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&TEAM 1st Single '五月雨(Samidare)'考察まとめ2

1.FIREWORKとの既視感

🍀はじめに

2024.5.8(水)に、&TEAM1stSingle '五月雨(五月雨)'がリリースされました

DARKMOONシリーズとなっていますが、今までのFirstHowlingシリーズとはコンセプトの感じが変わっていて話題になりました
今回は'五月雨'MVについて、1つずつ私なりに紐解いていきたいと思います
また'君にカエル'同様に、五月雨(Samidare)にもFIREWORKの既視感がありました

出来れば私の以前の『FIREWORK考察』をご覧になってからこちらを読まれた方が、説明の理解が早いかと思います

尚、今回の考察はそもそもDARKMOONシリーズをよく知らない方に向けても、易しく解説していければと考えています
(私にもまだ解明できていない部分もありますが、後から判明した際には予告無くこちらの投稿を加筆修正する場合があります)

尚、長くなるのでまずは'五月雨(Samidare)の一番の歌詞までを今回考察し、二番はまたこの次に投稿します

ではひとつずつ見ていきましょう

🍀ギリ兄さんとの『思い出』

最初に出てきたこちらの花は『ライラック』といい、ヨーロッパ原産で開花時期は4月から5月&TEAM'五月雨(Samidare)'のリリース2024.5.8と同じ時期です

ピンクのライラックの花言葉は『思い出』
ここで次のシーンに移ります

積み上げられた石の周りに眠る狼の少年達
ライラックの花と共に、『Giri』の墓標のようなものがあります
これはDARKMOONシリーズの中で狼の少年達を導いたギリ兄さん(坂口健太郎さん)のお墓だと思われます

ギリはDARKMOONの中では&TEAM'Under the skin'に登場します

かつて、それぞれの狼の群れが適度な距離感を保ちながら幸せに暮らしていた村、そこにギリは妻と共に暮らしていました

ある日ヴァンパイアが平穏な村を襲撃し、ギリの妻も犠牲となります
このヴァンパイアと狼との攻防がDARKMOONのベースであり、村を襲ったヴァンパイアを探していたギリと狼の少年達との出会いから物語が始まります

ここで最初にギリと出会うのが、同じようにヴァンパイアに村や家族を襲われたナジャク(NICHOLAS)とタヘル(TAKI)兄弟です

ナジャクは勇敢で正義感が強く、かつて群れの長(アルファ)であった父とよく似ています
一方タヘルはまだ幼く、兄と同じように出来ない事をいつも悔しいと感じていますが兄をとても慕い、そんなタヘルをナジャクは常に見守っています

三人で旅を続けていると、エンジー(EJ)と出会いました
エンジーもまた、ヴァンパイアによって姉を亡くしていました
エンジーは常に冷静で、常に孤独を抱えている様子でした
エンジーは大人を騙すことで生活をし、ひとりで生きる覚悟をしていました
ギリもまたエンジーに騙されますがそんなエンジーを憐れみ、仲間になる事を勧めます
エンジーはギリの優しさに触れ、一緒にヴァンパイア探しの旅に出る決意をします

こうしてルーガルーという同じ人狼として集まった4人は、ギリを群れの長つまりアルファとして旅を続けるのでした
ギリは年長で常に気持ちが優しく、そんなギリを皆が慕い尊敬していました

ギリはある日、ヴァンパイアから自分達を守る為に人間の暮らしに紛れて生活する事を提案しました
特に幼いタヘルはまだ戦うには時間が必要であり、またどのくらい数がいるかも分からないヴァンパイアに到底太刀打ちできるような人数ではありません
そこでヴァンパイアに見つかりづらい場所として、常に曇りの日が多く静かな港町『グレイビル』を選びました

そこで小さく寂れた宿を見つけそこを定宿とする事で、人間に紛れて生活する事に決めたのでした

このお話は&TEAM 'Under the skin'と繋がりが深く以前にも考察しているので、そちらを貼っておきます

このギリ兄さんがヴァンパイアに襲われ命を落とした、そのお墓が今回の墓標と詰んだ石に表れています

&TEAM'under the skin'
&TEAM'under the skin'
&TEAM'under the skin'
&TEAM'under the skin'

🍀積まれた石の意味

ここで私は、詰んだ石の形に注目しました
私にはこの詰んだ形が『六角形』に見えたからです

六角形は自然界なら蜂の巣の形、これは丈夫で効率のいい形だからだそうです
また雪の結晶や亀の甲羅も六角形です

また上向きの三角△と下向きの三角▽が合わさった形であることから、『男と女、光と闇、体と魂』など相反するものの調和と統合の意味もあるそうです

私はこの形をどこかで見たと思い出しました、それは&TEAM'五月雨'Conseptphotoです

この中の右下、紙製のタグのような白い紙に印刷された『samidare』
ずっとどんな意味があるのかと考えていましたが、この形がまさに六角形です

ギリがずっと言っていたのが、人間との調和
まさに六角形のお墓には、そんなギリの意思が込められているようでした

🍀そもそもDARKMOON『黒の月:灰色が都市』とは?

ここで簡単に、物語冒頭の説明をしておきます

ギリの優しさに触れ旅をしたナジャク.タヘル.エンジー、ギリの勧めで人間の暮らしに紛れるため入った学校で出会ったルイ(MAKI)とルカ(YUMA)の兄弟もまた、実は狼でした

更に定宿とした『グレイ亭』の一人息子カーン(K)もまた、自分がどこか人と違う事に気付きながらもその理由が分からずに暮らしてきました

しかしギリにより自らが人狼である事に気付き、その後ヴァンパイアによりグレイビルまでもが襲われ両親を亡くした事からヴァンパイアへの復讐を誓いギリの仲間になるのでした

ヴァンパイアはまずグレイビルの悪童クロックを使い街を崩壊させようと企て、更にクロックの父をコントロールし、カーンの幼なじみのミカ(ミカは学校では目立つ存在であり、ナジャクやエンジーもそんなミカに好意を寄せていました)や両親を襲います
そして、ヴァンパイアに襲われた人間もまたヴァンパイアとなり、他の人間を襲うのです

この'五月雨(Samidare)'にはそのグレイビルの学校の様子と、それとは別にギリを亡くした狼の少年達の様子が表現されています
考察をする上で考えなければならないのは、必ず二つの世界が同時に描かれているという点です

これはそもそもLINEマンガ『黒の月 灰色の都市』にウェブ漫画とライトノベルが存在し、それぞれに微妙に異なるストーリー展開をしている事に由来していると思われます

例えばウェブ漫画ではマハン(FUMA)、カミル(JO)、ルスラン(HARUA)の描写がありミカの描写はありませんが、ライトノベルではミカとの淡い恋の様子や体育祭の準備の様子が描かれています

つまり二つの世界が行き来しているから、&TEAMのMVは複雑なのです
そこも踏まえて、続きを見ていきます

🍀新しい時代の幕開け

ギリのお墓の後に、狼の少年達が横たわっています
この形、六角形にも見えますがJOとKとTAKIの形が少し気になりました

それは完全な六角形のようには見えなかったからです
そこでこちらも線を引いてみました

すると、丸の中に点を打った形に見えました

そこで調べたところ、これは『惑星記号』でいう太陽ではないか?と思いました

参考に、Wikipediaを貼っておきます

なぜ惑星記号なのか?
それはDARKMOONシリーズがそもそも宇宙を意味しているからだと思います
それは以前私も考察していて、FIREWORK考察の中でカーン(K)はギリシャ神話の『太陽と月の男女の双子』ソールとマーレのうちの兄ソール(太陽)ではないか?と考えています

おそらくはアルファであったギリを亡くし、新しいアルファはカーンであるという意味かと

新しい時代を意味していると思われます

次を見ていきます

🍀すれ違う狼達

ギリを亡くした狼の少年達はおそらく、カーンが皆を率いてこれから別の住処を探しヴァンパイアに復讐するタイミングをはかっているのだと思われます
しかしギリを亡くしたショックは、一緒にいた時間が長い者ほど辛い
特に本当の兄のように慕っていたナジャク(NICHOLAS)とタヘル(TAKI)がそうでした

その気持ちの温度差や性格の違いが、この後のすれ違いを生んだのだと思われます
その事にカーン(K)は気付いていますが、自分の力では群れをまとめることが出来ない
気持ちがバラバラになっている事を一番心配しているのは、カーンです

ライラックの花を持ち座り込むのは、ギリに対する思い出がそれぞれに違うから
鍵のかかったロッカーはそれぞれの心の中を表し、しっかり鍵をかけてる様子から皆が心を閉ざしている様子と捉えました

次第に争う狼の少年達
体育祭の練習にバスケをしていても必要以上に相手を押したり、苛立ちを隠せずにいます

そんなバラバラになってしまった気持ちをまとめようとカーンはひとり苦悩しますが、答えが見いだせずにいました

かつてひとりぼっちだったカーン
ようやく見つけた『仲間』との絆
大切なものをどうしたら守れるか

&TEAM'under the skin'
&TEAM'under the skin'
&TEAM'under the skin'
&TEAM'under the skin'
&TEAM'under the skin'

🍀気持ちの温度差

体育祭練習の帰り道、ナジャク(NICHOLAS)がマハン(FUMA)を眼光鋭く睨んでいる事にカーン(K)は気付きます

ナジャクにとってギリの死と弟タヘル(TAKI)の悲しみは、何にも変え難い辛いものです

しかし、後から仲間になったマハン(FUMA)とルスラン(HARUA)兄弟にはそれが伝わらず、気持ちの温度差が出来ていたのでした

そして次のシーンで、決定的な事が起こります

悲しみに打ちひしがれるタヘル(TAKI)に気付かずに、マハン(FUMA)はぶつかってしまいタヘルは荷物を落としてしまいました

そのカバンの中にあったのは、かつての仲睦まじい少年達の写真
おそらくはギリが撮ったのかも知れません

またタヘルのカバンの中にあったイヤホンは、今では見かけないような古いタイプのもの

🍀First Howling:WE'BLOOM'との既視感

以前、FIREWORKが収録されている
First Howling:WEのConseptclip'BLOOM'考察の中で、CDプレイヤーが20年前に販売されていたタイプで今では販売されていない事が判明していました
この写真が古くボロボロなのを考えても、20年前の時間と現代が交差したDARKMOON独自の世界線である事がよく分かります

一応、私のBLOOM考察を貼っておきます

&TEAM First Howling:WE
Conseptclip 'BLOOM'

これがきっかけとなり、ナジャクの心の中(ロッカー)に閉まっていたギリへの想いや悲しみ、タヘル(TAKI)に兄として何もしてやれない事への鬱屈とした気持ち、気持ちがバラバラになってしまった事への不満などが一気に噴出するのです

マハン(FUMA)にナジャク(NICHOLAS)が殴りかかった事により、一気に仲間達の不満も噴出

この喧嘩の描写は、FIREWORKでの乱闘シーンとよく似ています
FIREWORKではLightに気持ちを奪われた少年達でしたが、今度はギリを亡くした事による気持ちの均衡が取れなくなった少年達が描かれています

参考までに、FIREWORK考察とFIREWORKMVを貼っておきます

2.五月雨

🍀心の距離

兄マハン(FUMA)を守りたいルスラン(HARUA)と、弟タヘル(TAKI)を守りたいナジャク(NICHOLAS)
ギリを亡くした事にあまり悲しみを見せないカミル(JO)に対し不満を爆発させるエンジー(EJ)

特にナジャク、タヘル、エンジーはギリとの思い出が沢山あり、その後合流したルイ(MAKI)とルカ(YUMA)、更にその後に仲間になったマハン(FUMA)とルスラン(HARUA)とカミル(JO)と三つのコミュニティが出来てしまっていてなかなか交わる事が出来ませんでした

今までそれをまとめてくれていたのがギリでしたので、カーン(K)はギリのように皆をまとめよう争いを止めさせようとしますがなかなかうまくいきません

いつの間にか降り出した雨は'五月雨'のように、狼の少年達の上に降ります
この描写について、'五月雨'の歌詞の中にも描かれています

『じとつく』とはひどく湿り気を帯びた様子
『さざめく』とはざわざわとした様子

湿りを帯びた梅雨空は常に曇り、それは僕の心のよう
広がってしまった心の距離を埋めることにも、今ではためらいを感じてしまっている
いら立ちをぶつけ、強い言葉をぶつけ合う

しかし本音をぶつけ合った瞬間、心の鍵が外れ雨は桜に変化した
それはきっと、ギリが降らせた桜の花びらの雨

🍀再び走り出す

ここで一旦、'五月雨'Conseptphotoを見てみます

&TEAM'五月雨'Conseptphoto

この手紙の内容が、まさに'五月雨'の歌詞のストーリーである事がわかると思います

五月雨の中、気持ちのすれ違う少年達
心の距離が生まれ、理解する事を躊躇う
そして雨を浴びながら、本音をぶつけ合う

そしてそれは、'五月雨'Conseptclipにも表れています

全員が同じ電車に乗っています
この事から同じ所に向かっている、群れ、集団を表していると思います
しかし、視線は皆バラバラ
同じ所へ向かってはいても、気持ちの距離が離れてしまっていることが分かります

しかしこの中で、後ろを向くエンジー(EJ)とそのエンジーに向かって歩くマハン(FUMA)が気になりました
他の人がほとんど動かない中大きな動きをしたエンジーとマハン、それを見ている様子なのがナジャク(NICHOLAS)

この三人はConseptclipの中でユニットであり、今はいい関係ではなくても今後、何らかの関係を築く可能性があると思います

同様に、自分のイヤホンで聴いているものをタヘル(TAKI)に聴かせようとしたルカ(YUMA)は、なにか共感して欲しい事があったのかもしれません

タヘルとルカは、それぞれUnder the skinやFirst Howling:WEのコンセプトの中で何度かCDプレイヤーを使用しているという共通点があります
このユニットにも、今後注目です

次に『この春風が 君の気持ちを 僕のもとに届けてほしい』の部分について

この『僕』とは誰なのか?
助詞の使い方が少し不自然です
しかし君の気持ちや辛さを理解したいという感情と取れば、納得がいきます
春風に君の気持ちを乗せて届けて欲しいのは喧嘩した相手とも取れますが、他に今はこの世にいないギリ兄さんとも取れると思いました

天上界と人間界という別の世界になってしまった弟達を想うギリの気持ち、もしそうであれば風に弟達の気持ちを乗せて高い所に届けて欲しいというギリの優しさのようにも取れます

そして弟達の気持ちを知ったギリは、五月雨によりその悲しみや怒りを流し雨を桜に変えるのでした

&TEAM'五月雨'Conseptclip
&TEAM'五月雨'Conseptclip
&TEAM'五月雨'Conseptclip
&TEAM'五月雨'Conseptclip
&TEAM'五月雨'
&TEAM'五月雨'

『目が覚めるような桜色』は鮮やかな桜の花びらにより、今まで鬱屈していた気持ちが晴れ視界がクリアになった様子だと思います

次に『また』とついた歌詞が続きます
私はXの中で『Samidare』を並び替え、『Sai dream』つまり『再ドリーム』と考察しています

『再び』つまり『また』走り出す、立ち上がる
そしてそれは、再び夢に向かうという事

『この胸の奥』つまり本音を確かめ合い、『また We'll be as one』再びひとつになれることを願う

ここまで'五月雨(Samidare)の一番の歌詞について考察しました

最後に、ひとつ

🍀四季の『始まり』

五月雨が桜に変化した時空を見上げますがこれを線で結ぶと○になり、更にカーン(K)がちょうど真ん中にいるので線で結ぶと『地球』の惑星記号が(少し斜めですが)見えてきました

勿論『太陽』とも取れますが、カーン以外のメンバーが4つの場所にいるのが前出のカミルのシーンとは異なります
更に対角線上に配置されてる事からも線で結ぶのでは?と考え『地球』の惑星記号だと思いました

『地球』は以前エンジー(EJ)考察の中でも触れていますが、ギリシャ神話のガイアつまり大地の象徴であり全てのものの創世の神

まだ宇宙に何も無かった頃カオス(混沌)からガイアは生まれ、神々を世にもたらした
つまり全てのものの母であり、始まりです

今回の四季をテーマにした&TEAMの物語の『始まり』を意味していると思います

尚エンジー考察については、『FIREWORK考察』のリンクから読むことが出来ます

エンジーは全てのスタート、始まりを担う存在だと思っています

以前&TEAM LUNÉMARE:月波(ファンミーティング)のVCRの中で、全員が部屋で眠り込んでしまった後ひとり起きたエンジーが窓際にあった植木鉢に水をやると、手が滑りガラスの水入れが割れてしまい一気にシーンが変わるという描写がありました

またFirst Howling:WEのConseptclip 'THIRSTY'の中でも一番最初に登場するのはエンジーです


エンジーが全てのスタート、つまり今回EJが始まりとなり物語を作っていくのだと思います

確かに振り付けでも、FIREWORKでひとり離れたJOと同じような振り付けが今回EJでありましたよね

このようにそれぞれのメンバーにはおそらくテーマとなる『守護星』のような惑星があると思っています
まだ全員判明した訳ではありませんが、カーン(K)が太陽と冥王星、エンジー(EJ)が地球など数人は判明しています

今後はそちらも絡めながらで、考察していきたいと思います

これらの考察は、全て私の見解であり正解ではありません
しかしながら、誰かのMV視聴(ミュス)のお楽しみになれば幸いです

長文をお読み頂き大変感謝します、ありがとうございました🍀

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