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「声がかかる人」の共通点

バンコク封鎖日記Day38.

4月が実質的に終わり、恒例の月末ミーティングを行った。数字を振り返り、来月の方針を示し、お互いの貢献をたたえ合う場。正直数字はダメだったけど、この状況下でやれることは全力でやった。タイのチームも、フルリモート環境の中でもみんなよく頑張ったね、という心境だ。

自分も急遽日本に戻ることになり、また帰国見通しが不透明になる中で様々な計画がリセットされた。それでも懸命に立て直しに走り、そこから光が見えた1か月でもあった。来月の結果はさらに良くなると思う。タイの非常事態宣言も1か月延長されたが、ビジネスは少しずつ緩和が始まっている。今日は久々にバンコクが渋滞してた、という連絡ももらった。間違いなく社会も自分も、ここから状態が上向いていく5月になるだろう。

「声がかかる人」になる

最近は連日、新しいプロジェクトのMTGをしている。今は既存のビジネスのトランスフォーメーションを図りながらも、新ビジネスの布石を打ち続ける日々だ。その中で色々な人と打ち合わせさせてもらっているが、「あの人ともう一度仕事がしたいな」という人には共通点がある

仮に今、全ての会社が「解散」して、色々な人がもう一度会社やプロジェクトを作り始めたとする。その時に「真っ先に声がかかる人」がいると思う。どれだけ不況でも、「この人には絶対にチームに居てほしい」という人はいる。そういう人は仮に企業がリストラを始めても、決して仕事には困らない。そういう人材になっていたいものである。個人的には、そうした「声がかかる人」には以下のような要素があると思う。

①得意領域が分かりやすい人

強みがはっきりしている人。データ分析が出来る人。デザインが出来る人。語学に強い人。・・・色々あると思う。わかりやすい強みがある人は相手の記憶にも残りやすい。いわゆる「何でも屋」さんも非常に重宝されるのだが、一方で気をつけないと強みがボヤけてしまう。自分が「何でも屋」だと思う人は、もう少し突き詰めたときに何が強いのかを言語化することをお勧めする。「プロマネが上手い」とか「事務処理は全部お任せ」とか、より強みの解像度を上げて、さらにはそれをはっきりと自己認識し、人に説明できるようになっておけると良いだろう。

②数字が作れる人

B2Bであればお客さんを持っている人、創れる人。B2Cであればマーケに強くトラフィックが作れること。「この人と一緒に仕事すれば、お金を稼げるだろう」という信頼感は物凄くデカい。ちなみにこれは起業する際の必要条件だとも思っていて、この要素がある人は起業しても何とかなることが多い。

③アクションが速い人

声をかけると、「わかりました!MTGしましょう!いつにします?」と言える人。お願いすると、すぐに「ちょっと作ってみたんですが」とアウトプットを出してくれる人。こういう人はプロジェクトに一人いてくれると全体の質を高めてくれる貴重なリソースだ。

④Something Newがある人

「そういえばアレ流行ってますよね」「最近あのサービス面白いと思ってめっちゃ使ってるんですよね」という感じで、常にアンテナを高く持ち、新しい情報にどん欲な人。そういう人は、新たな視点をチームにもたらしてくれる。本をよく読み周りに知恵をもたらしてくれる、勉強家もここに含む。

⑤明るく前向き、エネルギーのある人

しんどい時、プロジェクトが苦しい時に、前向きなエネルギーをくれる人。事業といっても人間の集まりなので、元気をくれる人は「チームに居てほしい」と思われる。これは単なる精神論ではない。状況がネガティブに見えてきた時にプラスの視点を持ち込んでくれると実際に光明が見えてきたり、もう一歩チャレンジができたりして結果に繋がりやすい。元気があるということは、コミットメントが強いことの証左でもある

以上、5点ほど挙げてみた。もちろん他にもあるかもしれない。これらすべてで無くて良いので、1つでも多くを自分に備えて、またそれを自覚しておけると良いように思う。

こういう人は一度一緒にお仕事すると「ぜひまた一緒にお仕事したい!」という気持ちを持つ事が多い。そして、勝手ながら「いつか一緒に仕事しましょうね」と一方的にラブコールを送ったりもする。

「一緒に仕事をする」とは双方向の選択なので、ラブコールに答えてもらうためには、自分自身もこれらを少しでも多く備え、一緒に仕事をしたいと思われる続けるように努力をしなくてはいけない。自分自身も毎日ちゃんと価値を出さなくては、と緊張感を持って臨んでいる(つもり)。

これからますます「乱世」の時代になる。リストラや転職も増えるだろうし、新たなプロジェクトも立ち上がる。そんな中で、「あの人はチームに入れておきたい」と思われるような「声がかかる人」になれるかどうかは、キャリア上とても重要なことだと思う。

今日は以上です。


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