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JAEAの先輩職員をご紹介!(技術職)

山口 諒
システム計算科学センター IT化推進室

2021年入社。1年目は電子申請を行うシステムのサーバ移行作業を担当、そのまま同システムのサーバ運用を担当。
2年目からは契約請求業務、契約管理業務、財務会計業務を支援する財務・契約系情報システムの運用・開発チームにも参画。

拾われる人

就活当時の私は日本にはITに伴う業務改革こそが必要であると考え、自分もその前線に立たんとITコンサルや大手SIerを中心に就職活動を実施していたのですが、より一層のご活躍を祈られて続けて気がついたらひぐらしの鳴く季節になっておりました。このままでは祈られすぎて現人神になってしまうと危惧した私は就職活動の方針転換を余儀なくされました。何がいけなかったのかを振り返る中で、これまでは自分のやりたい仕事のことしか考えていなかったことに気づきました。そのような自分本位の考え方がそもそもの間違いだったのではないかと考え、自らの望みではなく誰かの為、公の為になる仕事を目指すことにしました。そんな流れで公務員にならんと備えていたところ、高校時代の友人からJAEAのシステム部署で応募があるという話を聞きました。かつてのITに携わる仕事をしたいという想いと、公の役に立ちたいという両方の想いに合致していると思い、JAEAへ応募しました。

基幹業務電子化戦線

私は主にJAEAの運営に必要不可欠となる基幹系システムの一つである財務・契約系情報システムの開発・運用に携わっています。
JAEAは入札を前提とした契約等の法律で規定された独特な業務体系があり、市販のパッケージソフトでは対応しきれません。そのためJAEA独自の業務の為に開発された業務管理支援サブシステム群と、独法会計基準を満たす財務会計パッケージソフトを組み合わせて、財務・契約系情報システムとして運用しております。複数のサブシステムが絡みあうシステムを開発する場合はITコンサルや大手SIerに要件定義や全体設計、各種開発会社との調整を依頼するのが一般的ですが、これらの専門知識やマネジメント能力が要求される業務についてJAEAで実施しています。これにより調達費用の大幅な削減に成功しています。
現在はユーザの要望を元に新たな機能を追加したり、財務・契約主管課業務の電子化に向けて新たなシステムや機能の追加を行っています。自分が基幹業務のIT化の最前線に立っており、これによってJAEAの業務の在り方が大きく変わると思うとやり遂げねばという気概が湧いてきます。

情報管理棟

JAEAで働くことの利点

JAEAの技術職は事務職と比べて異動が少ないです。一般的に地方自治体や独立行政法人はシステムの整備を事務職の方が行っていることが多く、事務職は数年で異動することからシステムのスペシャリストになることは難しいです。JAEAではシステム屋は技術職なので異動があっても同じ部署内であることがほとんどであり、継続的にエンジニアとしての腕を磨くことができます。
またワークライフバランスの面では、有給休暇が取得しづらいということもなく、無茶な残業や出張もないため、相当働きやすい環境だと思います。

学生時代の専攻を活かせているのか

自分が専攻していた内容は社会シミュレーションというもので、病気の拡散していく様やテーマパークでの人流の動きをモデル化してシミュレーションで検証を行う分野です。内容が内容なのでやはり業務に直接活かすとなりますとなかなか難しいところがあります。ただ、所属していた研究室で学んだモデル化の考え方、シミュレーション作成の為のプログラミング知識などは役に立っています。
システム屋は学ぶ気概さえあれば周囲の人が手を差し伸べてくれます。一年目に実施したサーバセッティング作業に関して私は全く知識のない状態でしたが、周りの先輩方に助言いただきやり遂げることができました。技術について自信がないという方も是非応募してみてください。

就職活動について

私は世間一般では就職活動が上手くいかなかった部類に入ると思うので、良い反面教師にはなるかと思います。
早い段階で業界やエントリーする企業についての絞り込みは行っていたのですが、個々の企業研究については甘かったと思います。実際にどのようなタイプの人材を求めているのかは企業風土に大きく左右されますので、それに合わせた自己PRを行うべきだったと思います。この文章を読んでいるであろう皆様は少なからずJAEAに興味を持ち、どのような企業なのか知ろうとして下さっていると思われますのでそんなことはわかりきっているとは思いますが...
想像通りにいかないことも多く、自分の価値について思い悩んだりすることもあるとは思いますが、ダメだと思っていればより上手くいかないものなので、適宜休息を取りつつ頑張ってください。