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好きな曲を自分の解釈で分析する2

今回は『Wayne Shorter /Witch Hunt』 でHerbie Hancock氏が弾いているSolo の最初の8小節を取りあげます。(5:16~くらいからの部分です)

早速、譜面をみていきましょう。

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通常、Transcribe は右手だけで書いてあるものが多いですが、これは1分程度の短いソロですので、ここでは両手で書きました。Herbie Hancock の左手コンピングの素晴らしさも実感できると思います。

はじめの8小節はFourth Voicing のMotif (Motif 1)が展開系で弾かれています。このような調性感の薄い、どちらかと言えばModal な曲ではFourth Voicing が好まれます。Sus と言い換えても良いかもしれませんが、3rd の音程差を含まないため、非常に調性感を曖昧に保つことができます。

4小節目は3小節目のMotif のRhythm Displacement です。5、6小節目は同じMotif 1 をRhythm Displacement して繰り返し使っています。7、8小節目も同じMotif を繰り返し用いることで、ソロを発展させています。全て3連で弾かれているところもポイントです。簡単にPoly Rhythm感を表現できる一つの手段だと考えています。

この「同じMotif を繰り返し用いる」と言うテクニックは技として非常に有効です。ご自身のアドリブラインでも直ぐに使うことができると思います。




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