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「UB Journal」byユーザベースの新編集長になりました

2020年1月より、株式会社ユーザベースのコーポレートメディア「UB Journal」の編集長になりました。ぱちぱちぱち。
前任の編集長から「所信表明を書いてほしい」と言われ続けて、早2ヶ月。おおお、もう1年の1/6が終わってしまったとは……というわけで、重い腰を上げて所信表明なるモノをしたためました。

採用に効くコーポレートメディアを

私の詳しい経歴は自己紹介を見ていただくとして、まず「UB Journal」と私の出会いについて紹介させてください。

2018年春、フリーライターだった私は、リクルートエージェント(現リクルートキャリア)の先輩の依頼を受け、彼とユーザベースの共同創業者である稲垣さんの対談記事を執筆することになり、恵比寿のオフィスに伺いました。

↓この記事です。

そのときに広報として同席していたのが、前任の編集長である山田。彼から取材後に連絡があり、ライターとして「UB Journal」の記事を書いてほしいと言われたのがキッカケでした。3本ほどライティングを担当させてもらった後、山田から「もう少しUB Journalにガッツリ関わってみませんか?」という誘いをもらい、2018年11月から業務委託でユーザベースに入りました。

もともと「UB Journal」は、NewsPicksというメディアを抱える企業ゆえ、あまり他メディアから取材を受ける機会が少なかったため、だったら自分たちで発信できる媒体をつくろうという思想でスタートしたもの。私が入った当初から「挑戦する人を後押しするコーポレートメディア」を掲げ、インタビューや対談記事を中心に展開していました。


私たちは敢えて「コーポレートメディア」と呼んでいますが、一般的にはオウンドメディアと呼ばれるのが「UB Journal」です。オウンドメディアって難しいんですよ。事業のリードを獲得するでもなく、売上に直接貢献するわけでもない。むしろコストがかかるわけで、目標の立て方も難しい。

KPIをPVや公開本数に置くオウンドメディアは多いけど、BtoB事業中心の企業がオウンドメディアでバズるのはあまり想像できないし、バズや本数を狙うために事業と関係の薄い「バズ狙い」の記事や、クオリティの低い記事を量産しても意味がありませんよね。

じゃあどうするか。

私たちは「採用に効くコーポレートメディア」にすることを決めました。これが2019年1月のことです。私自身、前職ではBtoBマーケティングをやっていたので、UB Journalで売上に紐づくリードを生んでいないことにモヤモヤしていました。なので採用に役立てるのはすごくいいなと。しかもリクルートエージェントでのキャリアカウンセラー経験も活かせると感じました。

最初は採用人数を増やすことをKPIに仮置きしていましたが、ユーザベースのことを知っていてもスキルがマッチしない人の応募を増やしても意味がありません。だったら私たちが仲間に加わってほしい人たちに、ピンポイントで刺さる記事を書こう──そうやって日々試行錯誤しながら、記事をつくってきました。

働く人と会社のミスマッチをなくしたい

私は約7年半キャリアカウンセラーをやってきて、「せっかく入社したのに、人間関係が原因で辞めてしまうのはもったいない」とずっと思ってきました。転職させるのが仕事なのに、何を言っているんだと思うかもしれません。でも、いろいろなキャリアの人に会えば会うほど、人間関係がうまくいかなくて辞めてしまう人の多さに、何とかできないかと思っていました。

私自身も人間関係が理由で転職したこともあります。そりゃ毎日仕事が楽しくなくなるし、会社に行くのもユーウツになります。だから転職したくなる気持ちは超わかる。

じゃあどうすればいいんだろう? 何ができるだろうか?
ずっと考えてきて、答えっぽいモノが薄っすら見えてきたんですよ。人間関係がうまくいかなくなる原因って、会話の量と質じゃないかなって。もちろん単にお喋りしようねって話ではなくて。

コミュニケーションのすれ違いでよく見かけるのが、自分は「伝えた」つもりでも、相手に「伝わっていない」ケース。「伝える」と「伝わる」は違うんですよね。同じように「知っている」と「できる」も違う。

その橋渡しをするのが「会話」だと思うんです。

で、私はその会話を生むキッカケになる「コンテンツ」をつくりたい。
コンテンツにはTVや本、雑誌やSNSなどさまざまなモノがあるけど、会社には仕事しに来ているんだから、話題は仕事に関することのほうが自然ですよね。

同僚が「UB Journal」に載っている記事を読んで、「へー、**さんってこんなことを考えていたんだ」とか「今度○○について質問してみよう」と思ってもらえたら嬉しい。自分の上司がどんなチームにしていきたいと思っているのか、日常で聞く機会って意外に少ないはず。それを「UB Journal」で知ってほしい。

「会話」って相手に興味を持つことから始まると思うんです。
「何でこんな風に言うんだろう?」「何でこう思ったんだろう?」──その会話のキッカケになってほしい。採用に効かせるのと同時に、社内コミュニケーションの活性化にもつなげていきたいと考えています。

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ユーザベースが大切にしている「7つのルール」の1つ、「異能は才能」の副文には「フェアでオープンなコミュニケーションを徹底する」と書かれています。ユーザベースに入ってみて、そのオープンさにはたびたび驚かされてきました。特に以下のインタビューで佐久間さん(B2B SaaS事業CEO)「健全なコンフリクトを起こしにいく」という話は、本当に目からウロコでした。ユーザベースなら、オープンな会話ができて、きっと働くメンバーと会社のミスマッチをなくしていける――そう考えて、2019年6月には正式に社員になりました。

いや、もちろん会話だけで全てのミスマッチがなくせるとは思いませんよ?人間関係を理由に辞める人ばかりでもないですし。
でも、少なくとも何らかの助けにはなるはずだし、そのつもりで私は記事をつくっていきたいと考えています。

これからのこと

最近入社したメンバーから「○○の記事を読んで入社したいと思ったんです」って言われて、めちゃくちゃ嬉しかった……! カルチャー(採用)のメンバーからも「このポジションの採用が急募なので、記事をつくってほしい」と相談されることも増えてきて、毎日すっごく楽しいんです。

とはいえ、将来の仲間に向けた記事をもっと届けていきたいし、応募者の認知度を上げたい。まずは以前あった「社員紹介」ページを復活させるつもりです(ほら、よく採用ページにある「営業部○○の1日」的なやつ)。

他にも、まだ紹介していないチームがたくさんあるので、全事業の全チームを網羅するくらいにしていきたい(言っちゃった)。とはいえ、頻繁にチームが変わるので難しいんだよな……などなど、やりたいことも、やるべきこともたくさんあります。

前編集長の山田は、自ら「断捨離が趣味」というくらい、目的やリソースの状況を総合的に見て意識的に記事の本数を制限していたようですが、私は一旦全部リクエストを聞きたいし、可能な限り応えたいと考えています。
(この記事のトップ画像は山田がつくってくれました。ありがとう!)

そうそう、最近は「採用広報」に関するイベント登壇依頼もちょこちょこいただくようになってきました。このあたりの話は、また別のnoteでご紹介していきたいと思います(過去登壇したイベントのレポートを以下に貼っておきますね)。

ではまた!


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