1人編集部でもコンスタントに記事を出すTips
Happy Holidays!!! ユーザベース(以下「UB」)で自社コーポレートメディア「UB Journal」と「UB note」の編集長を務めている筒井(@jaggyboss)と申します(社内では「つっつー」とか「にっく」って呼ばれています。肉が好きなんで🍖)。
さて、この記事は「インハウスエディターAdvent Calendar2021」24日目の記事です。
錚々たるメンツに混ぜてもらい、ビビリ倒しております(なので日付が変わるギリギリに投稿……)。
あなたの会社で、インハウスエディターって何人います?
このnoteを読んでくださっているのは、ご自身がオウンドメディアを担当(編集・執筆)されている or これからオウンドメディアを立ち上げようとされている方が多いのではないでしょうか?
インハウスエディターについての説明はコミュニティのメンバーが書いてくれた記事を見ていただくとして……
で、質問です。オウンドメディアの編集・執筆を担当する人、社内に何人いますか???
mercanやサイボウズ式など一部を除いて、1〜3人くらいという会社が多いのではないでしょうか(カンです。もっと多かったらゴメンなさいね)。
かくいう私も、今年の半ばまではほぼ1人で担当していました。
2020年1月に「UB Journal」の編集長を引き継いだ後、しばらくは前任の編集長と並走していたんですが、同年後半にはほぼ1人に。さらに2020年7月末に立ち上げた「UB note」は完全に1人で運営してきました。
(2021年後半から、新卒メンバーが加わってくれたので、noteは2名体制になりました)
1人編集長、とにかくリソースがない問題
で、少人数で運営していると問題になるのが、リソース問題です。
特にオウンドメディアを立ち上げた当初は、どんな効果があるか見えないまま記事制作をスタートしなければなりません(もちろん事前に何を目的にするメディアなのか、どんな効果が見込めそうなのか、ある程度予測しておく必要があります)。
会社としても「コレはやる意味があるのか?」の判断ができないため、大きく予算を割いてもらえるケースは少ないのでは?
前任の編集長は、当時のUB代表に「意味あんだっけ?」って言われたことも……
会社に対して、このオウンドメディアはやる意味があるんじゃい! と言いたい! 予算がほしい! でもそのためには、まず記事をつくって効果を証明しなければなりません。
そうなると必然的に自分で書かねばならない → インハウスエディターが爆誕! となるわけです。たぶん。
構成は固定してしまえ!
ようやく本題。というか見出しが答えです。
……さすがにコレだけだと言葉足らずなので補足します(そりゃそうだ)。
すでに運営していた「UB Journal」は、採用オウンドメディアとしての効果を証明できたこともあり、私が編集長に就いたときは、すでに何人かの外部ライターさんに執筆を依頼する体制と予算がありました。
一方、私が半ばゲリラ的に立ち上げた「UB note」はゼロからのスタート。まずはとにかく記事の本数を揃える必要がありました。でも前述の通り、立ち上げフェーズゆえ予算はゼロ。かつ「UB Journal」も並行して運営せねばならず、とにかく時間もお金もありませんでした。
しかも私、記事の構成を考えるの、めちゃくちゃ苦手なんですよ……執筆における得意・不得意な部分は人それぞれかと思いますが、私はいつも構成を組むのに時間がかかりまくります。
そこで考えたのが見出しにある「構成を固定してしまう」方法です。
現在「UB note」は社員インタビューを中心に載せており、幾つかのシリーズをつくっています。一般的なインタビュー以外に、新卒メンバーにインタビューする「New Generations」、D&Iを主眼にしたシリーズ、個人ではなくチームを紹介するシリーズなどがそれです。
たとえば上記のD&Iシリーズであれば、10個の質問をインタビュイーに事前に送り、当日は上から順番に聞いていきます。
もちろん「もうちょっと具体的に教えて」「たとえばどういうこと?」みたいな深掘る質問を加えることもありますが、同じシリーズで質問を揃えます。
メリットは3つ!
この手法でインタビューするメリットは3つあります。1つは読者目線、残り2つは運営目線です。
メリット① 読者が横比較できる
質問を固定することで、同じ項目を見比べることができます。とある記事を読んでくださった読者が、同じシリーズの別記事に遷移した場合、「なるほど、さっきの人は●●だったけど、この人は**なんだ」みたいな。
UBメンバーからも「いろいろなリーダーの1on1のやり方を知ることができて、参考になる!」といった声をもらっています。もちろん1つの記事を読んで離脱する方も多いですが、それはそれでOK。
メリット② インタビュー中に文字起こしが捗る
質問が固定なので、インタビュー中にある程度余裕が生まれます。一般的な取材だと、要点をメモしながらインタビューするケースが多いと思いますが、構成(質問)を固定することで、文字起こししながらインタビューできます(もちろん個人差や慣れの問題もありますが)。
「UB Journal」は構成も含め練りまくるのでムリですが、noteのインタビューであれば、私の場合、インタビュー中にほぼ文字起こしが完了します。あとは質問ごとに編集して原稿にしていくだけ!
こうすることで、文字起こしの時間(もしくは外注費用)をカットできるし、取材→原稿を書き始めるまでの時間を短縮できるんです。「UB note」の立ち上げフェーズで記事を量産したかった私としては、めちゃくちゃやりやすかった!
メリット③ 慣れていない人でも記事を書きやすい
コレは新卒メンバーが入ってきて気づいたんですが、構成を固定することで記事を書く経験の浅いメンバーでも、一定のクオリティで記事をつくることができます。
もちろん中身は別だけど、とりあえず記事の体裁はできるので、そこから一緒にブラッシュアップしていけばOK! コレで新卒メンバーが1人でインタビュー〜初稿までこなせるようになりました。
今ではいろいろなメンバーからリクエストが来るよ!
2020年8月に「UB note」を立ち上げ、当初は上記の手法を駆使して週2本ペースでインタビュー記事を公開していました。予算ゼロ・1人編集長でも、やればできます!(ぶっちゃけ超大変だったけどw)
リクルーターからインタビュー候補のリクエストをもらい、できた記事をスカウトメールや面接案内に添付してもらうようにして、2〜3ヶ月かな? 「UB noteのインタビューを見て入社を決めました!」と言ってくれるNew Joiner(中途入社のメンバー)が!!!
リクルーターや経営陣にオフィスで会うたびに、「こないだの○○さんの記事を読んで入社してくれた人がいるんですよー!」とささやき続けて約1年、2021年7月、ついにnote proにアップグレードする許可が……! コレで大晦日に今年のまとめ記事の公開ボタンを押さなくていい(笑)!
今ではリクルーターだけでなく、さまざまなチームのリーダーやメンバーから「○○さんをインタビューしてほしい」というリクエストが次々に来るようになりました。めちゃうれしい!
2021年に入ってからは週1本ペースに落としているんですが、コレだと年間50人くらいしか紹介できぬ……というわけでスタートしたのが、先ほど挙げたチーム紹介記事です。
このシリーズも構成は固定。
採用候補者の方だけでなく、コロナ下のフルリモートで入社してくるNew Joinerに読んでもらうことを想定し、そのチームの歴史やどんなキャリアのメンバーがいるかなどを紹介しています。
採用面接を担当するメンバーからは「noteを読んできてくれるので、ある程度チームへの理解があって話がスムーズに進む」「1から事業の説明をしなくて済むのでありがたい」といった声をもらっています。こちらもリクエストをたくさんもらえるようになりました(完ッ全にリソースが追いついていない……お待たせしているUBメンバーのみなさん、すんません)。
立ち上げフェーズでリソースがなかったので、記事の構成を固定して制作スピードを上げたよ! というお話しでした。ただ、ありがたいことに社内からのリクエストがたくさん来ていて、リソースが足りないのは変わっていません(笑)。
年明けからは強力なメンバーが増えるので、リクエストをもらった記事をバシバシ公開しつつ、新企画もいろいろ考えるぞー!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?