第33話|レポート|日常泊という新しい遊び。
セーブポイントは日常泊という新しい遊びになると思っている。
日常泊って何?っていうと
『自宅に友達を泊める』
シンプルに表現するならそれだけ。
セーブポイントという活動を始めてから、気づいたことがある。
それは
『自分の日常は誰かの非日常であり、コンテンツとして価値を持つ』
ということ。
これを日常泊という新たな趣味として提案したい。
日常泊は本当に日常でいい。
セーブポイントやりはじめて、人が家に泊まったりしているよ。というと、
「気を使って大変そう」とか、
「プライベートの時間がなくなりそうで私にはできない」
と言われることがある。
でも、実際やってみるとそんなことない。
気を使うかどうか、プライベートの時間を無くすかどうかは自分で考えればいい。
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あくまでも趣味。
日常泊は宿泊事業ではなく、いわば趣味の立ち位置。
日常を面白くするための活動のひとつなので、私にとっては休日に映画見に行くとか釣りに行くとか、そういった選択肢の一つとして、『人を家に泊める』という遊びを楽しんでいるだけだ。
趣味なので、始めたからには毎日開けておかなくちゃとか、用事があるけど来る人を優先しなくちゃという意識もない。
もっと言うとおもてなししなくちゃとか、楽しんでもらわないとという意識もない。
本当に、私の日常に泊まってもらうという感じ。
全ての判断基準は私の心地よいように動くっていうシンプルな軸。来た人と楽しい時間を過ごしたいから、ドライブ行こうか!とか提案するし、喜んでもらったら私が嬉しいからケーキ作ろうか!ってはりきってみたり、一方、疲れている時は、今日は疲れたから1日お布団の中にいるーっていう素のまま過ごしている。
誰かのためには動かない。ためが始まると、人は知らないうちに無理して何かするから、どこかでストレスがたまる。
何かするにしても自分がやりたいから、これをして喜んでもらえたら自分が嬉しいからっていう絶対自己基準で動いている。
そうやって過ごしていると、不思議と来た人も自分の好きなように過ごしだす。私はそれが心地よい。
日常泊は、最初に書いたように『自宅に友達を泊める』というシンプルなテーマだから、人それぞれやる人によって色が出ると思う。
自分は「それぞれが自分のやりたいことをやる×一緒にやりたいことは共有×やりたいことが違ったらそこで話して解決したらいいんじゃない?」という雰囲気でやっている。
本当に自分のしたいようにしかしていないから疲れないし、プライベートの時間を取りたかったら、「この日は出かけるから家にいないんだ。どうしようか?違う日にする?それとも、どうしてもこの日がいい?」とコミュニケーションをとって一緒に解決する。
それぞれ、日常泊をやる人が自分の心地良く面白いスタンスでやっていったらいいと思う。
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人の日常は、自分の日常とは違う。
私も、迎える側じゃなくて誰かの家にお邪魔したりするけれど、その人の生活のテンポや生活習慣をプチ体験留学する気分で面白い。
・夜中にコンビニ行ってデザートを買うとか
・夕食は必ず外食とか
・寝る前にはなぜか部屋を全部片付けるとか
・布団敷いて寝ないとか(基本寝床は寝落ちしたところ)
・夜はずっと誰かと電話で会議してるとか
・深夜だけ集中仕事タイムとか
こういうちょっとした事だけでも、そんなライフスタイルもあるんだなぁっていう選択肢が広がる。
これを体験できるのって面白い。
自分にとっては当たり前のことも、誰かにとっては当たり前じゃない。
私の日常は誰かの非日常。
誰かの日常は私の非日常。
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家の持つ機能と可能性
家にはざっくり言って4つの機能があると思っている。
①誰にも邪魔されずだらだら過ごす休息の場(静)
②計画を立てたり何か作業をする創作の場(動)
③誰かと一緒にまったり過ごして安心感を感じる甘えの場(静)
④友達を招いて話したり騒いだりする遊びの場(動)
このバランスが上手くとれていると、人は安心で快適に過ごせるような気がしている。
日常泊は③(甘え)と④(遊び)の機能を強化できる。
一人暮らしをしていると、①(休息)と②(創作)に偏りがちになる。
毎日がマンネリになってきたり、つまらないなぁ、不安だなぁ、さみしいなぁと感じている人は、③と④的なことを月に1度でもやってみると、生活基盤に緩急ができて、安定してくる。
もしくは、同棲や家族と住んでいる人は、③の機能はあっても、いつも同じメンツなので、たまに④をやって誰かを招いて、いつもと違う過ごし方をしてみると、みんなが帰った後、よりプライベートな時間の貴重さや尊さに気がついて豊かに過ごせるような気がする。
家にいつもは居ない人が来ると、新しい風が吹く。
日常が非日常に溶け出す。
こんな作用がある新たな趣味としての日常泊。
私は、これをした先にやりたいことがあったから、最初からオンラインで多くの人に呼びかけて始めちゃったけど、不安がある人はすでに友達になっている人が自分の家の近くに旅行に来る時とかからはじめてみてもいいと思う。
何か質問や聞いてみたいことがあったらtwitterからお問い合わせくださいませ。
素敵な主人公ライフを!
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セーブポイント@天美我堂のホームページはこちらhttps://savepoint.amebaownd.com/
広大な仮想空間の中でこんにちは。サポートもらった分また実験して新しい景色を作ります。