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4歳児の学び~リスクとハザード~

わが家の長男は現在4歳の遊び盛り。そして、いろんなことに興味を持ち、好奇心旺盛。一つのことにも熱中できるようになってきました。


「ここから学びの速度が一気に上がるし、密度も濃いものになる。」


と、なんとなく思っています。

そんなときの「教育」(教育というとなんだか仰々しいが・・・)ってどうするのがいいんだろうかと常々考えていました。

幼稚園の職員との会話で学んだこと

私も漠然と思っていたこと

「過保護な親になりたくない。いろんな挑戦をさせてあげたい。」

「痛い思いをしたり、怪我をさせたりしてしまうかもしれない。」

ということです。

このことを考えるうえで私の今の考えを作ったのが、ある幼稚園職員の方のお話でした。

「子どもを守る=リスクを排除する」ことではない

これ、とても私の育児概念に影響を与えてくれました。

どういうことかというと(うまく説明できる自信はありませんが・・・)

「リスクはコントロールできるものなんです。」

例えば、1.0mくらいの高さの台(障害物や遊具)があるとします。

その上に1歳になりたての赤ちゃんがいたら、それはヒヤッとしますよね。

落ちたら怪我をする可能性大です。

でも、3歳児なら?4歳児なら?話は全然違います。


ではその1mの台の上に1歳児はいけないけど3~4歳児なら「登れる可能性がある」状態にしておけばいいんです。

つまり、「1mの台に上るまで」のところにハードルを設定しておくんです。

このハードルをクリアできる=1mの台に登れる能力がある

それすなわち、1mの台から飛び降りたり、その台の上である程度安全に遊ぶだけの身体能力や知能がある子でなければ登れないようにしておくんです。

1歳児が登れるようなところ、そして落ちてしまいそうなところがある場合、それはハザードの可能性が高い。

登れる能力のある子が登ったとしても、足を滑らせて落ちてしまう可能性はあるし、怪我をする可能性もあるかもしれませんが、そのような子たちが落ちた時、致命傷になる可能性はかなり低いのです。

ここで言う「落ちて怪我をする可能性」と言うのが、「リスク」です。

そして、この時点で既にリスクの調整を大人が完了していますね。

落ちて怪我をするリスクは残しておいていいんです。
全てのリスクを取り除いてしまっては、子どもにとって「危険」や「痛いこと」に対する学びの場をなくしてしまっていることになります。

むしろ今の時代は公園の遊具すら「危ないから」といって撤去されて、子どもたちは遊びの中から学べるハズの知恵や知識が全く養われないんです。

だからこそ自分の子どもや関わりのある子どもたちにはそういうことを学べる場を与える必要性を感じています。

ハザードとは

さっきも軽く触れてしまいましたが、ハザードとはどういうことでしょうか?

例えば、遊んでいるところの近くに崖があるとか、深い川がある。そしてそこには入れない対策がなされていない場合が、ハザードを排除していない状態です。
一歩間違えば(間違える可能性をコントロールできていない状態)どんな年齢の子供でも大惨事になる状態です。

簡単な予測をするだけでこのハザードの存在を大人は感知できます。

しかし、子どもにとってそのハザードの感知は難しいのです。

大人は「大惨事」に繋がりかねないハザードは予め排除しなければなりません。

リスクはコントロール、ハザードは排除

リスクを取り除いてしまっては学ぶべきことが学べないことがある。
だからリスクは排除せずに、コントロールして残す。

逆にハザードは徹底的に排除すべきものなのです。

全てはこどもがのびのび、そして効率的に学ぶ環境を整えるための方法ということです。

こどもの健全に成長する上で考えることって答えがなくて、難しい。

でも親として、この探究心はなくしたくないなぁと思います。

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