160円は必ず超える、泣くのが嫌ならさあ投資
目減りを嫌う個人資金の移動が本格化する
今回が2160号だからというわけではないが、偶然今回は160に絡めて書く。
ドル円相場が29日に160円にタッチした瞬間から日本政府の為替介入が始まり、総額9兆円前後が投入された模様である。
29日は日本市場のクローズ中で、投機筋が鬼のいぬ間の洗濯を狙ったか、前日に155.5円を超えた辺りから一本調子の上げとなり、一気に160円台まで突っ走った。
当然、為替ディーラーを含め目先筋は全員この動きを注視しており、決定会合の後だけに、どこで日銀が介入をするかが重大なテーマとなった。
結局、2回にわたり纏まった介入が実施されたが、ドル換算では570億ドル程度に過ぎず、従来に比べ規模は小さい。
また従来に比べ、日本の一般個人の海外投資への関心が強まっているため、介入に乗じてドルを売り叩くより、押し目を買おうという気運が強いく、一時151.86円まで下がる場面があったが、たちまち155円台に押し戻されている。
下げの期間はたった4日だけ、すぐ半分押し戻されているので、トレンドに亀裂が入った=反転の前兆という解釈にはならない。
単に、スピード違反の上げに対し、時間調整の必要性を暗示したに過ぎない。
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