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当面の下値メド、日経225は3万5千円、TOPIXは2570

想定通りの展開、現実が分かれば過剰な期待は萎む


指摘したとおり過熱人気となっていた半導体関連株が大きく下落してきた。
日米の中核銘柄の日足パターンからみてこれは天井足、つまり大きな上昇トレンドの末端であり、経験則では最終上げ波動の半値押しから全値押しまでの調整を見る公算が濃厚である。

ファンダメンタルからも、半導体関連には市場の過剰かつ誤った期待が混入していた。
現在、需給が逼迫している半導体は生成AI 向けGPUとそれに対応した特殊メモリーのみで、その他の稼働率は低迷したままである。
その価格は通常の価格より5倍以上高いため、半導体市場全体の売り上げも増加したように見えるが、それ以外は1年前の最悪期より少し戻した程度。
素材となるウエハーメーカーのSUMCOがメーカーの生産動向や在庫を3か月毎に報告しているので分かる。

しかし製造装置の受注は、各国政府の補助金で世界のあちこちに巨大工場新設が相次いでいるため、製品需給よりずっと強いトレンドで推移しているが、それらが本格稼働しても使う用途が定かに見えているわけでもない。
結果的に物凄い供給過剰となり、価格低迷や低い稼働率で巨額の赤字または低採算に苦しむことになるだろう。

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