてくる選手の味方をすることはないと思う。vsカープのとき、秋山が打席に入るなら僕は全打席凡退しろと思う。だってそれが西武の勝ちに繋がるから。
でも同情だけはしてあげることにする。まずは、秋山が拘っている2000本安打の価値が下がったことに対して同情する。だって、貴方の2000本と栗山の2000本が同価値だと思う西武ファンはきっといないから。次は、きっと何年後かに衰えが来て、2000本にギリギリ届いてない中、カープファンに『早く引退しろよ老いぼれ』って言われながら凡退していく姿を見たときかな。
僕は西武ライオンズ・秋山翔吾が大好きでした。今まで夢を与えてくれてありがとう。
さようなら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?