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【起業支援プログラム第0回レポート】スタートアップの仮説検証とピッチについて

JAFCOでは起業家支援の一環として、起業支援プログラム「First Leap」を運営しています。このプログラムでは、起業を志す方々がJAFCOに客員起業家として参画頂き、3か月間の期間を通じてビジネスアイデアを実際の事業に具体化していきます。

起業支援プログラム「First Leap」

その中で、外部のスタートアップの先輩経営者・起業の専門家など、豪華な講師陣を招き、起業に必要なノウハウを提供しています。第0回の勉強会では、Open Network Labでプログラムの企画運営や投資先の支援を担当されている、株式会社デジタルガレージの有山百恵さんをお招きして行った勉強会のレポートをお送りいたします。

講師  有山さんのプロフィール

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概要

<勉強会の目的>
スタートアップがどのようなプロセスを経て成長していくのかという全体像、効果的な仮説検証方法、そしてピッチについて理解を深めること

構成>
スタートアップの成長事例
ーアイデア検証
ーピッチレクチャー

仮説検証:お金を払ってでも解決したい課題を見つけることが最も大切

有山さんより、スタートアップが失敗する主な理由は「ニーズが不足していた」というデータが紹介されました。良いアイデアとはニーズを把握したものであり、"Who"、"Pain"、"Solution"、"Timing"の四つの問いに対して優れた回答ができ、さらに「Alternative」、「Market」、「Why」の三つについても適切な回答ができることが重要と述べられていました。

起業準備中の方々に対し事業アイデアを質問した際に、誰の課題なのかという部分でペルソナや、デモグラフィックデータ(年齢、性別、居住地、家族構成、職業など、人口統計学的なデータ)での形式で回答が出てくるものの、具体的な人について聞くと答えられない場合が多いとのこと。

さらに、そういったスタートアップの多くは「あったらいい」課題を捉える傾向にあり、課題をそのような捉え方をするのではなく、「お金を払ってでも解決したい課題」を見つけることが最も大切とのことでした。

また、アイデアの検証についてはリスクの大きいものから順にFitしているか検証する必要があり、①~④をご紹介頂きました。検証には様々なフェーズがありますが、初期段階でのユーザーヒアリングについて、具体的な手法「FACE TO FACE」「TEL / CHAT」「アンケート」等について、基本的な原理原則だけではなく、具体的な手法や注意点も含めて解説して頂きました。

ピッチ:人を巻き込む技術

VCや事業会社がどんなスタートアップに興味を持つかについて、伸びているマーケット・差別化を図ることのできるビジネスモデルの強みを持っている等の競合優位性、投資したいと思えるような魅力的な経営陣がいることが重要とのことでした。

ピッチにはイベント登壇でのコンテスト、VCミーティングなど、様々な種類があります。そういった中で求められる要素を理解しつつ、ピッチでは、聞く側が理解しやすいように話すことが大切です。

人を巻き込むためには事業計画などの中身に加えて、事業をわかりやすく伝えるためのストーリー設計や表現等の外身も重要と解説されました。講義の最後の質疑応答タイムでは、参加者も積極的に質問が行われ、大変盛りあがりました。

参加者コメント

とてもいい場でした。これから起業するというエネルギーに溢れた人たちがいる雰囲気っていいですよね。有山さんのお話、Seed期のリスクをコントロールするために、とても実践的なフレームワークを教えて頂けたと思います。メンバーもフレッシュで、のびのび楽しもうと思えました!

企画者のコメント

初回プログラムのテーマは、「よい事業とは何か?」です。この問いは単純なようで回答が難しく、個人の価値観や経営者・投資家という立場に大きく左右されものだと思います。今回はその中でも「投資家が考えるよい事業」にフォーカスし、成長ステージごとの要件について実践的な内容を議論しました。今後3か月のプログラム内で行われるメンタリングの土台となることを期待しています。

起業のご相談

ジャフコ グループ株式会社は、経済産業省が実施する『客員起業家(EIR)の活用に係る実証事業』の実証事業者として採択されました。当社のネットワークを活用し、起業準備中の方や新規事業に関わる方に対して、起業準備をする場を提供します。起業のご相談をお受けしています。ご希望の方はhttps://jafcoeir.com/からご応募ください。








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