真偽不明の情報が拡散することについて
1月下旬頃にこんな話を目にしました。
「ジョン・F・ケネディJr(以下JFK)やダイアナ妃が生きていて、JFKは米国副大統領に就任。ダイアナ妃は、メラニア・トランプの素顔」
発信元は、telegramのJFKを名乗るアカウントでした。
私は、信頼できる人複数からこの情報を教えられました。
その後、この発信元はガセと判明したようですが、今でも、この話が拡散されていることに、何とも言えない危機感を抱きました。
最近の噂
最近、見たのは、「ダイアナ妃がイギリスに行って、英国女王に即位。マイケル・フリンが英国首相に就任」というものです。
マイケル・フリンが英国首相に就任?
これはいくら何でもあり得ないと思います。
フリン氏は英国籍をお持ちなのでしょうか。
また、仮に持っていたとしても、現任のボリス・ジョンソン首相の辞任話が表のニュースで、匂わす程度にも出ていないのに加え、英国人からすれば、どこの誰ともわからない人が後継者になるなど、受け入れられる話ではないでしょう。
デマとしても、とてもひどいし、本当だとしても、そんなことがあり得るのかと、良識を持った人なら思うはずです。
何か、私の全く知らない理由や法律で、可能なのかもしれませんが、現時点では、「限りなく与太話に近い」と見ています。
それでも、これが実現すると喜ぶ人が、日本語話者に少なくないのが、驚きを通り越して、危ういと感じます。
その人たちは何を根拠に、これが実現すると考えたのか、とても不思議です。
ダイアナ妃が英国女王になる?
ダイアナが英国女王になるという話には、こんな疑問が浮かびます。
・米国ファーストレディとどう折り合いがつくのか?(後述)
・米国ファーストレディと英国女王を兼務することが、両国の法律に照らして可能なのか(多分、無理でしょう)?
・英国王は、ジョセフ・グレゴリー・ハレット・ジョン三世のはずで、この件と関係するのか、しないのか
ジョセフ・グレゴリー・ハレット・ジョン三世についてはこちらをお読みください。
ダイアナが生きていたとして、相当なミラクルがないと、英国民は、彼女を女王とは認めないし、法律は大丈夫なのかという疑問も湧く。
また、英国女王の件は、とても繊細な話で、ネットに出すものか、疑問です。
そもそも、正式にエリザベス女王の退位とか、後継者の話が、ちらっとでも表のニュースに出ていない。
さらに、「メラニア夫人の正体はダイアナ妃」というのも、広く流布している噂ですが、メラニア夫人の名誉を著しく傷つけるものです。
そもそも生きているのか?
ダイアナ妃にしても、JFKにしても、ネット上で情報が出ているだけで、誰も本人たちを見てないですよね。
出回っているのは、生・加工を含めた写真だけです。
これは、いくらでも偽造ができます。
JFKやダイアナが生きていたというのは、本当だったら大変なニュースですが(いい意味で)、ウソだったら、とても多くの人が怒り、落胆する話です。
これを狙っているなら、仕掛けたのは、トランプさんではないと思う。
むしろ、トランプ陣営とトランプ支持者やQの信用失墜や自信喪失を目論む誰かのおふざけかもしれません。
度が過ぎていますけれど。
また、生きていなかったら、死者を冒涜するのはやめろって思います!
telegramだけで言われている話、しかも「死んでいたが、生きている」話は、ウソだった場合、「冗談だった」では済まされません。
そして、それはトランプ陣営に何のメリットももたらさない。
英国民・米国民や彼女・彼の遺族・友人・知人たちは、胸をかきむしられます。
トランプさんは、そんなことはしないはずです。
真偽不明の怪しい話、美味しい話には近づかない。
まして、死者が生きているとか、アメリカ人が英国首相になるとかについては、沈黙するのが賢明でしょう。
加えて、一連の話が、特定のSNSでしか出ていないのだから、もっと慎重になるべきでしょう。
間違いだった場合、フォロワーの多い、インフルエンサーは間違いを正直に認めるのでしょうか。
認める人は良いですが、認めない人は不誠実の誹(そし)りを免れないし、それでも彼らについていくフォロワーについては、もはや何を言う氣にもなれません。
そういうフォロワーは、少なくとも、「目覚めている人」とは言い難い。
真偽不明の話を流している人とは別に、特定インフルエンサーのフォロワーが、簡単に鵜呑みにしているのを見ると、これはこれで、主要メディアを鵜呑みにしている人たちと何が違うのでしょうか。
真偽は不明
一連の話の真偽は、私にはわかりません。
本当に、ダイアナもJFKも生きていて、ファーストレディや米国副大統領になるのかもしれない。
メラニアさんは、実はダイアナ妃なのかもしれない。
マイケル・フリン氏は英国首相になるのかもしれない。
就任するとしても、方法やプロセスはわかりませんが。
ただ、いずれも公的な立場なので、特定のSNSで情報を出しましたという形ではなく、公に「この人たちがこの役割を担います」という形で出すはずです。
何らかの式典・儀式を行うはずです。
それには一定の費用と時間がかかりますから、しかるべき法律に則って行われるはずです。
英国女王なら現任者の退位と後継者の即位という公の儀式がなされるはずです。
首相や米国大統領なら就任式。
それによって、「公にこの人はこの役職に就きました」というのが認められる。
こうしたことが、現時点では匂わす程度でも出ていないので、マイケル・フリンの英国首相就任とかダイアナの英国女王即位というのは、おそらく、ない。
仮にあるとしても、こういう形の情報のリークはあり得ない。
確かにいろいろあり得ないことは起きていますが。
首相や王は、法的な手続きと同時に、正統性・正当性も必要です。
後者は就任式・即位式で、示される。
それを経ないで、いきなり「王になりました」と言っても、誰も受け入れないし、それでは名ばかりの王に過ぎず、何の権威もない。
マイケル・フリンの英国首相就任は、与太話だと思います。
仮にダイアナ妃が生きていて、英国女王になるとしても、多くの国民を納得させ得るプロセスを踏むはずです。
もしこの話が本当ならば、です。
少なくとも、道理を無視したやり方は、トランプさんなら、決してしない。
ダイアナ妃が生きているのかどうかは、私は疑問です。JFKはもしかしたらという気がしないではないですが、本当のところはよくわからない。
彼らの「生存」を無邪気に拡散している人たちは、それが嘘だった場合、一体誰を傷つけるか、もう少し考えた方がいいと思います。
主要メディアでわずかでも言及されてない
アメリカでは今、少しずつ、主要メディアが本当のことを報道するようになりつつあります。
イギリスでは、高級紙ガーディアンが、2月頃、英国王室の経済問題に切り込んでいました。
メディアの姿勢が、少しずつ変わってきている兆候は見られます。
それでも、一連の話は、主要メディアで、匂わす程度でも言われておりません。
加えて、虚実混ざっているジュディ・ノートや水晶透視のルイーズ・ジョーンズの話にも、JFKやダイアナの話が出てないのが気になります。
単に、デリケート案件だから、出てない可能性もあります。
これは一体何なのか?
壮大な釣りの可能性を疑っています。
きちんと調べず、誰かの言うことを鵜呑みにする、「目覚めた」と錯覚している人たちを、大量に、ある方向に誘導するための誤情報かもしれません。
もしかしたら、最初にこのネタを出した人や拡散した人たちは、「いくら何でもこれはすぐにバレるだろ」と思っていたら、案外簡単に大勢の人が信じてしまって、「嘘でした」と言えなくなったのかもしれない。
今からでも、「嘘でした」と言ってくれる方がいいと思います。
私はtelegramを見ている人(複数)から教わって、その人は、telegramのJFKを名乗る人のツイートから知ったようでした。
教えてくれた人が嘘を言う人ではなかったので、鵜呑みにしてしまいましたが、まったくもって、軽率でした。その点はお詫びします。ごめんなさい。
トランプさんが専用のプラットフォームを作ると、最近、言っていたし、それ以前に、アカウントを凍結された既存のSNSメディアを利用するとは、ちょっと思えない。
他のメンバーも同様です。
専用のプラットフォームができる前に、一連の真偽不明の情報を流しても、敵の攪乱という意図を抜かすと、何のメリットももたらさない。
自分たちの名誉・信用を失墜させるリスキーな手であり、採用するとは思えません。
Qプランだとしたら、もっと慎重な形を取るはずです。
岡本市兵衛さん、ゴムの見抜きはすごいと思います。
でも、telegramの真偽不明の情報を発信しているのはまずいのではないかと、危ぶんでいます。
彼は、JFKやダイアナの生存を疑っていないようですが。
死者の生存は手放しで喜べない部分がある
悲劇的な形で亡くなった人たちが、「実は生きていました」というのは喜ばしい話であると同時に、その人たちの親しい人たちからすると、複雑な気持ちになると思います。
手放しで喜べるのは、完全に外野の人だけでしょう。
トランプさんはそういう心の機微がわかる方のはずですし、本音を言い出しにくい人たちに配慮するはずです。
だから、telegramの情報発信は、私は、トランプ陣営とは無関係の誰かではないかと推測しています。
こうした情報の流布は、誰のメリットになるか?
トランプ陣営には全く、何のメリットもありません。
むしろ、こうした効果が考えられる。
・トランプ陣営の信用失墜
・トランプ支持者やQやQAnonの信用失墜や自信喪失
・敵の攪乱?
三番目は、結果的になっているので、元々の意図としてあったのかどうかは、わかりません。
そして、私には、トランプさんのような鬼才の手は全くわかりません。
長々と書いてきたことのどれもが当たっていない可能性もある。
それでも、「真偽不明の、良識を備えた人なら、容易に受け入れない情報」について、慎重な態度を取るのは、一つの望ましい関わり方ではあると思います。
( ´∀`)サポート本当にありがとうございます!!😭😭😭🥰🥰🥰 ( ・ ∀ ・)ご恩返しするためにも、今後も一生懸命頑張ります!!😊😊😊