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統合失調症を発病した時の話②

急性期の私は悟ったみたいになって、人生がゲームみたいに感じていた。自分はRPGの主人公なんだって感覚。周りの目が全く気にならなくなって服装もどうでもよくなった。地面で寝転んだ。気持ちよかったなあw

病院の診察の日がきて、感情が湧いて止まらないことを相談した。常に目がギラギラしていたというか、自信がとにかくあった。薬も即効で断った。これは催眠療法で蓋を開けた時の反動だから、蓋の中に溜まっていたものが全部出ていったら治るはずだって信じていた。

薬を飲まなかったから、医療保護入院になってしまった。納得できないことを伝えると、病棟で話を聞くからとりあえず病棟へ行ってと言われ、仕方なく病棟へ行った。(そのまま入院になってた)自分は病気じゃないと思っていたし、話を聞いてくれる約束だったのにおかしい!という怒りがものすごく湧いて、病棟で暴れた。患者用に用意されたパジャマを撒き散らして、ティッシュを撒き散らして、保護室に連れて行かれた。保護室でも怒りがおさまらなくて、水を振り撒いた、壁を蹴った、叫んだ。

薬を断っていたけど、怒り狂っていたら幻視が起こって、これはまずいぞと自分なりに思い、薬を飲むことにした。そしたらちょっと落ち着いて大人しくなった。

今考えると、入院になったことで思いっきり暴れることができたんだと思う。親戚の家にいた時はやっぱり遠慮があった。

大変だったけど、自分の感情を発露していく大切な過程だったなと今では思う。だって、以前の私なら我慢しかできなかった。文字にしてしか自分の感情を吐き出すことが出来なかったし、人にぶつけるなんてしてこなかった。いい子をして、自分を抑えて生きてきたから、いい経験だったな。喧嘩をしたら修復がめんどくさいことも学んだ。

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