見出し画像

【マッチレビュー】ブライトン vs アーセナル

ご覧いただきありがとうございます。じゃっくです。今回は22-23プレミアリーグ第18節、ブライトンvsアーセナルのマッチレビューです。では早速本編へ参ります。

スタメン+α

Score:2 - 4
Possession:67.8 - 32.2
Shots:9 - 14
On Target:5 - 7
xG:1.35 - 2.43
xThreat:1.5 - 0.89
Corners:7 - 4

WhoScored, @markstatsbot


差が生まれた局面

局面とは「ネガティブトランジション v ポジティブトランジション」。
”この局面でアーセナルに大きく優位に立たれてしまったことが失点に直結していた”印象で、一番の敗因だと考えています。
被カウンター局面ではブライトンのDF陣の脆さが強調されます。具体的には、両SBの1on1での質的不利、コルウィルのポジショニングミス(3失点目)。その弱点が前半序盤には色濃く出てしまった印象です。

また、前半序盤には「今からロングカウンター!」という時にミスが生まれ、アーセナルの陣形の内側でボールロストしてしまうシーンが何度か生まれまていました(5:45、22:40など)。そうなると、脆さのあるバックス陣では何もできず、実際にこのカタチで先制点を許しました。
個人的には”前向きの味方使う意識”が強くなったら良いなぁと思っています。


狙いが明確で的確だったビルド

「自分たちの型は4-2-4。だからアーセナルは4-1-2-3で来る。ってことはSBがビルドの出口、SBのキャリーが前進手段。だからピニャンとランプティ」っていう思考回路なのかなぁと予想。明確で的確な狙いを導き出していて、メッチャ良いビルドだったなぁと思いました。

アーセナルのプレス
ブライトンの打開パターン


前半の”持たされてる印象”の原因

アーセナルの2点リードで折り返した前半、ブライトンのポゼッション率は66%とかなり高い数字でした。しかしシュート数は3本と寂しい数字に留まりました。
この「持たされた」原因は、アーセナルの守備が素晴らしかったというよりはブライトンの自滅にあると思います。
その自滅とは「誰がどのエリアを担当するのか」が不明瞭で、2-4-4のような陣形になっていた点です。これまで毎試合居たカイセドが不在だったことによる影響かもしれません。

2-4-4
デゼルビもしっかり修正してきた

ただ、0-2となった42分にはしっかりと修正されていました。ポッターを観てた身からすると修正の早さは物足りませんが…


流れを引き寄せたファーガソン

見事プレミア初ゴールを挙げたファーガソン。ファーガソン投入後に未遂込みで3得点挙げていることからも分かるように、ブライトンに流れを呼び寄せてくれました。
最も大きなファーガソン効果はオブザボール”の質/頻度up。質の高い裏抜けを高頻度で行い、アーセナルのラインを押し下げ、また隣のグロス/サルミエントにスペースを提供していました。
実際にブライトンの1点目の三笘のゴールも”ファーガソンのオブザボール”が演出しています。

ウェルベックに次ぐ”2番手CF”として他からのコンバート、エンシソ、ウンダブなどを試してきた今季のブライトンですが、今節のパフォーマンスを見る限りファーガソンは頭一つ抜けていると感じました。


備忘録

・三笘が消された
(ガッツリ対策されてた)

・アーセナルはvs 4-4-1-1相当慣れてるように見えた
(ジンチェンコカットイン、ウーデゴールのサリーダ、背負うサカへのGKからのLB)

・1点目のギルモア/グロス/三笘の質の高さを褒めたい

・3点目未遂の三笘のゴール。川勝さんの解説が勉強になった。
(密集した状況でのシュートは転がしたほうが枠に到達する確率高い)

・グロスはフィニッシュ時はライン間に置きたい
(オブザボール。CFが空けたスペースを使う意識、裏抜けの質/量)

・ウェルベック欲しい…
(消えていたトロサール、入ってきたエンシソを観て2回不在を感じた)

・追うデゼルビ、逃げるアルテタの攻防おもしろかった
(D:2-3-5に修正→1点返す、A:ブロック時はトーマスCB化で5トップv5バックに、D:3-1-6に変更、5バック対策)

0-3から1点返して息を吹き替えしたのに、ウーデゴールのあのパスで完全に断ち切られた。ハーランドのあの理不尽ゴールと並ぶ絶望感だった。それでも未遂だけど3-4にまで持っていってくれたので期待感で終わらせてくれた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?