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歴史能力検定(歴検)一級日本史の勉強法(+共通テストの勉強もちょっぴり)【後編】

こんにちは。こんばんは。

今回は2週間前に投稿した記事の続きです。まだ読んでいない人はぜひ前編を先に読んでください。

では早速前編に続いて歴検の勉強で使った参考書等を紹介していきたいと思います。

⑤田中結也の日本史チャンネル
日本史塾講師として活躍している田中結也先生の個人チャンネルです。登録者数は5千人ほどの小規模ですが、私大日本史対策の一問一答の動画が歴検1級にはピッタリの難易度で、試験直前に何度も見返しました。問題と答えだけでなく、周辺知識も分かりやすく解説してくれるのでいい勉強になったと思います。

⑥YouTube高校 / 日本史
これもYouTubeのチャンネルで、時系列順に日本史の動画をアップロードしています。大学受験向けではあるものの、かなり詳しい内容で歴史好きがはまりそうなチャンネルです。動画は全部で200本以上ありますが、編集や解説が凝っていて、一気見すると日本史の流れが明快にわかると思います。一方で、映像を見ているだけでは具体的な内容が記憶に残りづらいのも事実です。私も家事の合間などに見ていましたが、歴検の点数アップにつながったかはわかりません。ただ、このシリーズを見て改めて日本史の面白さに気付けたとは思うので、皆さんも一回は見て損はないチャンネルだと思います。

⑦歴検の過去問
 最後に一番大事な「過去問」について話します。どんな試験を受ける際にも過去問を解くことは必須だと思いますが、そこが歴検の一つの難点です。英検や漢検、大学入試の過去問は本屋に行けばいくらでも置いてありますが、歴検の過去問、特に1級の過去問を入手するのはかなり困難です。本屋にいくと歴検の過去問の本はありますが、各級の昨年の問題が載っているので、言い換えれば1級の問題は1年分しかありません。
 私の場合は色々探し回っていると幸いにも大学の図書館に2006年に出版された問題集があって、それを借りて勉強することができました。
 過去問がほとんど入手できない人はどうすればいいかというと、前編でも言った通り、問題形式の似ている難関私立の過去問を解くことをおすすめします。
 また、過去問をやってもなかなか最初は点数はとれないかもしれませんが、コツコツ勉強して一問一答などで知識を増やしていけば確実に点数は伸びていくのであまり不安に思う必要はないと思います。

以上、歴検1級で使った主な参考書やYouTubeチャンネルを紹介してきました。どれくらい役に立ったか、立たなかったかについても正直に書いたので、参考にしていただければと思います。

そして、共通テストの日本史の勉強法についても少し話すと約束したので、私が受験生時代にどう日本史の勉強と向き合ったかを軽く話そうと思います。詳しいことはまた別の記事で話そうと思うので、今回は要点だけをコンパクトに喋ります。

まず、誤解を恐れずに言わせていただくと、共通テストで点を取るうえで一番大事なのは結局のところ知識だと思います。確かにセンター試験から共通テストに変わり、ただただ知識を問う問題の形式から、史料や資料を読んで答える問題など思考力を問う問題は増えました。とはいえ(残念ながら?)共通テストは全て選択肢を答える形式の問題で、且つ全国の受験生にとって限りなく平等に近いテストにならないといけないので、どうしても知識問題、あるいは知識があれば解きやすい問題が多いです。例えば史料を読んで答える問題でも、日本史の知識があまりなくても解けることは解けるかもしれませんが、実際にその史料に書かれている内容、それが書かれた時代について前提知識を備えている人ほど、時間を使わずスムーズに答えることができます。もちろんテストの形式に慣れたり、多少の思考力を養うことは必要ですし、今後共通テストの趣向も変わる可能性があるので、模試や過去問を解いてそこに慣れるのもとても重要ですが、やはり私の経験からは知識を蓄えることが第一だと感じます。なので共通テスト勉強も歴検の勉強も、試験のレベルこそ違えど、取り組み方は非常に似ていてひたすら日本史関連の知識のインプットをしていました。

では、共通テストで高得点を取りたかったら一問一答や教科書を丸暗記すればいいのか。理論上はそれでもいけるかもしれませんが、私はおすすめしません。どこかの偉い人が「暗記は誰でもできるが、だからと言って簡単なことではない」と言っていたのを思い出します。ただがむしゃらに日本史の用語を頭に詰め込んでも、それは苦痛でしかないし、多くの人が挫折します。また、いくら知識があっても、必ずしもテストで問題にこたえられるとは限りません。知識をインプットする前に、絶対にクリアしないといけない二つの前提があります。

➀日本史の流れをつかむ
いくら知識があっても、それが日本史というストーリーのどの部分に登場し、他のことにどう影響を与えたのかがわからないといざというときにその知識が使えません。なのでまずはストーリー全体をある程度理解してください。日本史の勉強に抵抗がある人は最近人気の通史の漫画などでもいいので勉強してください。このとき細かい人物名などは分からなくてもいいです。日本史を一本の長い映画に例えるならば、脇役の名前を覚えるよりも先に一回映画を通しで見てください。そうすればその後の勉強の定着度が格段に上昇します。

②日本史を好きになる
なんだかんだこれが一番大事だと思っています。好きじゃないと勉強は続かないですし、効率が悪いでしょう。日本史のどんな部分でもいいので、好きな時代や人物、建物、なんでもいいので見つけてください。そして受験直前期でなければテストを意識せず思うままに自分が好きな時代なり人物なりについて理解を深めてください。どんな観点からでも良いです。日本史という壮大なストーリーの中で好きな部分が少しあるだけで日本史という科目全体への向き合い方が変わり、苦痛だった勉強も少しづつたのしくなります。

以上です。今回は歴検の話よりも共通テストの話が多かったですが、結局どっちも勉強方法はほぼ同じです。まずは歴史を好きになることから始まります。そこからはコツコツ努力すれば絶対目標点は突破できるので、諦めずに最後まで走り抜けてください!

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