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FP3級試験って?勉強方法は?

簡単なの?誰でも受かるって聞いたけど、難しくない?テキスト分厚いじゃん

「簡単って言われてるけど、テキストは分厚いし試験範囲もめちゃくちゃ広いじゃん!」
「3日で受かるなんてあんなんウソだろ!」

と、私も思いました。笑

FP試験は
(1)ライフプランニングと資金計画
(2)リスク管理
(3)金融資産運用
(4)タックスプランニング
(5)不動産
(6)相続・事業継承  について学びます。

人によってお仕事やこれまでの経験から答えられる問題や上記の6章の中に得意分野があるという方は多々いらっしゃると思いますし、ノー勉強でも受かる知識が既にある方も中にはいらっしゃるかと思います。そういう方も居るというだけです。ただ、効率的に合格を目指して学習する方法というのは確かにあると思います。理由は後述します。

(すぐに気になる方、とにかく短い時間で合格を目指したいという方は目次から学科その③へ)

合格率が高い理由は?

確かに広範囲にわたる試験範囲にもかかわらず合格率が高く、難易度も高いわけではありません。それにはいくつかの要因があります。

① マークシートの3択問題のみ
② 合格ラインが正答率60%
③ 年3回の試験が実施される

という事が大きいと思います。
また広範囲にわたる試験範囲ではありますが、過去問から出題される問題の傾向と抑えるべきポイントが比較的絞られるので、合格ラインには近づけやすいという事もあると思います(詳細は後述)

が、誰でも簡単にすぐ受かるという資格ではありません

勿論、しっかりと学習すれば誰でも合格する事が出来る資格だと思います

また、お金と暮らしにまつわる幅広い金融知識が得られ、税金、年金、資産運用、生命保険、相続など、自らの生活の中で生かす事の出来る知識や法令を覚えられ、自らのマネーリテラシーを高める事が出来るという内容の資格なので、受験者が多く人気の国家資格です。

きんざいとFP協会 どちらが良いの?

まず、学科試験は共通で全く同じ試験です。
受験料も試験日も同じです。また、どちらで合格しても全く同じ資格です。

試験会場と実技試験の内容がそれぞれ異なります。

保険に詳しくなりたい、業務で必要となる方は、
保険顧客(きんざい)

そうでない方は
個人資産(きんざい)
資産設計(FP協会)
からを選ぶとよいと思います。

または希望の試験会場で選ぶか、実技試験の内容を見て決めるかですが、実技試験の難易度は、「きんざい」の方が少し難しい傾向があります。私個人としてはFP協会の資産設計提案業務をオススメします。

どうやって勉強したらいいの?

学科①

真っ新な状態からスタートする方はやはり余裕を持ってまずは市販テキストを一周読み進めて行くのが一番良いかと思います。テキストだけじゃちょっと意味が分からない時は自分なりに調べてみたりしながら読み進めると腑に落ちて理解出来たりもします。(意外とこの作業によって理解を深めたりします)まずは学科の6章を一通り目を通してみてください。いきなり全て暗記しようとしながら進める必要はありません

「なるほどなー、FPってこういう感じか」
「へえー、知らなかった!そうなんだ」
「ん?これちょっと意味分からないな」

といった感じで全然OKです。
各章単位ごとにテキストにある問題にチャレンジしてみたりしながら、まずは一通り読み進めてみてください。

いきなりノートを取りながら全部読み進めていくのは絶対にオススメしません!広範囲にわたるため、かなり膨大な時間が掛かってしまいます。1周目から全てノートに書いても覚えきれませんし、ムダな努力となってしまいます。(詳細は後述)

まずは「流れ」を理解していきましょう。
「流れ」や「仕組み」を理解する点で、市販テキストが優秀な教材である事に間違いありません。

※注意
フリマアプリや古本屋でテキストなどを購入した方は「法令変更」に十分注意してください。自分が受ける試験予定日の「法令基準日」の確認(詳しくはFP協会やきんざいHPにて)と、法令変更の確認をお忘れなく!

まずは、どのような学習内容か、どのような問題が出題されるのかという流れを掴むような気持ちでドンドン読み進めていきましょう


学科②

テキストを一通り読み進めた後、2週目へ。テキストの各章ごとにテキストの要点を押さえ、問題や過去問等をしっかりと解きながら各章ごとに理解を深めていくのが良いでしょう。

テキストを2周(※それぞれのペースで)出来た辺りで一度、全章まとめて学科試験の過去問を受けてみてください(全60問です)

「・・・あれ? 何だったっけ・・・」

「答えは2000万円でしょ! あれ?2500万円? アレとコレが混ざってしまう!」

といった感じで、各章ごとの要点が混ざったり混乱していたり忘れてしまっていたりします。

「6つの係数?どれがどれだっけ?」

「PBR、PER、どっちがどっちだっけ?」

何%なのか、何年なのか、何万円なのか、何分の何なのか、各章ごとにそれぞれに似たような数字が沢山出て来るため、混乱してしまったりなかなかすぐに覚え切れないかと思います。各章ごとに学習を進んできて、大まかに「制度」や「仕組み」が理解出来た頃には必ずこういった壁が立ちはだかるかと思います。

間違えた問題をチェックし、改めてテキストで答えを確認してみます。・・・が、過去問の傾向から問われるポイントや要点が絞られる事、また改めてテキストを用いた確認や復習、更に各章ごとにテキストを何周も何周もするのはとても効率が悪いという風に何となく感じて来る頃だと思います。

学科③(効率よく勉強するには?)

分厚いテキストや問題集、過去問からの要点をまとめたノートを作成すれば確実な底固めと得点UPに繋がります。が、自分でテキストや過去問傾向を調べながら要点をまとめてノートを作成するとなると、かなり膨大な時間がかかってしまいます。

そんな時間があれば、今やスマホ片手に過去問演習出来る便利なサービスで学習が出来ます。

これはとても便利で優良なサービスで利用している方もとても多く、私としてもオススメです。

しかし、その手軽さ故に、ただひたすらスマホで過去問演習のみをゴリ押しして結果的に時間をかけて覚えていくのは実は非効率です。(身体的な負担が比較的少なく一見楽に感じますが)

そこで活用して頂けるのがこの要点ノートです。サンプルページと独自のノウハウなどをいくつか紹介していますので是非ご覧になってみてください。

こちらもスマホからいつでもどこでも見る事が出来ますし、印刷してお使い頂いても構いません。

合格へ最も効率的なのは過去問演習だと思います。ただ闇雲に過去問演習するばかりではなく、要点ノートによる要点の確認と学習をする事で更に時間短縮・効率良く学習を進められること、得点UPを実感して頂けると思います。各章約10ページ程度にまとまっていますが、2021年1月試験でも90%近いカバー率でした。

より効率よく過去問演習要点の確認と学習スマホのみでも進めていく事が出来るため学習時間の大幅な短縮の一助となると思います。

実技④

次に実技についてです。
基本的にまずは「学科」の学習が大前提で、「実技」は、学科と重複した内容と問題の出題独特の出題形式に「慣れる」というのがポイントだと感じます。学科を一通り学習し、それから実技の演習をすることにより更なる深い理解を得られるという事だと思っています。※実技を解くにはベースとして学科の知識が必要となるという事です。

それぞれの選択した実技の問題の過去問を解いてみてください。実技試験は独特の出題形式と問われるポイントがあるかと思います。演習をしていけば割とすぐに慣れるかと思います。※きんざいの保険は専門的なようです。

FP協会の資産設計提案業務 受験者向けに
学科・実技要点ノートもあります。

様々な出題形式の例題(過去問)解答例がまとめてあります。また実技として問われやすい学科との重複する範囲の要点も改めてまとめています。

これにより実技もより効率よく過去問演習と要点の確認と学習をスマホのみでも進めていく事が出来ると思います。

最後に

FP3級は資格試験の入門的な資格とされています。そのまま上級へステップアップしていくのもありですし、FP3級を学んでいた中で興味を持った分野の資格取得へ向かうのも良いかもしれません。(行政書士、社労士、宅建士など)士業のどれを受けようか?と悩んだらまずはFP3級を学習しながら考えていくのも良いのではと思います。後々、ダブルライセンスとしてFP資格が生きるようになるかもしれません。また、自己啓発やマネーリテラシーの向上を目的に受験される方も多い資格です。例え取得して今すぐそれが何かに直結する事はなくても生きていく上で知ってて絶対に損はない知識=FP3級だと思っています。

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