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日本の介護を世界に売り込む戦略

イギリス発の認知症ケアの団体、Purple Angel Dementia Campaign のアンバサダーに就任しました。

さらには、マレーシアの高齢者介護の組織、Global Village Assisted Living Organization の立ち上げメンバーに加わりました。この組織は、マレーシア、タイ、シンガポール、フィリピン、そして日本の5カ国で構成されています。

上記2つの団体と組織について、正直に言って私は全容を把握していません。私の信頼するフィリピン人パートナーの推薦だからというのが理由です。


「私を世界に向けてプロデュースしてほしい」


3年前、私は彼にこのようにお願いをしました。英語が堪能で、コミュニケーション力に優れているフィリピン人は、ネットワークの構築に長けています。その中でも、彼は格別です。

予想通り、彼は次々と世界中の認知症ケア団体や介護の団体と繋がっていき、その分野で影響力を強めています。

語学とコミュニケーションスキルに課題のある私が、逆立ちしてもできないことをやってのけるので、私は彼に「私をプロデュースしてほしい」とお願いしたのです。

一方で、彼にとってのメリットは何でしょうか?2つあります。


1つ目は、私が日本人であること。

2つ目は、介護に関するコンテンツを作り出せること。です。


世界は日本の介護を求めています。しかし、国内市場が充実している日本の介護業界は、まだ本格的に世界に目を向けていません。

職人気質の日本人は、基本的にコンテンツを生み出すのが得意だと思います。マンガやアニメがその証左です。介護に関するコンテンツも玉石混交するものの、市場に溢れかえっています。

日本発の素晴らしいコンテンツ

なので、私がゼロ→イチでコンテンツを生み出さなくても、日本にある介護の素晴らしいコンテンツを見つけ出して、それをグローバル市場で通用する形に変換し、売り込めばいいのです。

とはいえ、この作業を外国人が行うには荷が重いです。日本語という言語の壁があるのが1つ。そして、介護は文化と密着しているため、日本の文化に精通していないと、コンテンツの変換が出来ないからです。

その意味で、日本人介護士で海外に出ている私は、条件に合致しています。こつこつとコンテンツを作るのも好きです。語学力はAIで補完します。

でも本当は、この作業を多くの日本人介護士と協力して行いたいのです。しかし、海外に明確な市場が出来上がっていない今は、同意を求めずらいと理解しています。

日本の介護業界が積極的に海外に目を向けるようになるには、世界で市場を作らなくてはなりません。なので、私はフィリピン人パートナーの彼に、私を世界に売り込むようにお願いしているのです。

私のミッションは、日本の介護を世界に届けることです。私を媒体にして、日本の素晴らしい介護に関するコンテンツをどんどん世界に広げていきたいと思います。

世界へのマーケッティングはフィリピン人の彼に一任しています。リスクよりも可能性に賭けています。そもそも、リスクなんて気にしていたら、日本人介護士が海外に出るなんてしませんからね。

「日本の介護を世界に届ける」という指針に従って、引き続きチャレンジしていきます。

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