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机でやるだけが勉強じゃない 子どもに伝えたいことシリーズ3

 前回のnoteで、「勉強をするのはどうしてなのか」という問いに対して、子どもに伝えたい自分の考えを書きました。

 今回は、実際に勉強をすることに関連して「机でやるだけが勉強じゃない」というテーマで自分の考えを書いてみました。

目次
・机でやる勉強の限界
・外に出て、生活することも勉強になる

○机でやる勉強の限界
 机でやる勉強は、主に教科書やノートを使って「読み・書き」で行うものになります。そのため、勉強を通しての動作は読み書きの二種類に限定されがちです。頭に知識を入れる時は、読み書きだけでなく様々な動作を通して行う方が効果的だと言われています。声に出す、聞く、動画で見る、歩きながらやる、誰かと話しながらやる、こういった読み書き以外の様々な動作が、机でやる場合にはかなり難しいという限界があります。
 また、勉強は自分の頭から引っ張り出すことも必要になります。机でやる勉強では、主にペーパーテストによって引っ張り出しを行います。このペーパーテストには、「正解」がすでに用意されている問題が記載されており、私たちはその正解を導き出すことで引っ張り出しができているか確認します。また、ペーパーテストは正解に応じて「点数」が配分されます。この点数によって、過去の自分や他の人たちと比較することができ、自分の成長の具合や他の人より優れているのか劣っているのかを把握することができます。しかし、ペーパーテストで確認できる頭からの引っ張り出しの出来具合は、「正解」があって「点数」が付けられるものに限定されてしまうと言えます。実際の生活においては、正解だけでなく「妥当」か否かが求められる課題や、点数が付かずに「相手によって異なる気持ち」が評価として提示されることがあります。こういった生活に即した引っ張り出しに対して、机で行う勉強では充分に対応できないという限界があります。

○外に出て、生活することも勉強になる
 前述したように机でやる勉強には限界があり、社会で生きていくための五つの力、「言葉が分かる力」「自分を伝える力」「論理的に考える力」「数字を使う力」「歴史・科学から未来を考える力」を充分に身につけることは難しいと言えます。
 そこで、机でやるだけが勉強ではなく「外に出て、生活することも勉強になる」という意識が大切になります。生活の中では読み書き以外の様々な動作を行うことがたくさんあります。その動作を通して自分の頭に勉強している知識を入れていけば、机でやるよりもはるかに多くの知識を入れることができると思います。また、外に出て様々な人たちと関わっていけば、ペーパーテストで提示されるような正解があって点数のつくもの以外の、妥当性が問われたり相手の気持ちが評価として提示される課題に挑戦することができます。

 自分の子どもが、「どうして勉強をしないといけないのか」「机でやる勉強がつまらない」といった話をしてきたときに、前回と今回のnoteで整理した私の勉強に対する考えを伝えられたらと思います。
 皆さんはどう思いますか。

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