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昔のお母さんは、どうやってワンオペ育児を乗り切ったのか?

 現在、私は育児休業を取得して妻と2人で育児をおこなっています。
 二人がかりなのでなかなか泣き止まない時も交代したり、子ども・家事をそれぞれ担当して同時進行で行うことが出来ています。
 しかし、それでも毎日夜は疲れて子どもと同時に寝ています。二人がかりでも大変な育児を、自分の親世代以上はお母さん一人のワンオペでやる人がほとんどだったのかと思うと、どうして出来たのか不思議です。
 今回は、昔のお母さんがワンオペ育児を乗り切ったわけを考えてみました。

目次
・ご近所付き合いで乗り切った
・無意識に耐えていた
・ご近所付き合いの復活か、家事・育児サービス業の推進か

◯ご近所付き合いで乗り切った
 可能性として考えられるのは、「ご近所付き合いで乗り切った」という方法です。夫は会社に朝早くから夜遅くまで出勤している間、子どもを持つお母さん同士や子育てがひと段落した年配の方々で、お互い様の精神で子育てを助け合ったのではないでしょうか。
 子育ての悩みを聞いたり、工夫を共有したり、さらにご近所付き合いで子ども達同士も自主的に遊んでくれたことで、乗り切ることができたのではないかと思います。

◯無意識に耐えていた
 もう一つ、あまり良くない理由なのですが「ワンオペの苦労を無意識に耐えていた」ということも考えられます。
 当時は、女性が働くことは珍しくましてや子持ちで働く人はごく少数でした。つまり、「女性は子育てを担当する」という状況がほとんどで、これにより「女性は子育てを担当し、男性は労働を担当するのが当然」という思考が固められていたと思います。
 女性がワンオペで育児することは当然という思考では、どんなに苦労しても「そういうものだから仕方ない」と無意識に耐えてしまっていたのではないでしょうか。これは、男性側も同じく例え子どもとの時間が欲しいと思っても、「男性は労働してお金を家に入れるのが当然だから仕方ない」と無意識に耐えていた人々が少なくなかったと思います。

◯ ご近所付き合いの復活か、家事・育児サービス業の推進か
 現代では、女性がワンオペで育児することは課題であるという思考が広まっていますが、具体的にどうやって解決するかは手探りの状況です。私は、解決方法として「ご近所付き合いの復活」と「家事・育児サービス業の推進」が考えられると思います。
 現代では、隣の家の人がどんな人なのか知らないことが当然になっています。知らなければ助け合うこともできませんから、ご近所付き合いを復活させて「お互い様」の精神で育児を助け合う環境にするものです。ただ、プライバシーを大事にしたい気持ちや、お互い様で自分だけ損をしてしまう懸念から、ご近所付き合いが減ったと考えられますから、ここの解決も必要になります。
 家事・育児サービス業の推進は、仕事として家事・育児をやってもらいお金を払う環境を増やすものです。仕事として依頼すれば、助けてくれる人とはその時限りの付き合いになりますし、サービス対価としてお金を払うのでご近所付き合いのような、「いつかやってもらったことを返さないと」という気持ちからも解放されます。この方法の課題としては、最もワンオペ育児で苦労する低所得世帯には大きい負担になってしまうことです。一番必要とする世帯を助けられる解決策が必要になります。

 皆さんはどう思いますか。

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