ショートショート集「転送装置のめぐみ」

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ショートショート「転送装置」

ここは、かなーり未来の研究室。

転送装置の開発に成功して

もうすぐ実用化できるレベルになっている。

「博士、やっとここまでこぎつけましたね」

「うんうん、苦節50年、

わたしの人生のほとんどをこの研究に費やしてきた。

時には蝿が混入してハエ男が生まれたり、

裏表が反転して肉塊になってしまったこともあるが、

失敗は成功の母。

めげずに研究を続けてきた甲斐があった。」

「しかし、1

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ショートショート「次世代転送装置」

かなーり未来。

「転送装置」が開発されてすでに数十年が経とうとしていた。

開発者の天才博士はすでにこの世に無く、

生まれた時から「転送装置」が存在した世代が

その研究を受け継ぎ、

次世代「転送装置」の開発競争が起きていた。

本来の目的であった「輸送」を超えて

医療方面への利用も発達し、

健康時の身体データを登録しておけば、

なにかの病気、怪我にあった場合も

一瞬で完治するという

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ショートショート「第3世代転送装置」

初期の「転送装置」が開発されてすでに100年が経とうとしている。

価格も安価になり小型化が進み、いまや1人1台の時代。

開発当初は、3Dコピーとしての機能は隠ぺいされていたが

すでにその機能も知れ渡っている。

子供でも日常で使えるほど操作も簡単になった。

整形外科応用、医療・治療応用なども進み、

だれもが健康な状態で永遠に生きられる「不老不死」も実現した。

「博士、もう転送装置の可能

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ショートショート「第4世代転送装置」

転送装置が開発されて数百年が過ぎていた。

「転送装置」は当初は物体や人体の輸送に使われていたのだが、

実態は3Dコピー装置だった。

素粒子レベルまで詳細にスキャンし、そのデータを素に

新たにその物体を再構築するという

原理としては簡単なものだったが、

常識的には実現不可能とされていた。

それを一人の天才博士があっさり実現してしまったのだ。

さまざまな倫理的な問題があったが

その博

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