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異文化理解力

【カルチャーマップの可能性】

先日オンラインで〝異文化理解力〟をテーマにプレゼンをやらせていただきました。リソースとなっている本は、エリン・メイヤー著書の〚異文化理解力〛です。

異文化を理解するといっても、いったいどこから手を付けていいのか、何から学んでいけばいいのか、よくわからない、得体の知れないものに感じます。しかし、〝異文化〟をひとつひとつ因数分解をして、ひとつひとつ理解を深めていくことで、異文化理解力を高めることが出来ます。

そのための手法として〝カルチャーマップ〟は各国の文化を可視化した指標であり、今まで見えなかった自国と他国の文化の差異が見えるようになるため、何を学んでいけばよいかが明確になります。得体の知れない国から来た外国人介護人材をどうやってマネジメントしたらよいかといった、漠然とした不安を解消することに繋がるかと思います。

【世界から見た日本の文化はかなり極端である】

さて、異文化を理解するためには、自国の文化を知ることが大切です。日本人は日本人をどの程度正しく理解しているか、言い換えれば、日本人は日本人をどの程度客観的に見えているかが問われてきます。自国の中だけで生活していると、日々の生活が当たり前すぎて、そこになんら疑問を感じることはありません。

例えば、日本政府が行った〝アベノマスク〟や〝10万円給付〟日本国内でどのように報道されているかはよくわかりませんが、今住込みで働いてもらっているメイドさんは、先日政府からの給付として、シーチキン3缶と米2キロ程度、少々のスナック菓子と500ペソ(約1000円)をもらって大喜びしていました。

もし彼女がフィリピン政府から、マスク2枚と10万円をもらったら、失神するかもしれません。フィリピンから見ると、日本政府は素晴らしいなぁと感じます。

このように世界から見た日本という視点をもつことで、今見えている日本と違った捉え方が出来るのではないかと思います。それが、海外から来た外国人が感じる日本と近い感覚ではないでしょうか。

【違いがあるから面白い】

異文化理解力を身に付けて、日本人と外国人の架け橋になることが出来たら、面白いでしょうね。私は料理が好きで、正確に言うと、料理をしながら飲酒をするのが好きなキッチンドランカーで、夕食はだいたい私が作っています。ロックダウン中は時間があるため、あえて積極的にフィリピンの食材を買ってきています。

冷蔵庫を開けてさまざまな食材や調味料があると嬉しくなります。どうやってこれらを使って最高の一品をつくるか。お酒も進みますよ。ちなみに、最近はココナッツミルクを使った料理にはまっています。

異文化理解力とはいわば料理のスキルになります。料理のスキルがあれば、食材が何であっても最高の一品が作れるはずです。そして食材はいろいろあった方がいいですよね!いつもの食材からだけでは、いつもの料理しかできませんからね。

そんなふうに、文化の違いを面白がる余裕ができれば、日本の介護業界はさらにパワーアップしていくでしょう!エリン・メイヤーの〝カルチャーマップ〟ご注目ください。

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