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流行り病になってみた

 どうもご無沙汰しております。
 実は先日新型コ〇ナウイルスに感染し、療養しております。毎日テレビで流されているらしい感染者数のグラフ(私はほとんどテレビを見ません)からだけでなく、コ〇ナ禍が始まってから3年目にしてようやく自分が感染したことからも、今流行の変異株(B.A.5)の感染力を思い知らされたわけです。しかし、自分が当事者になってみないと見えてこないものもあったので、今回は、ネット記事等でもあまり見ないであろう普通くらいの症状の患者の体験談という形で、noteに書き記していこうと思います。
 筆者が基礎疾患・既往症のない超健康体の一人暮らしの男子大学生であることと、ワクチン3回目接種済みという前提だけ頭に入れて読んでいただけたら幸いでございます。

※この記事はあくまでも一個人の体験談とそれを踏まえた見解であり、SNS・雑誌等を中心に流布している特定の考え方を擁護あるいは批判する意図はありません。

発症0日目

 この日は3時間睡眠で朝からバイト、そのあと一旦家に帰って授業に行き、授業後は深夜まで家事と期末課題をポチポチという過ごし方をしていた。昼間から軽い咳はしていたが、元々私は喉がそんなに強くないのでこれくらい慣れっこだったので気にも留めなかった。しかし夜になって急激にのどが痛くなり、重めの咳を連発するようになり、「流石に少しまずい」と思った。しかし、幼い頃から扁桃腺炎をやらかしやすい体質であったため、コ〇ナかどっちかは判断がつかなかった。翌朝も痛みが引かなかったらバイトを休もうと決めて就寝。

発症1日目

 朝6時に一旦起床するも喉の痛みは依然としてあったので、朝のバイトは休むことに。しばらくしてもう一度目覚めると、体の節々が痛い。これは熱があるやつだ、と思い測ると…

死んだんじゃないの~

 というわけで、無事発熱。夕方のバイトも休むことを伝え、軽くデスクワークをしていると倦怠感がすごい。熱を測ると38.8℃。発熱外来に電話する気力もないほどに頭が重かったので、とりあえず寝た。
 しかし、夜に起きたときには熱に慣れてきたのか少し体を動かせるようになった。そして何より、とてつもなくお腹が空いたので納豆ご飯を食べた。めちゃくちゃ美味しかった。寝すぎて寝られないので高熱で雀魂なんかやってた。頭が働いていないのでめっちゃロンされた。
 深夜には熱が39.2℃まで行っていた。そしてさすがに眠くなったので寝た。

発症2日目

 朝9時に起きて熱を測ると、常備薬の解熱剤が効いたのか、37.8℃まで熱は下がっていた。どうりで体が幾分軽いわけだ。そして発熱外来電話アタックを開始。しかし全然つながらない。時間にして1時間、発信回数にして120回以上アタックし続けたが、繋がったころにはその日の枠が埋まっていた。使えねえ~。ネット予約ならまだ何とかなる気がするが、電話では運ゲーである。まじでどうしようもない。
 自分は健康な成人男性だったので自力で何とかすることも考えたのだが、発症したのは折悪くも大学の試験期間真っ只中である。未済試験の申請には診断書が必要だった。どうしても診断書なり陽性証明書が必要だったわけだ。
 どうするか考えていると、家の近くの診療所で午前休診・午後のみ診察のところがある。しかも、診察開始1時間前に電話しても留守電になる。これは診察開始直前に電話すれば行けるのでは…?その読みは当たり、なんとかその日の発熱外来の枠をゲット。無事にPCR検査を受け、薬を処方してもらうことができた。

発症3日目

 この日朝に熱を測ると、36.9℃まで下がっていた。ほぼ平熱である。というわけで、課題や家事を平気でこなしていた。この記事の下書きを作り始めたのもこの日だったと思う。
 早くてこの日の夜にPCRの結果が出るわけだが、一足早く陽性をほぼ確信する出来事が起きる。発症直前に会っていた友人1人が、同じようなタイミングで同じような症状で倒れていたのだが、彼のPCR検査結果が陽性だったのである。具体的には書くことは避けるが感染経路もほぼ同じだと推定されていたので、これはもうそういうことだと確信した。
 そして夜9時半ごろ、病院から電話があり

「え~陽性ですね。」

と伝えられた。いや、まあわかりきっていたので何とも思わなかった。そして医師はこう続けた。

「風邪の延長線みたいなもので、治らないことはないのでご安心ください」

 いや、陰謀論者が「コ〇ナは風邪」とか言ってるが、医師がそれに近い言うんか…とツッコみたくなった。まあ、実際ここまでそんな感じの症状だったし、既に私はほとんど平熱で快方に向かっている。正しいと言えば正しい。そしてこの時点で、私はあと1週間程度自宅療養しなければならないことが決まった。もう治りかけてるのに…笑
 陽性判定と自宅療養についてバイト先など関係各所に連絡し、その日は寝た。

発症4日目以降と感想

 発症4日目には完全に平熱に戻り、寝すぎたせいか、咳のし過ぎのなのか、鼻のかみすぎなのか、どれのせいかわからないものの頭が痛くなることはあったくらいで、基本的には家から出られないこと以外平常運転なので省略。
 さて実際にコ〇ナになってみた感想だが、症状は医師が言っていた通り「風邪の延長線」といった感じだった。高熱や咳、倦怠感の重さはインフルエンザと同じくらいという感じだった。前提で話した通り、私はワクチン3回接種済みだったので、この程度で済んだのかもしれない。
 それよりも、気になったのが発熱外来の予約の取りにくさである。これは私に限らず、似たような話がネットでも転がっている。
 持論として、コ〇ナ禍が終わるためには、市民の意識、医療体制の両面でコ〇ナが普通の風邪と同等に対応できるようになることが必要だと考えている。(決してコ〇ナは普通の風邪だと言ってるわけではない。日本語に注意されたし)しかし、それには程遠い現実を知ることができた。少しでも流行するたびに、医療機関はこのようにオーバーフローし、世間が大騒ぎしている限り、いつまでもコ〇ナ禍は終わらないんだろうなと思ってしまった。健康な人間であれば、一回薬をもらって寝込めば治るみたいなので、少なくとも発熱外来の入り口だけでも広がれば、話は違ってくるような気がする。それこそインフルではこんなに医療機関はてんやわんやにならないわけだし…。あくまでも素人の感想ではあるが。
 今回は運悪くコ〇ナに罹ってしまったが、これからも必要な対策はしつつも残り少ないはずの大学生活を楽しんでいきたい。これくらいのリスクがどうしても受け入れられない事情や信条があるのでなければ、これくらいの軽さでいいと思うのは私だけだろうか。

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