架空商品モールを立ち上げた背景から今日に至るまで
初めまして!
「架空商品モール」の事業責任者の朴 在文(ぱく じぇむん)です。
架空商品モールを2024年7月24日に情報公開し、今日に至るまでありがたいことに多くのメディアに取り上げてもらっています。
フジテレビでは、ワイドナショーへの出演やFNNでの紹介、その他ではYahoo!ニュース・テレ朝・日本経済新聞・毎日新聞など多くのメディアに取り上げていただきました!
ここでは、架空商品モールがなぜ生まれたのか?企画から今日に至るまでを振り返りながらご紹介していきたいと思います。
簡単な自己紹介
2016年に青学卒業後、NTT東日本に入社。法事営業で個のスキルを磨きながら、就活支援団体(STENA)を立ち上げ。その後、行きたい企業を自ら探して交渉し、出向できるNTTの人事制度を通過し、Facebookを日本に広めた児玉太郎さんが立ち上げたAnchorstarにて大企業の戦略コンサルに従事。
2022年7月に今の会社に着任し、新商品プロデュース事業を立ち上げ現在に至ります。現在は福岡に住んでいて、趣味は旅行・サッカー・将棋・カタン・キックボクシング・サウナなどです。
架空商品モールとは
架空商品モールは、消費者の「欲しい」とメーカーの技術力を”架空商品”でマッチングさせるためのプラットフォームです。
企業側には、商品開発前に需要を可視化できるサービス
消費者側には、あなたの「あるある」が架空商品へと変わるサービス
なお一般公開は、2024年12月を予定しております。
僕が架空商品モールを立ち上げたきっかけ
僕は今まで国内メーカーの、新商品の企画からデビュー戦(Makuakeなどでの販売)までの総合プロデュースをしてきました。
国内メーカーの支援をしていく中で深刻な課題だなと考えていたのは、1年以上の開発期間とコストをかけてきたのに思ったように売れないという失敗体験に終わること。やがてこれはコンサルではなく、仕組みとして解決するべきだと考えるようになりました。
商品化を判断することは、実は想像以上に大きな決断で、工場のラインを確保する判断・最小ロット数(部品メーカーなどへの最低発注数)が多いこと・部品などは海外メーカーが多く、納期や品質の担保が難しくなること・在庫リスク・商品開発の難易度など挙げるとキリがないくらいのリスクを伴い、重大な決断を迫られます。
その上で商品化を決め、必死に取り組んできたこの開発期間が見えざす努力になっている。1年以上かけて取り組んできたにも関わらず、十分に売れなかったという失敗体験になる企業は非常に多い。
これらをコンサル支援だけでやっていいはずがない。国内メーカーの技術力はもっと価値になるべきで、そのための仕組みを作りたい。次第にそのような想いが強くなっていきました。
抑えるべき課題&架空商品モールの機能方針
解決するべき課題は、主に以下3つであると考えました
1.企業の技術力に即した、アイディアの総量が少ない
2.商品化した場合、どこまで需要があるのかが不透明
3.販売したが、十分に売れなかった
これらの課題を仕組みで解決するべきだと考え、今の架空商品モールを企画するに至りました。具体的な解決方針は、主に以下2つ。
1.多くの架空商品が、消費者から生まれること
2.架空商品の需要が可視化できること(その上で、企業は商品化するかの判断をすることができること)
架空商品モールの具体的な2つの機能
1.消費者がAIアバターと日常の「あるある」を記入するだけで、具体的な商品アイデア(架空商品)を提案するチャット機能
①メーカーの技術力をAIに学習
②AIアバターが、チャットを通じて趣味や関心事を聞き、消費者が日常生活で感じる「あるある」を引き出します。
③AIアバターが、メーカーの技術力と消費者のニーズを組み合わせて架空商品を生成
【具体例】
石材加工に強みを持つメーカーの技術力を学習したAIアバターが、「部屋を好きな香りで満たしたいけど、面倒なことは一切したくない」というアロマ好きの消費者のあるあるを引き出し、「擦るだけで香りがあふれ出す、アロマストーン」という架空商品を創造。
2.架空商品にどれだけの賛同が得られるかを可視化する機能
消費者が架空商品を投稿・シェアすることができ、どのくらい”欲しい”が集まるのかをランキング形式などで可視化することが可能。メーカーは、ランキングや架空商品に集まる消費者からの反応をもとに商品化の検討が可能なため、需要予測が立てやすい。
リリースまでの軌跡
ぶっちゃけると、この架空商品モールという構想が出てきたのは、実は今年の5月末頃です(笑)。 は?って感じですよね、でも本当なんです(笑)。
最初は新商品コンサル単体で、リリースを大きく出そうと考えていたんですが、PRバリューが全くないことに途中で気がついて(笑)。
じゃあ本当にやりたいことは何なのか?を発散と収束を繰り返す中で、架空商品モールが生まれたんです。
そして、このサービスを出すときにどう市場に出すのか?僕の中で答えは一つで、大企業らしい戦い方として、大きく乗り込むべきだと考え、記者会見を開催することにしました。
ただ、記者会見なんて今までやったこともないので(笑)、記者に何を伝えてどんな記事にしてもらうのか?その試行錯誤の日々から今日に至るまでを以下で振り返りながら記載していこうと思います。
「架空商品モール」という名前にした理由
架空とは、「事実に基づかず想像で作ること」を意味します
僕が架空商品という名前を選んだのは、子供達を含めた消費者が自分たちも気軽に参加していいんだと思ってもらいたかったからです。
子供のアイディアや消費者の何気ない日常の小さな不満を記入するだけで、それが形になるかもしれないという気軽に参加していいんだというものにしたい。そのようにして生まれる架空商品に、多くのファン候補が集まっている状態を作りたいと考えたからです。
モールは、売買するのではなく広がっているイメージを持たせたかったからです。ストアやマルシェ・市場など色々考えましたが、架空商品が広がっている状態を想像させ、売買目的ではないと思えたのがモールでした。
記者会見の会場とレイアウト
最初に決めるべきは、開催場所と記者会見会場をどうデザインするのか?
開催場所は僕の原点である、森ビルが運営するARCH一択でした。ここはAnchorstarにいた時に当時は何者でもなかった僕が変わり始めた原点であったこともあり、勝負をするならここでやりたいとすぐに決めました。
非常に悩みながらも拘ったのは、記者会見の会場をどのようにデザインするのか?発散させていく中で、「架空商品の個展が開かれているような状態を作りたい!」と思うようになり、「じゃあ架空商品を記者会見に向けて最低でも10個は作ろう!」と決めて。
そこから架空商品を色んなクリエイターさんに声をかけて一緒に作ったり、お酒のコミュニティの皆さんとお酒あるあるを出し合いながら作っていきました。
また当日個展のように展示するためのハレパネや什器・あるあるの吹き出しや人形の手配・3Dプリンターでの架空商品の生成など当日きた記者が
面白がって手に取るためにかなり細部までこだわって準備を進めました。
直感的にワクワクさせるためのオープニング動画
特に拘ったのは、如何に直感的にみんなをワクワクさせられるか?理屈ではなく、直感的に訴えたかった。そのためにはオープニング動画は短くても絶対に作りたいと考えていました。
そこからCG動画のプロフェッショナルの阿部さんにお声がけし、すぐにプロジェクトを立ち上げて作成に取り掛かりました。
テーマはワクワクさせることを第一としたかったので、15秒の動画の中でもカット数は多めでカメラワークは重要視し、視覚的に伝わるように文字は殆ど入れない方針にし、そこから具体の詳細を詰めていきました。
架空商品モールのUI/UX
架空商品モールを作る上で、AIの機能は確実に妥協はするべきでないところでした。この品質が企業と消費者にとっての一番の体験価値になるからです。ここは日本屈指のデータサイエンティストと仕事をするべきだと考え、Anchorstar時に非常にお世話になっていたシゲさんにすぐに声をかけました。
UI/UXを詰めていく上で、AIがどのように消費者と会話するのかは非常に悩みました。当初は日常の不満を記入してくださいという質問から始まっていたんですが、使うユーザーからしたらいきなり入力するのはかなりハードルが高いなと感じていたんです。
もっと気軽に会話感覚で話せるようにしたい。そう思いながら色んな人の話を引き出す上で、大切だなと思ったのが「あるある」を聞き出すこと。これは誰もが持っていることなので非常に話しやすいし盛り上がるなと試していて感じたんです。
AIチャットではまず趣味を聞いた上で、あるあるを例としてAIから複数提示する。その上で消費者のあるあるを記入してもらう設計へと変更しました。
もう一つ大切にしたのは、企業側の技術力をAI側にしっかりと学習させること。これがないとメーカー側からしたら良いサービスにはなり得ないと考えたからです。
企業の技術力と消費者の欲しいがマッチングして初めて成り立つサービス。そのために、企業側の技術力をどのようにインストールするべきかについて検討するため、国広産業の影石社長にご協力をいただき、試行錯誤を重ねながら開発を進めました。
その他記者会見に向けた様々な準備
プレスリリースを何十回も書き直したり(多分40回は書き直してる笑)、案内文・QA集の作成、マクアケの北原執行役員と連携協定の締結、Xの運用開始、知財関連の整理、事業計画の策定、何より当日の記者会見の資料作成(これ本当に大変だったw)などあげるとキリがないくらいの重いタスクは多々ありましたが、本当に多くの方々に支えられて、無事記者会見を終えることができました。
正直ここら辺については、書きたいことはたっくさんあるのですが、今回はここまでで(笑)
記者会見後の反応は想像以上のものに
最後までやりきって記者会見に臨めただけに、当日のメディアの反応はかなりの上々で、記者会見後の質問や記者会見後のぶらさがり取材も後を経ちませんでした。
終了後には、ある程度記事にはなりそうだなと思っていましたが、その日のFNNニュースにガッツリ取り上げられた時は、正直夢を見ているのか?とほっぺたをつねったくらいには驚きました(笑)。
翌日以降からのさまざまな企業やNTTグループ内での問い合わせ、Xのフォロワーが急激に伸びてUGCがたくさん生まれたりと改めてメディアの力は改めて大きいなと終わった後に実感したと同時に本当にやりきってよかったなと噛み締めていました。
今回の経験を経て、記者会見に向けた押さえるべきポイントはかなり解像度上がったので、ここは需要があれば改めてまとめて書こうかなと思います。(興味あればいいねやリプでもください)
架空商品モールの今後の展望
8月9日にプレスリリースを出した通り、今後は『架空商品モール』を活用し、 アイデア創出から需要検証まで約2週間で実施するメーカー様向け『架空商品トライアルプラン』を5社限定で無償提供していきます。
2024年12月の一般公開に向けて、当面はメーカーと消費者を交えた1日架空商品ワークショップを全国各地で開催していきます。メーカーと消費者の両方が体験してよかったと思ってもらえるようにコア機能の検証改善を繰り返していきます。
詳細はプレスリリースやX公式アカウントでの発信をご覧ください!
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。今日に至るまで色々と書きましたが、まだスタートしたばかりでここからが本当の勝負なので、改めて気を引き締めて頑張っていこうと考えています。
架空商品モールでは、一緒にこのサービスを広げたい&盛り上げたいというBizdev、マーケター、デザイナーの方などを大募集しております!Xのリプ欄にコメントをください。
また、架空商品モールを試してみたいというメーカーの方も是非お声がけください!メーカーの方は、こちらからご応募ください。
今回の記事を通じて、架空商品モールに興味を持って頂いた方にはカジュアルにお話しさせていただけると嬉しいです!
最後に、ここまで一緒にやってきたメンバーの紹介もさせてください。
マーケターの直樹さん、ふたり広報の愛さん、プロダクトデザイナーの松林さんなどこのメンバーがいたからここまでやり切ることができました!
改めてありがとうございます!
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