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ここへ来ていちばん良かったと思ったこと

みなさん、こんにちは。
事務局のマリーアントワネットこと、桜井ひまりです。
 
これまで、この5年間で学んだことの中から、その後の私の血となり肉となったトレーニングやツールについていろいろと紹介してきました。でも、いちばん初めに書くべきだったことを、今回はお届けしようと思います。
 
これはスキルということではありませんが、研修の機会にさまざまなお話を聴かせていただいた中で、私がもっとも感激・感動したのは、まちがいなくこれでした。
 
研修開始前にボスがこう言ったのです。ちょっと長くなりますが、記憶している限り忠実に再現してみます。
 
「縁あってあなた方4人と出会って、ありがたいことに、僕が取り組んでいることの目的と、それを実現するために日々実践している業務内容について賛同してくれて…。だからこそ、みなさんは僕に力を貸してくれることになったわけです。僕にとっては実に心強い援軍です。
 
そんなみなさんには、公私を問わずハッピーになってほしいと思っています。ハッピーというのは、『苦』より『楽』が多い状態のことです。『不快』と『快』と言ってもいいですかね。研修のスタートに当たって、みなさんに約束します。もしも仮に、みなさんが何かで困った時には、遠慮なく言ってきてください。みなさんが前に進むために、ハッピーになるために解決しなければならない問題があって、それをみなさんがなかなか解決できなくて困っていたとしたら、僕が解決してあげたいと思っています。かけがえのない同志であるみなさんを守りたいと思っています。
 
まぁ、こんなこと言っちゃって、いざ相談されて解決できなかったら恥ずかしいですけれど、困っている人を助けてあげるのが社会福祉士の使命ですからね。三大重罪(殺人・放火・性的暴力)を犯してしまった場合には弁護士をつけてあげることくらいしかできませんが、それ以外のことであれば、解決できない問題はないと思っているんで、本当にそういうことがあったら遠慮なく言ってきてください。重大なことも些細なこともウェルカムですので。
 
いつまでかはわからないけれど、一緒にやっていく同志であるみなさんに、このことだけは明確に伝えておきたいと思います」
 
こんな感じだったと思います。何というか、「さぁこれから研修が始まるぞ~」というちょっと前向き感のある喧噪が次第に小さくなっていって、ボスが話し終えたときには、会議室がシ~ンと静まり返っていたのを覚えています。
 
そして、何秒か沈黙があってから、「さあ。今日は月曜日。一週間がはじマンデー!」とボスが渾身のダジャレを放った時、先輩たちのひとりが「せっかくいい話だったのにぃ~ッ!」と返してドッと笑いが起こって、研修がスタートしたのでした。
 
私としては、『どんな問題でも解決してあげるから』と上司に真顔で言われた驚きが、じきに「いざという場合には、本当にボスを頼ればいいんだ」という感激に変わり、何とも言えぬ安心感に包まれたようでした。本当に幸せな環境に身を置くことができたと、こうして出会えた感謝に涙が溢れそうでした。私もそれまでは面倒を抱えていたりもしたので、ストレートに琴線に触れたのでした。
 
その後、3人の先輩たちは既に切り札を切ったという話を聴きました。消費者金融の返済をクリアしてもらったとか、通信講座で提出しなければならないレポートを代書してもらったとか、ハワイでスカイダイビングした時のDVDが再生できず現地の事業者と折衝して再送してもらったとか、美容系通販で回数縛りがあったと気づかぬままオーダーしてしまって半年分の代金を請求されているのをチャラにしてもらったとか…。結構あれこれ救済してもらっていることを知って愕然としたものでした(笑)。
 
現時点で、私はまだジョーカーを切っていません。あまり深刻にならず、ちょっとしたことでももっと気軽に助けてもらっていいんだな…とは思いながらも、この5年間は本当に順風満帆でこれたので、まさかのときに取っておくつもりです。
 
それにしても、保険に加入したかのような絶大なる安心に包まれて日々を過ごしています。日々の不安はもちろんのこと、未来への不安もゼロです。何かあった時に頼っていい人がいる。そして、その人はどんなことでも解決してあげるから…と約束してくれているのです。公私ともにですよ!こんなことって、世の中にあるんでしょうか。あるんですねぇ~。
 
つくづく、ありがたい。もったいない。かたじけない。本当に幸せなことです、すでに! 研修初日から、すでにハッピーにさせてもらえたのですよ!
 
今ではすっかり当たり前のようになってしまっているこの安住の世界に、改めて感謝の気持ちを忘れることなく、できる限りお役に立てるよう頑張らねばと、当時のノートを振り返りながらグスンときてしまう私です。
 
社会福祉士…。さすが国家資格。でも多分、いいえ、きっとボスがすごいのだと思います。いくらおバカな私であっても、それくらいのことはさっすがにわかります。
 
なんなのでしょう。たまに一緒に歩いていると、ホント、知らない人に道を訊かれることが多いんですよねぇ。とくにシニアレディーから。2回に一回くらいあるんじゃないでしょうか、そういうことが。かなりの確率だと思います。きっと、道をたずねる側も、無意識のうちに人を選んでいるのでしょうね。当然ですよね。ちゃんとしていそうな人に訊きますよね、やっぱり。ふつうにそこにいるだけで、頼れそうに感じるんだと思います、相手の方が。そういう人です、私のボスという人は。
 
そうそう。もうじきお誕生日なんですよね。乳製品が苦手(本人は、丑年だからさぁ…とか言ってます。そういえば、牛肉もダメなんですぅ)なので、バースデーケーキとかは結構ムズいんですよねぇ。結局、私がお土産に持って帰ったこととか、ありましたからね。でも何もしないのも哀しいし、どうしよっかなぁ~と悩むのも、また楽しい時間です。
 
ここまで書きながら、次回は『独白』というコミュニケーション技法のことを紹介することに決めました。カウンセリングの奥義と習ったのですが、ボスはこれを本当にうまく使ってらっしゃいます。それこそ、問題を抱えてお困りの人たちが、崩れるように「お願いします」と言ってくるのですから必殺技です。その、ボスが『ハムレット』からパクッたという技のお話、楽しみにしていてくださいね。研修ネタには、古今東西の古典のエピソードにボス流のオリジナルを加味したツールとかが、本当にたくさんあるのです。
 
あっ!
私がいちばん笑って、ツボに入ってしまって笑いが止まらなくなってしまったダジャレを突然思い出しました。一昨年だったか、10月31日の午後に出先で合流した時のことです。会うなり、「おっ。ハロー!……ウイ~~~ン」と挨拶されて、私は道端で大笑いしてしまい、その場にかがみ込んで腸捻転になるんじゃないかと思ううくらい、それこそ5分は涙が止まらなかった…。その後、相談者のお宅にお邪魔したのですが、記録を取りながらハロウィンの挨拶を思い出してしまい、どうしようもなかったことがありました。ホント、ダジャレの多い上司ですが、たまぁに大ヒットをかっ飛ばすので油断できません…。
 
 
外はすっかり秋ですね。朝晩はかなり冷え込むし、暑がりの私でも掛け布団がいるようになりました。みなさんも、風邪などひかないようにお気をつけください。それでは、また。

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