【世界史】大王の後継者たち~ディアドコイ戦争~第8章 クレトポリスの戦い
こんにちは。こんばんは。
RAPSCALLI😊N です。
今回もディアドコイ戦争について見ていきたいと思います。
ディアドコイ戦争についての記事は今回で10回目になりますが、ここまでの記事をまだ読んでいないよという方は是非下のマガジンにアクセスして読んでいただくこと強くおすすめします!
1記事1000-1500字程度と読みやすい長さになっているので、これまでの記事に目を通してから本記事を読むと大変分かりやすくなるかな思います。
それでは、今日の本題に入っていきましょう!
アンティゴノス
さて、アンティゴノスはエウメネスを破り、ノラという場所で彼を大軍で取り囲みました。
追い詰められたエウメネスは砦に立て籠もり、籠城戦に備えます。
砦を直接制圧することを断念したアンティゴノスは、砦の周りに軍を布陣し、兵糧攻めを実施しますが、エウメネスは食糧を大量に備蓄しており、長期戦になる模様でした。
とはいえ、アンティゴノスには何もせず何か月もダラダラと包囲を継続するわけにいきません。
なぜなら、敵対する人物はエウメネス以外にもいたからです。
その人物が、前回の記事で登場したアルケタス。
ペルディッカスの弟です。
そこで、アンティゴノスは彼を討伐するため、軍勢の一部をノラの包囲継続のために残し、残りを率いてアナトリアを横断します。
その速さが驚異的だったようで、わずか1週間ほどでアナトリアの大部分を横断してアルケタスの前に姿を現します。
クレトポリスの戦い
驚いたアルケタスは出陣し、自ら騎馬隊を率いてアンティゴノスの騎馬隊と戦いますが、大きな損害を出して退却。
勢いに乗ってアンティゴノス軍は前進し、残りのアルケタス軍に戦いを挑みますが、倍近くの軍勢に急襲され、準備する時間もなかったアルケタス軍の主力は戦わずして降参してしまいます。
こうしてアンティゴノスはほとんど戦わずして大勝利を挙げ、アルケタスは敗走します。
近くの街に身を潜めますが、その街がアンティゴノスに彼の身柄を引き渡すという話が出てくると、捕虜になるのを嫌ったアルケタスはそれが実現する前に自殺します。
これによって、マケドニア帝国に服従しないのはエウメネスだけとなりました。
ノラに戻ったアンティゴノスはエウメネスの包囲を継続します。
エウメネスはまだ兵糧も十分残っており、日々兵士はトレーニングをして身体の鍛錬を続けており、士気もまだ下がっていません。
さて、西のマケドニアでは、ある人物が命を終えようとしていました。
帝国の摂政で、ペルディッカスの死後絶大な権力を誇っていたアンティパトロスです。
80歳になったアンティパトロスは、二人の国王の摂政になった後、僅か1年ほどで病死してしまいます。
しかし、彼が死ぬ間際に行った決断が、帝国の行く末を大きく左右することとなってしまいます。
さあ、その決断とは何だったのか?
次回の記事で明らかにします。
是非、お楽しみに!
参考文献
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?