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日記の天才が書く日記

無駄づくりで有名な藤原麻里菜さん(発想が天才)とライターで作家の古賀及子さん(文章が好きすぎる)が対談されてたので、これは大好物に違いないとその記事を読んだ。

天才の前で挫折

古賀さんを知ったのは、この万バズツイートからだった。

このツイートを見てこういう文章を書きたいと思ったとき、たまたまフォロワーがちいかわで有名なナガノさんに対する感想で「一瞬の切り取り方が天才的なんだよな」と呟いていた。

すると、変にこのふたつが絡み合って毎日のように書いていた日記が全く書けなくなったという因縁が密かにある。
人は文才を浴びると筆を取れなくなるのだ。

切り取り方の極意

そして異業種の天才の対談がこちら。

わたしの日記の書き方は藤原さん同様、思い出しながら書くやり方だった。加えてその時書きたいこと書くようなかたちなので、ダラダラと書きがち。手帳を目の前に時間が悠々流れる。

そこに光明を差したのが古賀さんの日記の書き方だった。
1日にあったあれこれを思い出さず、たった1行だけ書けばいいという指針。そしてその書き方はその書きたい1行のために「メモと取るし、写真も撮る」というもの。

これ結構衝撃だった。日記のために具体的に何かしようとはしないけど、日記のために日常は拾うんだ!
考えてみれば先の古賀さんのツイートもまさに写真で撮ったかのような文章だった。

日記を毎日書くということ

毎日書いてると、あったことがキャッチアップできるようになるってことなんですよね。だから、そこで毎日1行でもいいから書くというのが重要です。

わたしは毎日日記を書こうと思うとしんどくなっちゃうし、1日書かないと書きたくなくなっちゃうので義務は課してない。その方が続くタイプだと思っている。

ただ、古賀さんの毎日書くコツも良いなと思った。
それは「誰かが自分の日記を待っている」と思うこと。誰かが自分の原稿を毎日待っていたらたしかに書かなきゃいけなくなる。そういうプレッシャーがあるといいよ、と。

これ、たしかにウキウキしそうな日記の書き方なんだよな。日記ってわたしの中では排泄みたいなもので、ただ出す。健康状態も見える。そんな存在。
そのくせ手帳の前でずっと踏ん張ってるんだから、なんか違うな?って思うわけだ。

情景描写を徹底的にする

これも面白いと思ったのが「感想禁止」というルールを課すこと。
日記なんて感想だらけでしょ、と思っていたわたしにはまたもや衝撃。むしろこの対談を読みたいと思ったのはこのルールを宣伝文句で掲げていたからだ。

そして更に余力があれば「比喩を使う」ということ。日記にそこまでのレベルを!?と思うけど、この比喩でグッと情景が浮かんでくる。
すると「自分がどう思っているか観察できるようになる」という。自分の観察日記。

古賀及子さんの本買おうと書店に出向いたら在庫がなかった。しかし代わりに新潮文庫を買って、キュンタの栞を貰ったから結果オーライ。

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