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バランス機能の3つのメカニズム

予期的メカニズム

環境の状態や変化の情報は視覚を通して得られ、その情報が安定性にどのように影響するかを過去の経験に基づき解釈し、どのような障害回避戦略をとるかを決定する。

視覚情報に基づき外界の環境を過去に基づき評価し、運動戦略を決定

するバランス制御。

例:障害物の横を回ったり、跨いだり、また滑りやすい床に対しては歩行速度を落としたり、ステップの運動パターンを変える。


②予測的メカニズム

予基的メカニズムによる回避戦略に基づき、自発的な姿勢調整を行う。

例:障害物を跨ごうとする場合の適正な重心移動や滑りやすい路面上での支持基底面内への重心移動の維持など

③反応的メカニズム

日常生活中に予期せずバランスが崩れるような状況になった場合、いわゆる反射機構が活性化され、ステップ反応のような平衡反応や立ち直り反応によるバランス制御。

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バランスの評価

・座位や立位での外乱検査

・片足立ち検査

・TUG

・重心計による重心動揺計測

・FRT

・BBS(FBS)

・10m歩行

※BBSのカットオフ値をクリアした30%に非転倒の予測ができなかったとの報告もあり、予測的バランスメカニカルを評価するテストには不十分である。

参考文献:バランス機能と評価 星 文彦

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