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魔法の言葉が書店に並んでる

書店にふらりと行く。以前は物量を減らそうと手軽な電子書籍ばかり買っていたけど、小説以外の本は手元に置いておきたくてまた紙の本に戻ってきた。

本屋は良い。ケーキのショーウィンドウみたいになにこれ素敵!ってタイトルに出会える。好んで読むブルーバックスも気になるタイトルが多くてワクワクする。

今回目に止まったのはエッセイコーナーの辺りにあった「〇〇で人生を変える」というタイトルの本だった。
この人生を変える系の本は、湧いて出てくるほどよくある。

ひとり時間.......
筋トレ........
睡眠の法則.........
学び方.........
疑問力.........などなど

これが流行ってるってことは、みんな人生を変えたいんだな
わたしだってそうだ。低賃金ブルーワーカーから稼げる在宅ワーカーになりたい。猫だって飼いたい。

こんな人たちからすると、この本を読めば魔法みたいに人生変わるんじゃないかって気になる。藁をも掴む思いってやつで本を手に取る。
そんな簡単じゃないのは頭ではわかってる。でもどうすればいいか分からない閉塞感から抜け出す安息地がそこにありそうな気がするんだ

どうせその本には毎日行動して習慣化してさらに行動して、と読むだけでない努力を強いられるはずだ。
それなのにタイトルの「〇〇すれば」が魔法の言葉になってその前提がすっ飛ぶ

一生懸命働きさえすればどうにかなる時代を終えた日本での幻惑のオアシスが、このタイトルを人気作に押し上げるのだ。

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