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「データ活用ならあいつに聞こう」のあいつになりたい

 noteの応募企画で、「なりたい自分」をテーマにした募集がありました。
 私はこの春から、会社内でデータ活用を推進する部署で働いています。ずっとやりたいと思い、異動希望でアピールを続けていたお陰か、今働くことができています。この部署でやりたいことを通して、「なりたい自分」を考えてみました。


会社全体に文化を根付かせたい

 今の部署でやりたいことの一つ目は、「データ活用の文化を会社に根付かせる」ことです。
 これまでの勘・経験・度胸のみの仕事のやり方では、「個人に頼りすぎる、他の人に説明しにくい、思い込みか事実かわからない」という課題があります。まず、共有が出来ない個人特有の勘と経験だけで仕事をすると、その勘と経験を持つ個人しかできない仕事がたくさん出てきてしまい、どうしても個人に頼りすぎてしまいます。これでは、その個人に何かあった時にチームで仕事を代わることができません。
 次に、勘と経験は言語化が難しく他の人に説明しにくいものですから、「なぜこの判断が良いのか」という質問に、「自分のこれまでの経験と勘から、直感的に良いと思いました。」という回答になってしまいます。周りの人の協力を得るには理解が必要になりますが、説明しにくいと理解を得ることができず、結果的に協力を得ることもできません。
 最後に、勘と経験による判断だと、その判断が思い込みと事実のどちらに基づいているのかを検証することができません。思い込みでも運よく成功する場合もあるかもしれませんが、事実に基づいている方が圧倒的に成功しやすいでしょう。
 こうした状況を変えるのに、勘・経験・度胸に「データ」をプラスするデータ活用が役立つと確信しています。誰でもアクセスできるデータと理論を基にしていますから、個人に頼り過ぎることなくみんなで仕事に使うことができます。データと理論ですから、他の人に対する「なぜこの判断が良いのか」という質問にもバッチリ回答できます。回答を基に納得して周りの人も協力しやすいですし、「本当に事実に基づいているのか」を検証することも可能です。
 しかしながら、こうしたデータ活用のためには、会社全体で「データ活用」文化を持たなければなりません。会社で行う仕事は、個人一人で完結するものよりも周りの人の多様な協力で成り立つものが圧倒的に多いです。個人一人だけがデータ活用しても、周りの人の理解が無ければ協力することはできませんから、会社で成し遂げられる成果は小さいものになってしまいます。だからこそ、会社全体でデータ活用を当たり前とする文化を持つ必要があります。
 そこで、「データ活用の文化を会社に根付かせる」ことをやりたいと考えています。

実務と振り返りを重視したい

 二つ目は、「実務と振り返りを重視する」ことをやりたいです。
 データ活用の分野は、統計学やエンジニアリング、情報分野の法律や社会の動きなど、学ぶべきことがたくさんあります。学習においては、学習度合いを自分自身で確認でき、周りの人にもある程度根拠をもって示せる資格取得が有効と考えています。しかし、資格取得に偏らず「実務と振り返り」を重視したいと考えています。
 データ活用の実務には、「データで分かったことを成果に結び付ける」という、もっとも大事でもっとも難しいステップがあります。データで分かったことを理論立てて明確に周りの人に伝えられたとしても、周りの人に動いてもらわなければ成果に結びつきません。
 また、データ活用の限界として色々な前提、特に今の状況が続くことを前提とした判断になることがあげられます。ということは、単に一度データを活用して終わりではなく、適宜振り返りを行って状況が変わっていないか、状況の変化により逆に害を与えていないかを確認しなければなりません。
 そこで、「実務と振り返りを重視する」こともやりたいと思います。

「データ活用ならあいつに聞こう」のあいつになりたい

 ここまでまとめた今の部署でやりたいことを踏まえて、「データ活用ならあいつに聞こう」のあいつになりたいと思っています。
 私の会社においてデータ活用はまだまだ始まったばかりで、色々な実験を繰り返し、会社内に少しずつ浸透させていく段階です。当然、会社内のほとんどの人はまだデータ活用を(少なくとも意識して)やっていません。会社として、データ活用をやろうと大号令をかけたとしても、「結局どうすればいいの?」という戸惑いがたくさん出てしまうでしょう。そんな時に、「とりあえずデータ活用のことならあいつに聞こう」と思ってもらえる人になりたいです。
 会社の中には、様々な分野で「とりあえずあいつに聞こう」の「あいつ」さんがたくさんいます。困った時に助けてくれる、とても頼りになるありがたい存在です。そんな「あいつ」に、データ活用の分野でなることが、今の私がなりたい自分です。

#なりたい自分

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