仲林自伝〜受験3〜

先日、世界の小倉孝と食事をした。彼はどんなにポーカーで有名になっても、仲林のような小童と遊んでくれる。昔から仲がいい協会の大先輩だ。皆さん、小倉孝をご存知だろうか。当時、プロ1年目で雀竜位を獲得し翌年も連覇、ストレートでAリーグに上がり、そのまま雀王を取ってリーグ戦を出るのをやめたという、協会員からすると伝説のプロだ。小倉リーチと言われる先手愚形リーチは一世を風靡した。そんな小倉さんが遠い目をしながら、もう協会員で俺のこと知ってる人半分いないよね、と言っていたので、多分4分の1も知らないんじゃないですか?と伝えておいた。ちょっと怒っていた。以前、ポーカーをやる人に小倉さんがどれだけ凄いのかを聞き、日本でポーカーバーに行ったらめちゃくちゃモテモテだと言う話を聞いた。仲林は検証をしたくてしょうがなかったので、ポーカーバーに遊びに行こうと提案したが、断られてしまった。また日本に来る時に検証したいと思う。

さて、本編に移っていこう。

明大中野を受けるため、仲林は電車に乗って中野駅を降りた。東中野だったかもしれないが、調べるのがめんどくさいので、中野と言うことにしてくれ。駅を降りると同じく受験戦争に巻き込まれた中学生が多数いた。軍隊の行進のように、仲林も並んで歩いて行った。正直全く緊張はしていなかった。模試の結果は明大中野はA判定であったことが大きいだろう。

そして、試験が始まる。最初は数学だったと思う。数学は得意分野であった仲林は30分ぐらいで検算まで終わっていた。次は英語だ。一応小さい頃に1年ぐらいイギリスで暮らしていた仲林は英語も結構出来た。ちなみに今では全く話せない。

さて、問題の国語のテストの時間がやってきた。このノートの最初にも書いた通り、国語はめちゃくちゃ苦手だった。こんな論理的に説明出来ない問題など、腹が立つし、漢字はググれば出てくるから覚える必要は無いだろと思っていた。問題用紙を見ると最初は漢字の読み書きだった。頑張って思い出そうとするが全く書けない。どうする。隣の人の見るか?いや、流石に見つかったら失格になる。それは出来ない。結局漢字の問題で20分は時間を使ってしまった。ちなみに一個も書けなかったし、読めなかった。人生で一番無駄な20分と言っても過言ではないだろう。

続いて読解問題だ。受験勉強のテクニックで設問を読んでから文章を読むとうまくいくと言うのを聞いたことがあり、実践していた。この前YouTubeで誰かがこれは嘘だみたいな事言っていたのを見て結構悲しかったのだが。このテクニックの甲斐もあり、全く解けなかった。

終わった。そう思った。いくら数学が出来ようと、国語があまりにクソすぎて受かる要素がない。ちなみに一緒に受験していた友達には簡単だったねとつよがったのを覚えている。

試験の帰り道、カナちゃんと待ち合わせをした。吉祥寺の駅で待ち合わせ、一緒に帰る事にしたのだが、もちろん余裕だったよと言った。落ちてたらダサすぎるリスクを負ってつよがった。ミスチルにつよがりって言う曲があるんだが、名曲なので聴いて見てほしい。

駅から家まで大体10分程度の道のりを二人で並んで歩いて行った。少しでも長く一緒にいたかったので、少しだけ遠回りをしないか、と提案をしたのだが、カナちゃんから思わぬ言葉が出る。

「今日親が帰って来るのが夜遅いから、うちくる?」

こ、これは。まさか、誘っているのか。断るわけもなく、仲林家の前を通り過ぎ、カナちゃんの家に向かった。ちなみに、この時、手を繋いで歩いていたのだが、ピュア林は勃っていた。この頃って手を繋ぐだけで勃起したよね。

そして、カナちゃんの家に着く。初めて入るカナちゃんの家だ。カナちゃんの部屋に通してもらうと、女の子の部屋の匂いがした。キョロキョロしながら部屋を観察していると、カナちゃんが紅茶とお菓子を部屋に運んできた。小さい頃やイギリスの時の写真などを見せてもらいながら、色々な話をしていた。現在時刻は17時。親が帰って来るのが20時。この3時間の間に事を済ませなければいけなかった。もちろん財布にやつを入れていた。

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