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もーやん本ログ

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読書感想文
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#読書感想文

父が娘に語る経済の話。

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文として『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』について綴ってみます。 一言で表すなら「ロマンチックに語る人間と社会の成り立ち」。 本書の一番の特徴は、元財務大臣のヤニスさんが、娘さんに向けて『資本』とか『資本主義』という言葉を使わずに経済を語っていること。 私の印象に残った節はこちら。 ○食糧の貧しさが侵略のはじまり歴史の中で迫害された人たちのことを、賢くないから犠牲になったのだ

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~』について感想を綴ります。 一言で表すなら「美意識が必要なのはエリートだけじゃない」。 私が気になった点はこちら。 ○『真・善・美』をモノサシとするまず、この本で一番言いたかったのではないか、ということです。それを私なりに噛み砕いて感じたのは次のこと。 ◆生産性や効率のアップで素晴らしいものはできるだろうか?生産性や効率のアップは喫緊の課

瀟洒な本はいつもパイ

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本屋さんで。ふと「お洒落だな。。。」と手に取るとパイ。図書館で、おすすめコーナーのきらびやかな一角に鎮座するパイ。 今回も。「ほぉ~。美術の資料集みたい。ここまでこだわって。粋だなぁ」と手に取ると。 パイ( *´艸`) パイインターナショナルを意識したのは昨年。界隈では有名らしく、画家の友人が私の本を見て「パイって良いよねぇ~」と呟いたのがきっかけなの。 フランス装飾と文様なぜ欧米では囚人服は縞模様なのでしょう? “グロテスク”

多様性のためにできる配慮

皆さまご機嫌よう。もーやんです。 読書感想文の続きです。前回の記事はこちら→(わたしのイスラーム観) 本を読んで以来、知られざるアラブの素顔に興味を持ったわたくし。ハムダなおこ氏のメルマガを購読はじめました♪ すると、2022年3月まで開催されていたドバイ万博にて、日本館のおもてなしの残念さが明らかになってちょっとショック。。。(゚∀゚) ドバイ万博、日本だと全然報道されてないですもんね。観光客も少ないのに前回のミラノ万博より来場者数が多く、前代未聞の大盛況だったらしいで

スキンケア辞めました_後編

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 前回に引き続き、本日は『肌断食』について読書感想文&実践レポート。 後編となる今回は、本の内容で私がビックリしたことについてご紹介♪ ○日焼け止めは使わない 化粧品の法規制が変わり、全成分を表示させる代わりに、量の制限が緩和されたそう。 そのため、日焼け止めはどんどん高機能になる一方、有害な紫外線吸収剤も多量に含有した製品もたくさん。 日焼け止めの効果を期待するなら、フェイスパウダーで十分みたい。 ○ベビー用品は刺激が強い 赤ち

スキンケア辞めました_前編

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 最近、ある本に感化されて一切のスキンケアを辞めました。既に2週間以上経過中。。。(*'▽') お化粧は毎日してます。でも、クレンジングは使いません。 きっかけとなった本がこちら。 こちらは、2回に分けてお届けしますね。 前編は、『今の私の状態』について。後編は、『本の内容で私がビックリしたこと』について。 ○今までのスキンケア今までも、私のスキンケアは割とシンプル。化粧水+ワセリン(orニベア)。たまに、サンプルでいただいた美容

”日本人”はどこから来たのか

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は読書感想文。私がここ最近で面白かった本の上位に入り、久しぶりに購入した本。前後半の2回に分けてご紹介♪ 『世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史』 ○ダーウィンが『種の起源』を発表した頃、吉田松陰は処刑された超・日本史が教科書と一番違うところは、時間軸で世界と日本が分かること。 面白いのは、やっぱりここ。 神話~近代まで、ミトコンドリアの解説から始まる本書では、世界のできごとも交えた日本史を

なぜ日本は鎖国できたのか知る

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 前回に引き続き、めっちゃ面白かった本の感想文。長くなったので、次回に続きます( *´艸`) 『世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史』 今回は、わたくしの中でヒットした胸熱ポイントをご紹介ヽ(●´ε`●)ノ ○神話と歴史インディージョーンズのようなロマンを感じたのは、神話=歴史という解説。 『古事記』や『日本書紀』は日本の建国神話が描かれているそう。それをそのままおとぎ話ではなく、何らかの史実の反

教科書より面白い日本史

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 3回にわたってご紹介した本の感想文ですが、ついに最終回。 『世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史』 ○秀吉キリスト教弾圧の真意宣教師が渡来したのは、布教のためと学校で教わったわたくし。 でも、本書では政教分離しきれない思惑を知ることができました。 例えば、異教徒の奴隷化を認めていたイエズス会。日本初のキリシタン大名となった大村純忠は、改宗を拒んだ領民を奴隷としてポルトガルに売り払ったという。

東大生の愛の教科書

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 東大生の愛の教科書このキャッチコピーで有名な本が、こちら。エーリッヒフロムの『愛するということ』ですね。 今日は、こちらをご紹介しながら呟きます。 この本は、じっくり噛みしめて読むべき内容のように思うので、いつもと違って抜粋はいたしません。 まず、読んで思い浮かべるのが『恋愛の経験値』について。 これは、ないよりあった方がよいと思うのです。 それも片想いじゃなく、なるべく生身の人間を相手にした特訓。 以前、旦那さまに伝えたこと

ばけもの好む中将

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 最近お気に入りで大好きな小説をご紹介。 『ばけもの好む中将』著 瀬川貴次時は平安。12人の姉を持つ苦労人貴族の主人公『宗孝』が、表向きは申し分ない貴公子『宣能』の怪異巡りに付き合わされて、行く先々で事件に巻き込まれるお話。 8巻まで読み終えたところで、現在10巻まで発売中。 まず、全キャラクターの個性が立っていて、生き生きと動きます。「あれ?わたしアニメ見たかしら?」と勘違いするくらい。 ○魅力的な敵ビランズも魅力的。女御様の恐さ

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう

みなさまご機嫌よう。もーやんです。 本日は読書感想文。斬新な設定で読む人を「あっ(*゚Д゚*)」と言わせるおすすめ本。『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』(著:山本巧次)です。 まず面白いのが、一作目から最新刊へかけて、官能小説みたいな表現が無くなってきたこと。笑 詳しくは後で説明します( *´艸`) ○あらすじ東京で働くOLゆうか。祖母から引き継いだ家は、江戸時代へのタイムトンネルだった! 愛しの八丁堀の同心、伝三郎さまのために秘密の岡っ引きとして活躍するおゆう。友

バターの本

みなさまご機嫌よう。もーやんです。 本日は読書感想文。なんとマニアックな『バターの本』(グラフィック社編集部)です。 中表紙は銀紙で『バターの本』と刻印されているのです。バターの包み紙みたい!遊び心ね( *´艸`) 『バターは嗜好品。だからこそ美味しいバターを』という著者が、日本全国の美味しいバターをまとめた本書。 大手のナショナルバターからご当地のクラフトバターまで網羅されていて、すべてに味のコメントがあります。 ○バターのカタログとして全商品に、『作り手のおすす

一膳めし屋 丸久

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 秋の夜長の読書感想文。本日は、最近めちゃくちゃ好きな『一膳めし屋 丸久(まるきゅう)』(中島 久枝著)シリーズをご紹介。 もう、ほんと、わたくしの『好き』というか『萌え』ポイントが詰まっております。 また、主人公のお高さんはわたくしと同じ29歳になった年。思わず親近感。でも、同じ年で店主ってすごいなぁ・・・。 文章から漂う雰囲気も大人で、言葉遣いや立ち居振る舞いも”柔らかくも、芯のある自立した女性”というレディな魅力にあふれています