見出し画像

Nstock に入社しました!

AWS Japan を退職し、Nstock 株式会社にエンジニアとして入社しました!

この記事では Nstock 入社にあたっての経緯やモチベーションを書き記しておきます。

Nstock へ入社した理由は大きく以下の2点です。

  • 手の届く範囲の人々に価値を届けることに魅力を感じるから

  • 将来的に経営者を目指す上で、シードフェーズのスタートアップで働きたかった

ちなみに、退職の話は↓で書いています。

Nstock とは?

「株式報酬の常識を覆し、国内スタートアップを次のステージへ」というミッションを掲げる、今年1月にできたばかりのスタートアップです。

以下のような事業展開を予定しています。

  • 株式報酬に特化した SaaS の開発による業務効率や安全性の改善

  • ストックオプションの発行〜管理〜行使にまつわる業務課題の解決

  • ストックオプションの価値が社員に伝わっていない問題の解決

詳しくは CEO 宮田さんのブログをご参照ください。

なぜ Nstock か?

理由1. 手の届く範囲の人々に価値を届けることに魅力を感じるから

私が仕事を選ぶ際の軸の一つです。Nstock への就職という文脈における「手の届く範囲の人々」とは、スタートアップにいる友人、そして自分自身を指します。

AWS でスタートアップの技術支援をしていたことも、この軸に繋がっています。スタートアップで働く友人に対し、 AWS の資料作成・登壇を通じて情報提供できたこと。以前インターンでお世話になった会社の担当として支援できたこと。これらはAWS で働く上でのやりがいでした。

Nstock のビジネスは、スタートアップで働くすべての人の職業体験を豊かにしうると感じています。なぜなら大抵の場合、スタートアップで働くこととストックオプションは切っても切り離せないものだからです。

少なくとも当面はスタートアップ界隈にいるつもりなので、これからもスタートアップで働く友人は増えていくでしょう。その中で、「将来日本で世界的なスタートアップがたくさん生まれ、その起業を支えたのが Nstock だったら最高だな」と思えたのが、入社の決め手の一つです。

理由2. 将来的に経営者を目指す上で、シードフェーズのスタートアップで働きたかった

退職エントリでも触れましたが、AWS への入社を決めたときから一貫して、将来スタートアップの経営に携わりたいと考えています。過去の自分の経験を活かすのであれば、CTO のような技術寄りのポジションが価値を出せそうです。

AWS で様々な会社をみたり、Amazon の組織を知る中で、スピード感を落とさず事業拡大をするために必要なことってなんだろう?と考えるようになりました。詳しくは割愛しますが、特に大事に思えたのは、1) 社内の利害関係の調整が最小限で済むよう設計された組織構造と目標 2) 意思決定基準としてのバリューの浸透  3) それらが改善され続ける仕組みがあること、です。この仮説を試したり肉付けにするには、一つの会社が生まれてから組織が拡大する過程を見れると良さそうです。

また、AWS での経験を通じて考え方が変わった部分もあります。それは、CTO はエンジニアキャリアの最終到達点ではなく、役割の一つに過ぎない、ということです。エンジニアは日々の実装、テックリードは技術選定、VPoE は 採用・評価、CTO は組織と目標の設計など、それぞれの領域で裁量と専門性を持ちます。自分に CTO より適した役割があるかもしれません。であれば、様々な役割を試してみたいです。特に今は、プロダクト開発の現場を経験して、AWS で広げた開発知識への肉付けをしてみたいと考えました。

こうした背景から、様々な役割と意思決定、そして組織の拡大過程を経験できるであろう、シードフェーズのスタートアップに入りたいと考え、今年の1月から本格的に転職活動をはじめました。その折、AWS の同僚に紹介いただいたのが Nstock になります。

CEO 宮田さんは、Smart HR 社の元 CEO で、Nstock が2回目の起業となります。ちょうど自分が転職したいと考えたタイミングで、いわゆる「2周目」を特等席で見る機会が巡ってきたため、これを逃がす手はないだろうとも考えました。

入ってみてどうか?

1. 期待通りの業務ができている

現在はエンジニアとして、フロントエンドからバックエンド、インフラ周りの開発に携わっています。

具体的には、

  • プロダクトロードマップ、バックログの管理

  • プログラミング言語やフレームワーク、インフラ、開発手法の選定

  • ドメイン知識を整理しアカウント設計、データモデリング

  • コーディング、コードレビュー

といった、プロダクト開発にまつわる、すべてのことに携われています。

エンジニアとしてプロダクト開発していて、プロダクトコードを書くって純粋に楽しいな、と思います。また、人生で初めてスクラム開発を回しています。透明性・検査・適応という経験主義の三本柱は、ルーティン化や改善が好きな自分の性に合っているようです。

日々、開発知識を吸収・アウトプットする毎日を楽しんでいます!

 2. 一緒に働く人達が魅力的

自分よりプロダクト開発経験が豊富で専門知識がある方ばかりで、チームメンバーから学ぶ毎日です。一方で、新しいやり方をガンガン取り入れる柔軟性もあります。

例えばメンバーの過去うまく言った経験を活用する例としては

  • 過去開発した同種の SaaS プロダクトで、この機能は100%早い段階で求められたから作っておく

  • 過去の開発組織でうまくいっていたので、DX Criteria をもとに、月次で開発プロセスを改善するチケットをバックログにいれる

といったイメージです。過去の成功・失敗体験のうち、今回も適用できそうなものを積極的に取り入れるのは理にかなっています。

一方で、新しいやり方に取り入れる例でいうと、開発チームのクロスファンクショナル化があります。クロスファンクショナルチームについては以下の記事が参考になります。

(本記事ではフロントエンドとバックエンド、どちらもできる、位のニュアンスでクロスファンクショナルという単語を使っています。)

Nstock では私を含め3人のエンジニアがいて、私は最後に入社しました。プロダクトの開発を始めるタイミングでは、スピードを重視してフロントエンドが得意な人がフロントエンドを、バックエンドが得意な人がバックエンドを開発するという方針でした。同僚が過去所属した組織で取り入れられていたやり方を踏襲した形です。

一方で、限られた人数でスピード感を持って開発しなければならない今こそ

  • チケットをフロントエンド・バックエンド一気通貫で実装できるためコミュニケーションコストが減る

  • 特定の人がボトルネックになることがない

といった観点から、クロスファンクショナルチームにしたいと提案しました。

提案はすんなり受け入れられ、開発初期にモブプロを一ヶ月実施することで互いの技術知識の平準化を行いました。今は各人がフロントエンドからバックエンドまで一気通貫で実装しており、自分の開発に集中して、スムーズに開発できています。

過去の経験を活かすところは活かす、自分たちに価値がありそうな新しいことはガンガン試す、というバランスの良い人が集まっている点が、Nstock で働く魅力のひとつだと思います。

3. ストックオプションの世界は奥深くて楽しい

社内のドメインエキスパートの方が開催する勉強会やプロダクト開発、ユーザーヒアリングを通じて、

  • ストックオプションはどういったプロセスを経て発行されるのか?

  • 会社および従業員はストックオプションの行使に際して何をしなければならないのか?

  • 税制適格ストックオプションはどのように税制面で有利で、どんな条件を満たす必要があるか?

といったドメイン知識にキャッチアップしています。

紙によるやりとりが前提となっていたり、複数のステークホルダ毎のフォーマットで同じ内容のデータを変換して提出する必要があったり。

知れば知るほど、非合理な部分、解くべき課題が見えてきます。どんな優先順位で、どうやって解くと価値が出るのか、開発チームで仮説検証するのはとても楽しいです。

さいごに

スタートアップで働く際には、1) 自分たちのプロダクトが世の中を良い方向へ変えていくんだ!と強く信じることのできるビジョン、そして 2) 達成可能だと思わせてくれるチーム、が必要不可欠だと考えます。

Nstock にはそのどちらも揃ってます。

執筆時点において、Nstock ではエンジニア採用を積極的には行っておりません。が、今後プロダクトのグロースや新規事業の開発にあたって、一気にアクセルを踏むタイミングがくると思います。

「今すぐは転職考えてないけど、半年・一年後くらいに転職考えてる。Nstock ちょっと興味あるかも」という方は、気軽にお声がけください、お話しましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?