SNSのDMでの質問に対応をして感じること
元航空自衛隊F2戦闘機パイロット
その経験をSNSやYouTubeなどで発信していたこともあり、私の存在を知っている人のなかにはSNSのDMをくれることがある。
大抵は「質問」だ。
これらが大前提にある学生さんたちです。
戦闘機パイロットを途中で辞めた私からすると、こうして将来有望(?)な若者が空自のパイロットを目指してくれる、そしてそれをなんらかの形で支援できるのはせめてもの罪滅ぼしの側面もあるかも。
今回は今までもらった質問の内容ではなく、「SNSでの質問の仕方」から私が個人的に感じたことを少し辛辣に書いていこうと思います。
最初のメッセージ。
DMをくれた人は私のことをほんの少しだけ知っているのでしょう。
私のSNSやYouTube、noteなどを見ていれば、なんとなくどんな人なのかわかると思います。
でも私は違います。
SNSからのDMでは相手がどんな人なのか、私には知る由もありません。(知る努力をする義務も必要性もありません)
そんな状態で
とDMがくるわけです。
何をアドバイスしていいのかもわかりません。
そこは、置いといて…
まずは人として、アドバイスをもらおうとしているなら、最低限の礼儀は尽くして欲しいと思います。
この時点で、私は
と思いながらも、それは言わずに、あえて曖昧な回答をします。
曖昧な回答をする意図
相手の情報がわからないから、曖昧な回答になるということも無きにしも非ずです。
でもそれ以上に私が感じることは、
です。
目標を達成するために、どうすべきか、何を調べるべきか、何で情報を取るべきか。
その思考へ促すために、あえて曖昧な返答をします。そこでちゃんと調べてから再度突っ込んだ質問をしてくる人には、どんどん答えたくなるのが心情です。
私も人間なので…
できる限りSNSできた失礼と感じるDMにも返答するようにしています。
勇気を出して連絡してきた人もいるだろうから。
それでもわたしも人間なのです。
家族との時間、仕事の時間、自分の勉強の時間、睡眠時間をその1対1の返信に割いているんです。
あまりに無礼だと、対応する気も失いますw
もちろん中にはSNSのDMでも「ちゃんとした会話」が成り立つ人もいるので、そういう人にはしっかりと対応するし、質問に明確に答えたりします。
私も人間なので、そういう感情もあります。
回答に対する質問者のリアクションが全くないことがほとんど
質問者「どうしたら戦闘機パイロットになれますか?」
私「(回答する)」
質問者「自分、頭悪いんですけど合格できますか?」
私「(回答する)」
質問者「視力悪いんですけど、合格できますか?」
私「(回答する)」
…
このようなやり取りばかりです。
時にはこちらも長文でアドバイスすることもあるんですが、こちらの回答に対する感想なり、感謝なりの言葉があることはありません。
(感謝を求めているわけではないので、どちらかと言うと私の回答を聞いてどう感じたか、自分はこれからどうしていこうと思うか等、サラッと書いてくれるだけでいい)
私の回答に理解や納得ができたのかも「分かりました!」の一言だけあれば、回答した私としても安心できるんです。
と思えるような子は昨年は多かったけど、今年はいないです。
言いたいこと、聞きたいことを一方的に押し付けてくるスタイルがトレンドなんでしょうかね?
正直、まともな対話ができなければ、阿吽の呼吸が必要になるような戦闘機の世界でやっていくのは不可能です。
このDMのスタイルがスタンダードだとしたら、もう個別のDMでの対応は今年で最後にしようと思っていますw
自分の時間を犠牲にするなら、応援したいと思える人にのみ対応したいので。
パイロットとしての前に社会人として
大抵がまだ学生さんです。
だからそこまで厳しく社会人としての立ち振る舞いを強要するつもりはありません。
それでも、最低限のラインっていうのはあるとおもうので、ひとつアドバイスするとしたら、
ということです!
今後はオープンな場で
今までは個別DMという完全にクローズな場で対応してきましたが、これからはYahoo知恵袋みたいにオープンな場でやった方がいいのかなぁと思う。
理由はいくつかあるんですが、1番の理由としては、
というのがあります。
同じ質問内容に対する回答を10人に個別に送るのって結構シンドイんですよねw
(自己都合で申し訳ない限りw)
あとは、ある程度オープンになっていることで、自衛隊のオフィシャルの方々に
っていう情報提供になればいいかなと。
これから労働人口が大幅に減少していくなか、自衛隊とて人材の獲得には力を入れざるを得ない状況です。
オープンなQ&Aアプリケーションが有れば、ちょっとした助力にはなるのかなと思います。
何はともあれ、今年の受験まであと1ヶ月。
皆さん頑張ってください!
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