【有料】小説:いいよこいよ いんゆめの森(前編)
注意:(小説は)初投稿です。
(淫夢要素はほぼ)ないです。
(途中から有料記事となりますので、興味が湧いたら是非購入)オナシャス!
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後編→(本小説の購入者30人以上で開放予定)
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(カチッ)
(ゴオオオオオッ…)
「ふぅ…、あったけー。」
夜、一人火を起こし、持ってきた食材を焼きつつ、暖を取っているこの俺、「北沢純平」。
今日俺がやってきたK県T村にある「甲来ヶ丘樹海」は、高い樹木、自然の豊かさ、写真映えする風景、キャンプに相応しい気候等で、一時期話題となっていた。
だがある事がキッカケで、この森が「天海山樹海」「旧空覇第二森林公園樹海」と共に「N国3大自殺名所•樹海部門」に指定され、それ以降は前までの盛況が嘘だったかのように人が殆ど来なくなったそうだ。
俺は物心ついた頃から、既にこの森が立入り禁止区間となっていたので、昔の盛況をほぼ知らない。
だが怖い物ほど、闇が深い物ほど見たくなる俺の血が騒ぐので、今回、キャンプと称し侵入を試みたのであった。
「そろそろ出来たかな。」
十分焼けてきたであろう肉の串を持ち、火が通っているか、味見をする。
「…よし、大丈夫っぽいな。」
保冷パックから、持ってきたビール缶を取り出して、開け、そして…
「うんま〜〜〜」
盛大にガブ飲み、そして肉を喰らう。
これがどれだけ美味いことか。
店で安い物を買うよりも、材料を買って自力で調理すれば、自分好みの味になるし、すぐに出来たてが食える。一石二鳥とは、まさにこの事だ。
まだあまり食っていないのにも関わらず、保冷パックにあった食材は既になくなってしまった。
「うーん…、やっぱ物足りない…。」
俺には狩猟免許がない。だから、この辺りでの食糧調達は植物と魚類以外に無いのだ。
とはいえ、植物に詳しいって訳でもないし、近くに川もないので、そう考えると最早"詰み"に等しいだろう…。
「…いい加減、免許取ろうかな…。」
そう考えていると、突如ある事が思い浮かんだ。
ここは立入り禁止区間だが、特別、警備が巡回している訳でもない。それに近くに居住地もない。であるのなら、ここで一狩りしてもバレないのではないのか、と。
幸い俺にはサバイバルナイフとエアガンがある。これを使えば、少しはいい肉を獲れるハズだ。
そう考えた俺は、ビールを飲み干し、ナイフとエアガンを持ち、火を消し、一人狩猟に出かけた。
薄暗い森を歩いていくと、比較的開けた土地にたどり着いた。
そこには高台などの人工物があり、まるで、そこで儀式が行われていたかのようだ。
またしばらく歩くと、背後に何物かの気配を感じた。
まさか大物か?と辺りを見回すと、誰もいない。
そこから再び歩き始めると、俺の足音に続く形でヒタッ…、ヒタッ…、と足音が小さく鳴った。
「!!」
咄嗟に振り向くと、相変わらず誰もいない。
そこから歩くと、今度は足音が止んでいたので、ふぅ、と安堵した。
そして俺は、遂に標的を発見した。
見たところ、体重100キロ越えの大きい猪のような存在。実に狩猟し、調理するのに相応しい外見だ。
早速俺は、ライフル型エアガンを構え、野獣がそっぽをみている隙に…、
(パァン!!!!!)
1発、また、1発、撃ち込んだ。
あまりにも反動が強いので倒れてしまったが、それよりも、もしかしたら肉が取れるかもしれないという期待が勝っていた。
急いで身体を起こし、撃った地点へ走っていくと…、
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