見出し画像

政局が始まった

衆議院補選で想定以上の自民党批判


政局には二通りの語義があって、単純に政治情勢という意味と、政権の主導権争いという意味がある。今回の見出しはもちろん後者の意味である。
先週末の3補選の結果は、勝った方の立民関係者も含め、関心のある多くの有権者を驚愕させるものだった。
結果は予想外の立憲民主党の圧勝であり、自民党の大惨敗だった。

今回の選挙のテーマはもちろん自民党の裏金問題だが、テレビや新聞では深掘りした解説や評論がなされていないため、多くの人は、自民党は何となく薄汚いところがあって信用ならないと感じている程度であろう。
全国紙やテレビのキー局首脳は、自民党上層部と密接にコンタクトしており、重大スクープや自民党に不都合な情報を流す場合は必ずお伺いを立てる。
深刻な影響ありと判断した場合はもみ消すか、黙殺される。

近年では、4年前の東京都知事選挙公示直前に、文芸春秋社から『女帝・小池百合子』という本が出版され、作家でカイロ大学修士課程まで修了した黒木亮氏が克明な学歴詐称の証拠付きで記者会見までしたのに、大手メディアが一切取り上げなかったことが挙げられる。
17年の都議選で小池氏率いる都民ファーストの会に大惨敗を喫した自民党都連関係者には彼女に強い遺恨があり、表沙汰にしたい意向があったにも拘らず、先日政界引退を表明した二階俊博氏らが強引に握りつぶしたと噂されている。

ここから先は

1,984字
この記事のみ ¥ 390

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?