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GRⅢと私。

今年、ご縁があって、私の手元にGRⅢがやってきた。
ずっといいな、ほしいな、と思っていたのだけれど、そのうちにⅢxが発売され。50mm?!なにそれそっちがいいに決まってるじゃん、買いだな、と思ったところで冷静になり、待って、もっとよく考えて、と私の中の誰かがささやき、さらに熟考。
Ⅲxを手にして楽しそうにしている人の写真をじっくり見せてもらい、わあやっぱりいいな、Ⅲxかな、と思ったところで、またもう一人の私がささやく。その人の写真を好きかもしれないけれど、あなたはそういう撮り方をする?
確かに。同じカメラを手にして同じ写真が撮れるわけではないことは痛いほどわかっている。
では、私はGRⅢかⅢxを手にして、何をどう撮りたいのか。なぜ欲しいと思ったのか。

①APS-Cの一眼を持っているけれど、広角レンズは持っていない。
②ズーム機能のあるコンデジを持っているけれど、決定的瞬間を撮るにはタイムラグがある。

私は、撮るもののジャンルが決まっていない。撮りたいものがたくさんある。
私のスマホは、カメラがいい最新式ではない。
私がGRシリーズを欲しいと思った理由を挙げる。

①スナップ写真を撮りたい。今だ、と思った瞬間にシャッターボタンを押したい。
②これ以上後ろに下がれない、という場所でも、できるだけ全体像を撮りたい。
②狭い飲食店内でも、そのとき会った人を撮りたい。
③大きなカメラを持ち歩けないような場所で、距離が取れないときでも、数人くらいの集合写真は撮りたい。
④マクロ写真を撮りたい。
⑤常に持ち歩きたい。
⑥できれば画質のいいものがいい。

①④⑤⑥はⅢでもⅢxでもよさそう。でも、他はⅢが強い。
結果、私が欲しいのはⅢでは?という結論にたどりついた。

そのとき、父が遠方(父の故郷のすぐ近く在住)の伯母のお見舞いに行くのについていくことになった。撮っておきたい、でも大きなカメラを持って行くのもそれで撮るのも無理。買っておけばよかった、と思った。
そのタイミングで、それを知らない人から、自分の撮るスタイルでは使わないので、よかったら譲ります、と声をかけてもらった。しかもストリートエディション。格安で譲ってくれるという。すぐにその話に飛びついた。
そしてその直後にその伯母の葬儀で親戚が集まることになり、持って行った。大正解だった。

手にして半年くらいだろうか。
毎日、なにかしら撮っている。ポケットにも入るし、ポケットがないときは、サコッシュサイズ、もしくはそれより小さなサイズのカバンに入れて、それを斜めがけにして持ち歩く。

最初はハンドストラップを愛用していたのだけれど、それに手を通して撮り歩いているときに、ぶら下げているとカメラを持つタイミングが遅くなるし、ずっと握っていると前に傷めた肘が痛くなってくることに気づいた。
さらに、家で作ったお弁当を時間ギリギリで撮るとき、ストラップに手を通す時間もないことがあり、ストラップが邪魔になった。
そこで、気になっていたフィンガーストラップを購入。スナップを撮るときに目立たないようにリングキャップを黒にして、冒頭の写真のかたちが、今の私のいちばん使いやすい形。
ストリートエディションのかっこいいオレンジがいっさいない形になってしまったのは残念だけれど、使いやすさを重視した。保管しておけば、限定ストラップがダメになることも、限定カラーのリングキャップを落とすこともない。(実際一度落として、一緒にいた人が気づいて拾ってくれた。)


フィンガーストラップのよかった点を挙げる。


*サッと手にして撮ってもストラップが画面に入ってしまうことを気にする必要がない。
*指を通すので、多少ゆるめに持っても、カメラが落ちることがない。
*小さなカバンやカバンのポケットに縦に入れたときに、引き出しやすい。


クロップ機能はトリミングしているようなものだと聞いて、当初は使わない、と思ったのだけれど、今は、たまに使う。撮影後にデータを見て、トリミングしたほうがいいな、と思うのとは違って、最初に構図を決めたくて、あと少し、でもちょうどいい場所に障害物、というときなどに。
クロップ機能をたくさん使うようになったらⅢxだな、と思ったけれど、いまのところ、ほとんど使うことはない。そういうつもりで持ち歩いているからだと思う。

RICOHさん主催のGRmeet47にずっと参加したくて、愛知があったら参加しよう、使わせてもらって決めよう、と思っていたのが、まさかの手にしてから参加することができて、とてもとても楽しませていただいた。

GRⅢを買ってよかった点は、上に書いた欲しかった点、つまり求めていた点すべてを満たしてくれたことと、さらに付け加えるなら、起動がスマホより速いこと。顔認証できない私のスマホだと、断然速い。これは大きい。
あとは、大きなカメラを向けると構えてしまう家族の、自然な姿を残すことができること。
写真に残ること自体ではなく、カメラを向けられることが苦手な人たちを撮るのに抜群によい。
AFが迷うことがある、ということは聞いていたけれど、これは確かに、ある。
でもそこは私はピンボケも味、と割り切って使っている。
ときどき動作がおかしくなるときは、バッテリーを入れ直している。

バッテリーについては、フル充電で持って行って、予備を1つ準備して、それでも足りなかったらモバイルバッテリ―を使うつもりでいるけれども、だいたいバッテリーだけでいまのところ足りている。行っても予備まで。

手にしてよかった。もうすでに、GRⅢのない生活が考えられない。
そのことを今年中にまとめることができてよかった。

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