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Episode10 「アクションとリアクション」

「アクションを変えなければ、リアクションは変わらない」

これは最近英語の勉強も兼ねて読んでいるビジネス書からの一節です。この単純な真理を述べた文章を目にした時、私は大きな衝撃を受けました。

アクション(普段の行動)を変えなければ、リアクション(その先に得られる結果)はいつまでも変わらない。至極当然のことを述べているのですが、私を含め多くの人は、アクションを変えずに、リアクションが変わることを期待しているのではないでしょうか。

特に老後の不安を抱えて、元気なうちから自身の未来を憂いている日本の中高年の方々には耳が痛い台詞かもしれません。

現在、日本で介護が必要になった場合、用意されている選択肢は主に2つです。高齢者施設に入居するか、在宅で家族に面倒を見てもらうか、です。

高齢者施設といっても、ピンからキリまであり、入居一時金が1億円以上の超高級有料老人ホームから、比較的低料金の特別養護老人ホームまでと、さまざまな形態の施設があります。

ちなみに、庶民のセーフティネットである特別養護老人ホームに入居するためには、早くても3年待ちと言わていて、入居することにはあちらの世界に旅立っているのではと皮肉らえているのが現状です。

では、在宅介護はどうでしょうか。核家族化の共働きが当たり前の昨今、年老いた両親を養う経済力も物理的なスペースもない家庭の方が、一般的なのではないでしょうか。

「いや、家族のサポートがなくても、介護保険でホームヘルパーを雇うから大丈夫です!」と、淡い期待を抱いている方もいるかもしれません。

そんな方へハッキリとお伝えしたい、ズバリ、それは「幻想」ですと。

というのも、介護保険の在宅サービスとは家族介護を前提として作られているため、その家族のサポートがなければ、在宅で暮らすことは到底無理なのです。

老後の最善の策は、、

では、施設にも入れず、家族のサポートも得られない人たちはどうなってしまうのでしょうか?みんながその答えを探す今、介護が必要になる前に成仏すること、巷でいうところの、ピンピンコロリが最良の策となってしまっています。

しかし、人生の最終ステージで期待することが、〝家族に迷惑を掛けたくない〟とか、介護が受けれれるか不安だからという理由で〝ピンピンコロリであの世に行きたい〟とかになってしまうのは、あまりにも寂しいと感じてしまうのは私だけでしょうか。

皆それぞれ、一生懸命に生きてきて社会に貢献してきたはずです。もっと夢のある老後を描いていても良いのではないでしょうか。

とはいえ、現在の日本が用意しているレールに乗っている限り、その先の結果は見えています。冒頭のありがたい台詞の通り、アクション(人生のレール)を変えなければ、リアクション(老後)は変わらないのです。

施設、在宅、そして第三の選択肢とは

そこで、私は、人生の最終ステージに用意されている、施設、在宅の次に来る、第三の選択肢を提示することに情熱を注いでいます。それは、海外で老後を過ごすという選択です。

例えば、フィリピン。人件費が日本の1/5以下で、プライベートナースを約5万円で雇うことができます。介護保険が使えないのがネックではありますが、医療保険は海外でも使うことができます。生活コストも安いです。日本では味わえないようなサービスを享受できるはずです。

もちろん、そのためには、元気なうちから英語の勉強をしたり、異文化に接したりといった、アクションを変える必要があります。

しかし、そのような日々のアクション(行動)の積み重ねが、大きなリアクション(希望あふれる未来)として戻ってくるのではないでしょうか。

〝それは若い時だからこそやれるもので、歳を取った自分には無理だ〟と考える人がいたら、こう伝えてください。

「人間は今日より若い日はない」

若い時、それはすなわち「今」です。私たちはいくつになっても自らの手で未来を作れるはずなのです。

Written in May 2014


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