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怒りの瞬発力がない方へ。モーニングノートのおすすめ

人生2回目の韓国生活。最初の2年半は、駐在員として働いた。といっても、大企業の駐在員じゃない。途中で韓国からの撤退が決まり、ほぼ半分は撤退作業だった。毎日、夜中まで残業。土日も出社。たまの休みは、気絶したかのように眠った。

よく壊れなかったなと思う。いや、壊れていたかもしれない。夜中にひとり、嗚咽しながら、ヨダレに鼻水、垂らしていたから。

私の怒りの感情は、瞬発力がない。しかし、抜群の持久力がある。何かが起こった時、すぐに怒りが爆発しない。火がつかない。えっ!?はっ!?と呆気にとられる。その後、じわじわと怒りが湧いてくる。が、すでに時遅し。

あー言ってやるんだった!こー言ってやるんだった!と後悔する。あー言ってやった場合、こー言ってやった場合を、頭の中で妄想する。そんなことの繰り返し。だから、怒りは、ますます膨れ上がる。

平和な日々であれば、よかった。しかし、私の韓国での日々は、決して平和ではなかった。毎日のように、事件が起こる。前の怒りが消え去る前に、次の怒りが発生する。心の中では、イライラしまくり、怒りまくり。それが習慣になっていた。

それでも、今ここにいられるのは「モーニングノート」のおかげだと思う。私は、10数年前から「モーニングノート」を書いている。ジュリア・キャメロン著『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』を読んで始めた。

毎朝、ただただ頭に浮かんできたことを、ノートに書くというものだ。
日記ではない。

韓国でも、私は毎朝、カフェでモーニングノートを書いた。99%愚痴、怒り、イライラ、ムカつき、罵倒である。とても、人様にお見せできる代物じゃない。

たぶん、本来の「モーニングノート」とは、かけ離れている。私は、これを書いて、何かを分析したわけでもない。対策を考えたわけでもない。自分の中に発生した、行き場のない負の感情を、ただただ書き殴っただけである。

それでも私は、このノートに救われた。このノートに吐き出したことで、完全に壊れずに済んだと思う。

友人もほとんどいない場所。わずかにいる友人とも、会う時間がない。そんな状況で、ノートが私の中に発生した汚いモノたちを受け止めてくれた。

ということで、私のように、怒りの瞬発力がない方々へ。じわじわと、後から沸いてくる怒りに苦しんでいませんか?あー言ってやればよかった妄想に苦しんでいませんか?

ぜひ、このモーニングノートをご活用くださいませ。『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』で紹介されているものとは、少し違いますが、心の中でくすぶっている感情を受け止めてくれるはずです。

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