見出し画像

1年3ヶ月不妊治療して妊娠した話。③

こんばんは、しおんぬです。
前回の更新から、少し時間が空いてしまいましたが‥
不妊治療の健忘録的な記事も、今回で3つ目になりました!

前回は実際に体外受精の治療がスタートし、採卵から胚凍結までのことを書きました。
どうしても生々しい話になってしまうので、なるべく直接的な言葉は控えているのですが‥なかなか難しいですね笑
今回は、1回目の移植周期に関して書いていきます◎

1.移植周期の始まり

10個の受精卵が凍結出来たことで、移植が最大10回まで出来るようになりました。
実はこの胚凍結10個で想像以上の金額が掛かっているのですが‥そのお話は後々していきます。笑

2021年10月半ばに胚凍結の結果を聞いたのですが、ここで毎度お馴染み「移植周期のスタートは、生理が来て2、3日に診察予約してください」です笑
生理がなかなか来ないことを先生に相談していたのでプラノバール(中容量ピル)を処方され、飲み終わってから3〜6日で生理が来るようになりました。
そして、ようやく生理が来た10月末に診察へ行けたのですが‥実はまだ移植周期がスタート出来ませんでした。

私は高刺激という方法で採卵を行いましたが、卵巣を様々な薬で刺激し続けていたこともあって、お腹に卵胞がまだ残っていたようで
この卵胞が成長する可能性が捨てきれない為、またプラノバールを2週間飲んでもう一度生理が来てから移植周期をスタートさせられるか確認しましょうという結果になってしまいました。
高刺激での採卵は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という副作用が起こる可能性があることは多少覚悟していたのですが‥
すぐ移植へ進めなかったことに、とても落ち込んでしまいました。

そして生理が始まったばかりなのに、プラノバールを飲むという何とも不思議な生活が始まりました。
尚、あまり調べても該当する方は見つけられなかったのですが…私はプラノバールの副作用で少々不眠症状が出ていました。
でも、飲み切らないと生理は起きないし‥自然な周期を待つと遅いのでいつまでも移植に進めないし‥辛い闘いでした泣

次にようやく移植周期が始められるかどうかの診察に行けたのは、11月半ばが過ぎた頃。
内診をしたところ前回と違い子宮の中も綺麗になっていて、ようやく移植周期をスタート出来ることとなりました!
ちなみに、移植周期のスタートが決まって(私の傾向としては)大体3週間後が移植日なのですがこの間病院へ行った回数は約10日後の1回のみです。
採卵の時とはえらい違いでした。笑

2.たくさんの薬と管理

移植周期が始まると共に、
・プレマリン 1日3回・8時間おきに内服する錠剤
・エストラーナ 2日に1回貼り替える・お腹に貼る薬(丸い形のテープ)
の2種類の薬が始まりました。
プレマリンは1日3回8時間おきという縛りがあったので、飲み忘れ防止をするためにアプリで設定するようになりました。

私が使っていたアプリはMyTherapyです。
看護師さんと何時にお薬を飲むか相談して、6:30/14:30/22:30に通知が来るようにアプリでも設定をしました◎
エストラーナテープも、張り替えが2日に1回なので忘れないようにお風呂上がりくらいの時間を定めて通知設定をしました。
他に薬が増えても、このアプリでの設定はかなり役立ちました‥!
※現在では、iPhoneのヘルスケアアプリでもお薬の記録ができるようになったようです

プレマリンとエストラーナの服薬を続けて2週間と少しが経った頃、お薬が2種類追加になります。

・ルティナス 1日3回・8時間おきに挿入する膣錠
・バナン 移植前日から飲む抗生剤

プレマリンとルティナスについては、妊娠判定後も暫く処方されるので結構長い期間お付き合いがありました笑。
この時間が決まっているお薬‥本当に大変でした。
勿論平日は仕事に行っているので、14:30の薬が必ず仕事中に掛かってしまいます。
日によっては打ち合わせ中のこともあり、自席に居なくて時間通りに服薬出来ないこともありました。
ルティナスに至ってはお手洗いに行かないと挿入出来ないので、仕事の日だけではなく自分の予定を考えたり‥電車を降りてすぐお手洗いに行ったことも少なくありませんでした。

また、ルティナスというお薬。
アプリケーターの先にお薬を自分で付けて挿入するのですが、お薬を落としてしまうこともしばしば。いつも多めに持ち歩くようにしていました。
そして、副作用で大量におりものが出るのが本当に困って‥特に冬場は眠っている間にお尻が冷たくて起きてしまうこともあったくらいです。
通常のおりものシートではカバーできないくらい大量な時もあり、生理用ナプキンを試したりと色々対策が必要でした。

3.1回目の移植と妊娠判定

そして、いざ1回目の移植。
病院からは胚移植日までにアシストハッチング、エンブリオグルーというオプション(勿論追加料金あり)を付けるかの確認があり
初回なので両方付けずに移植してみようという話で決まりました。

通っていた病院では凍結胚移植は13時の予約になっていて、先生に「12月●●日くらいが移植に適していますね」と言われれば平日でも勿論仕事を休みました。
採卵の時と同じように病院へ行き、受付と軽い診察(今日はこの胚を移植します、解凍してこんな状態ですという説明を受ける)を済ませて
採卵時同様に術衣に着替えてまたベッドへ。
採卵の時は、病院で受付した順番ではなかったように記憶しているんですが
移植は受付した順番で案内されるので、1回目はよくわかっていなかった為結構時間が掛かりました。

移植そのものの時間は、結構あっという間で。
自分の身体の中にそっと置かれる胚がキラッと光る様子を、エコーで見せてもらいながら「ああ‥これが赤ちゃんになっていくんだなあ」と感慨深かったです。
ちなみに、エコー写真は頂けたので移植した回数分保存しています。
移植の後は、ベッドに戻って20分ほど安静にしたら会計をして終了です。
日常生活以上のことはしないように指示されているので、お買い物に行って、電車で家に帰り、普通に夕食を作ってというのが毎回の流れでした。

胚移植から10日後に妊娠判定日として診察の予約をしていたのですが、
この10日間が本当にドキドキしっぱなし。
お腹の中で胚がどう育っているか勿論見る術はないので、どう生活すればいいのか体調に変化があった場合はどうしたらいいのかネットで調べてばかりでした。
結局のところ、症状は人によって様々なので調べないのが1番だったのかもしれませんが‥難しいものです笑

そして、初めての妊娠判定日。
仕事は午前休にして朝から病院へ。
採血をして血中のhCG(妊娠していると数値が上がるんだそう)量を測定するため、結果が出るまで約30分程掛かることが事前に伝えられていました。

初めての判定で緊張していたからか、看護師さんがコウノトリの柄の絆創膏を貼って下さったことをよく覚えています。優しかったなあ‥
約30分間待合にいる訳ですが、判定が気になってずっとソワソワします。
ようやく診察室に呼ばれ、先生とhCGの数値を確認すると‥今考えるとあまり良い数値ではありませんでした。
(後にわかったんですが、この時の数値であっても妊娠検査薬ではしっかり線が出るくらいのhCG量はあったんだそうです)
近日中にもう一度採血をして数値が上がれば妊娠が継続していることがわかるし、数値が減ってしまったら今回はダメだったということがわかるとのことで
5日後にまた予約をしてその日は帰りました。

そうなると、また検索魔になってしまって‥あんまり良くないんですけどね。
不安な5日間を過ごして、次の診察日。
採血後hCGが増えていることを祈りながら待合で待ちましたが、残念ながらhCGは下がってしまいました。
これで、私の1回目の移植周期は終わり。
切り替えが大事と思って、病院の帰りに赤ワインを買って帰ったことをよーーく覚えています。笑
翌日に忘年会、そのまた翌日に夫の昇進祝いでレストランを予約していましたし年末年始が近かったので
飲める予定じゃなかったお酒を飲めることで「お腹の子が空気を読んだんだな」と思うことにしました。
そう考えないと、気持ちが沈んでしまったんですよね。
たくさん人に会う予定を作って、話せる相手には治療していることを少しずつ話するようになったのはこの頃からだったと思います。

さて。2021年に行った治療については、ここまでです!
2021年の医療費の話や助成金関連、確定申告の医療費控除について書く前に文字数が結構いってしまったので次回にまとめたいと思います◎
現実の私は、妊娠6ヶ月に入り日々腰痛と戦っていますが少しずつ記事も書いていきたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?