見出し画像

感じるタイ語🇹🇭#29 「悪口」

今日のタイ語は「悪口」😁
นินทา (ninthaa) ニンター で「悪口を言う」

ですね。
タイ語が分かり始めると、周囲のタイ人に

นินทาไม่ได้แล้ว (ninthaa mai daai laew)
ニンター・マイダイ・レェーオ
「(タイ語が分かるから)もう悪口言えないじゃん!」

なんていう風に言われたことありませんか?
私は決まり文句のようにそう声をかけられる時期がありました。

タイ語分からなかったら悪口言うんかーい!
という含みを持たせた、タイのお決まりジョーク、タイ人的会話術。

私は学生の頃に交換留学でタイに来させてもらったのがきっかけで、タイと接点ができました。
まさかこんなに長くご縁が続くとは思っていませんでしたが。。。(初タイからもうすぐ30年。。。)

来た当初は、サワッディーカー、コップンカー、マイカオジャイ(分かりません)、私の名前は〜、バカ、とタイ数字をなんとかタイ語で言えるくらいの状況でタイ生活スタート。
周囲に英語が分かる人もいない、タイ人しか住んでいない田舎のアパートに置き去りにされw
果たしてどうしたもんか。。と途方に暮れながらタイ生活がスタートしました。

しかしアパートの住民は、こちらがほぼタイ語ゼロの状態なのを分かっているのに、「どこへ行くんだ?」「ご飯は食べたか?(東南アジア特有の声かけ)」にとどまらず、日本のことを根掘り葉掘り聞いてきたり、タイに来てどう思うかをあれこれ聞いてきたり、とにかく話しかけまくるアパートの住人たちに?????!となりながら、市販のタイ日単語学習本を常に抱えて行動していました。

想像してください。「ご飯食べたか?」と特に意味もなく声をかけられ、「ゴハン?タベタ?なんだ?」と辞書を繰り、意味が分かったところで、「なんて答えればいいんだ。。本当に私がご飯を食べたのかまだなのか知りたいのか??!!」と途方に暮れる様を!と言うことで、辞書、学習書の類は持ち歩いていても、リアル日常会話にはほぼ役に立ちませんでした。(でも分かりたいから持ち歩いてはいた!)

伝わるか、以前に、もう言いたい、話したい、という人間の原初的欲求全開で話しかけてくるマインドとフレンドリーさ!理解し合えるなんて所詮は幻、分かんなくてもいいから交流しようぜ!と言わんばかりに、こちらがいくら困惑してても言葉と親密さのシャワーを浴びせかけてくれたタイの人たち、のおかげで、今何とか(そしてなぜか)タイで暮らしています。

タイ語が話せなくても話しかけてくれて、タイ語がどんなに下手でも話を聞いてくれる、話しかけてくれる、そんな圧倒的な人懐っこさに当時の私はきっと癒されて、ずっと私の支えになってくれているんだなあ、なんてたまに思います。

いや、どこ行くかとかほっとけや!ご飯食べたかどうかマジで知りたいんか?!などと内心悪態をついていた若い私もおりましたが、同時に、しっかりと私の中に安心感という土台を築いてくれたな、と思うのです。

と、予想外に思い出を語ってしまった、寝落ちしなかった夜。もうすぐ陰暦12月の満月、な宵。

いいなと思ったら応援しよう!