見出し画像

1年3ヶ月不妊治療して妊娠した話。②

こんばんは、しおんぬです。
改めまして、前回の投稿にたくさんの反応を頂きまして本当にありがとうございます!

今までこんなに突っ込んだ内容をどこにも書いて来なかったので、
(治療をしていることを話していた友人にも、細かく説明して来なかったので)
驚かれた方もいたかもしれません。
不妊治療をしている、妊活をしている、ってどうしてこんなにも説明することが難しいんでしょうか。。。
もっとオープンに出来れば情報交換だって可能だったのですが、自身もそれが出来なかったので‥どこか隠しておきたい気持ちがあったのだと思います。

1.前回の補足と「生理の2、3日後」の壁

前回の記事では、妊娠したいと思ってから不妊治療専門クリニックに通い始め、不妊検査の結果を元に体外受精を治療方針としてお医者様から提示されたところまでを書きました。
記事の中に書けばよかったかな‥と後に考えたのですが、
「今後子供が欲しいと考えていらっしゃるご夫婦やパートナーには、是非ブライダルチェックを受けて欲しい」
と私は思います。

ブライダルチェックとは何?不妊検査とどう違うの?
というのは、詳しく載っている病院の投稿がありましたので、引用します。

もちろん検査には費用も時間もかかりますが、今後妊娠や出産を望んでいる方には検査を受けることを勧めたいです。
ブライダルチェックではなく、不妊検査からスタートしても良いと思います。
なかなか男性側の協力を得ることは難しいかもしれませんが、男女揃ってどんな状態であるか把握しておくことはとても大切です。

さて、少し前回の補足が長くなりましたが
今回からは実際に治療を行った約1年間の話をしていきます。

2021年8月頭の診察で、体外受精(顕微授精)をしましょうと先生から治療方針の提案がありました。
そこで言われるのが「次に生理が来たら、2、3日後に診察を受けてください」ということです。

この言葉、これから治療を続ける中で何度も聞くことになるのですが‥
前回の記事に書いた通り、私の生理は低用量ピルを飲んでいないと非常に不定期です。
尚且つ、大体40〜42日周期であることが多いです。
これまでの人生では、生理があまり来ないことがラッキーとさえ思っていました。
1ヶ月に1回来ないことが大半なので、旅行の日程などが立てやすく温泉へ行くことにも抵抗がありません。
ですが、治療を進める上で自らの生理周期がこんなにも長いことを本当に悔しく感じました。

様々な診察予約を行う際に『生理の2、3日後』の来院が求められるのです。
生理がなかなか来ない私は、通常の周期の方と比べると病院へ行くタイミングもずっと遅いです。
これは、治療が長引く原因の一つであったかと思います。
(ちなみに生理がなかなか来ないことは事前に先生へ伝えていたので、治療の途中からお薬が処方され周期は整いました)
不妊検査に3ヶ月かかったのも、生理周期が影響しています。

2.採卵周期の始まり

生理周期のこともあって実際に不妊治療の開始、と病院に通い始めたのは9月半ばに入ってからでした。
治療に関する様々な同意書を提出して、『採卵周期』がスタートします。
採卵とは、文字通り卵子を採取することなのですが‥この周期が始まってすぐに週2回(3日に1回くらいのペースで)病院へ行く生活が始まりました。

いざ採卵周期が始まるまでスケジュール感がわかっていなかったので、非常に慌てて当時の職場の上司に
「不妊治療をしている関係で診察予約次第では早退や遅刻、半休や全休を急に取る可能性がある」
という説明をしたことをよく覚えています。
当時の上司が非常に治療への理解を示してくださる方だったお陰で、平日の診察がある日は1時間ほど早退して病院へ通うなど調整して下さったことを本当に感謝しています。
何故早退して病院へ通っていたかと言うと、1回診察に行くと病院での滞在時間が2時間以上だったからです。
後に訪れる移植周期はこれ以上病院にいたことが多かったのですが‥あの待ち時間だけは最後まで慣れなかったですね。。笑

病院に着く→受付→(毎回ではないけれど殆ど)採血→(ほぼ毎回)内診→先生の診察→(状況に応じて、薬などの看護師さん説明)→会計
これが1回の通院
です。
長くて4時間くらいかかった時もあったと思います。
私が通っていた病院は内診室が3つ、先生の診察室は5つ程が大体稼働(どの先生に呼ばれるかは不明)、とたくさんあるにも関わらずめちゃくちゃ時間がかかります。
採血があれば結果が出るまで時間がかかりますし、薬が出る場合は準備にも時間がかかるので会計待ちで1時間以上なんてこともあります。
先日通っていたクリニックのHPを見たら、後払い会計が導入されるようになっていました。
やはり待ち時間がネックな方が多かったのだと思います。

話を戻しまして、採卵周期のお話を。
私は高刺激法を選択したので排卵誘発を行うことになりました。
簡単に言うとたくさん卵子をお腹に作って、それを採卵する方法です。
高刺激法では、
・デュファストン 1日3回8時間おきに内服
・ゴナールF(皮下注ペン)  排卵誘発剤の注射を自身で行う
この2つの薬を用いました。
この皮下注ペンがなかなか初めは怖くて‥自分で自分に注射をするって!?と驚きましたし、説明書を読んだり説明動画を見ても緊張して針を刺せませんでした。
でも、自分で決めた治療なので怖い気持ちをグッと堪えて毎日注射をお腹に刺し続けました泣

3.採卵と、体外受精・顕微授精の結果

仕事後頻繁に診察へ通うことに疲れ始めた頃、採卵周期が始まって約2週間でようやく採卵日が訪れます。
採卵や顕微授精を行うまでわからないこととして
①実際何個の卵子が得られるか
②とれた卵子のうち何個、成熟卵が得られるか(成熟卵ではないと受精しない)
③精子が卵子を受精させることができるかどうか

この3つが挙げられます。
可能性がわからないことばかりだけれど、これに賭けるしかない・選択肢を他に持っていなかったので非常に緊張しながらも採卵に挑みました。

実のところ、採卵日から1年以上経っているのと、採卵は1回しか経験がないのであまり記憶がありません。笑
受付を済ませて、看護師さんとお薬は何時に飲んだか等の確認を行い、検査着に着替えて、ベッドがたくさん並んでいる部屋に案内され
自分の順番が来るまではベッドで休んでいました。
ふかふかで結構眠れるようなベッドだったのに、緊張でずっとドキドキしていたことはよく覚えています。

当日採卵を行なって下さった先生は、たまたまクリニックの名誉院長先生。
事前にInstagram等で調べていたら「採卵は痛い」というレポがめっちゃ多かったのですが、私は全然痛くなかったんです‥名誉院長すごい。。。
採卵後は点滴をして、しばらくベッドで安静に過ごしてから採卵できた数の報告を診察室で受けます。
この日、採卵数は11個でした。
先生と相談し、全て顕微授精することに決めその日は無事に終わりました。

採卵から数日後に診察予約をしていたので、仕事後に病院へ。
ドキドキの結果聞きです。
採卵した11個の卵子の内、正常受精卵になった数は10個
胚凍結も10個出来た上に、その内病院内でのグレードが1番上の胚が4個・次のグレードが3個という驚きの報告を受けました‥!!
その日診察でお話して下さった先生曰く受精卵になった確率やグレードが高いことについて『かなり稀なこと』と仰っていたので
何とも大興奮でお話しました。笑

想像以上の結果になった採卵でしたが、
ここから始まる移植周期がなんとも壮絶でして‥。
ただ、採卵1回で10個の受精卵を得られたからこそ、何度も移植が出来た訳です。
移植周期のお話については、次回からスタートします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?