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OH!へんろ。親子の88か所巡り(56番札所):金輪山 泰山寺(愛媛県)

わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。

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今日の煩悩:

「とにかく技を出し続けるんだー」と竈門炭治郎は言いました。確かに、それも大事だと思うのです。

ただし、何でもとりあえず繰り出す、自転車操業だからやり続けないと倒れちゃう、みたいな感じで、根本的な解決に結びつく見込みもなく続けることは無駄に体力を消耗させます。

例として良いかどうかはわかりませんが、日本の行政サービスというのも、いろいろな分野で細かくあれこれと作られているのですが、何と言いますか、意志と言いますか、一貫性と言いますか、シンプルさと言いますか、そのようなものがなく、サービスの対象になる人のことではなく、サービスを提供する側の「やっている感」を出すためにちょこちょこやっているようなものが多い気がします。

皆さんは使いこなせていますか?私は使いこなせていません。いただけるはずの補助金も還付されるべき税金もすべては申請できていない気がします。日本の行政は多くが申請主義ですから、申請しないといただけません。一方で、上手に申請している人もいると思います。

サービスには予算があります。おそらくですね、行政の担当者が制度を企画する際に、どの程度の対象者がいるかと言うことを見積もると思うのですが、すべての人が申請してきたらお金が足りないという予算しか付いていないということもあるでしょう。

積極的に広報して多くの人が申請してきたらお金は足りない、しかし、ちゃんと対応はしているという実績は必要になるので、ホームページや広報冊子で情報をひっそりと掲示します。そうしたお知らせを見たり、近くに情報を教えてくれる人がいるような場合は、制度に申請して恩恵を受けることが出来ます。

マイナンバーやマイナンバーカードも、良いとは思うのです。しかし、せっかくの制度の利用法がちゃんと考えられていなかったり、利用者に上手くアピールできていない気もします。

兼業や副業等をして、収入がある時にマイナンバーで紐づくことで税金もちゃんと納められるでしょう。透明感がまします。うーん、クリアー。しかし、それとは非対称的に、サービスや補助を享受するためには、こちらから申請しなければ受け取れませんし、声掛けもしてくれない場合があります。

どこかの携帯電話会社のように、「勝手に補助」のような発想は日本の行政ではなかなか持てないのかもしれません。

申請主義の行政では「申請しない人は、困っていないのでしょう」と言う発想が強いのかもしれません。ただし、ほんとうに申請しない人は困っていないのでしょうか。

困っている人の側に、補助制度に申請するという発想やリテラシーがない可能性もあります。義務教育や高校生の時に、行政とのかかわり方という具体的な授業があった方が良いのかもしれませんね。

サービスを届ける、つまりアウトリーチを重視する社会もあります。マイナンバーカードもこのような用途に活用すれば、管理されることをネガティブではなく、必要な支援を積極的に受けられるようになるというようにポジティブに感は得ることもできるようになるのではないのかなと思います。

日本にはいろんな支援制度があります。今まで聞いたことがなかったような名前の制度もあります。これらの制度を個別に運用するのって、事務作業や事務コストを考えると大きな負担です。そう考えると、ある程度の細かい制度はまとめてしまって、ベーシックインカムのようにして運用することは悪くないと思うのですが、駄目なんですかね。

御詠歌:

みな人の詣りてやがて泰山寺 来世の引導たのみおきつつ

本尊:

地蔵菩薩

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創建:

弘仁6年(815)

真言:

おん かかかび さんまえい そわか

歴史:

弘仁6年ころ、弘法大師がこの地を訪ねました。この土地では梅雨の季節になると川が氾濫して、村人たちを苦しめていました。大師は、村人たちと堤防を築いて、「土砂加持」の秘法を修法したところ、満願の日に延命地蔵菩薩を空中に感得し、治水祈願が成就されました。大師は、この地に「不忘の松」を植えて、地蔵菩薩の尊像を彫造して本尊とし、「泰山寺」を建てました。この寺名は、『延命地蔵経』の十大願の第一「女人泰産」からとったと伝えられているそうです。

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所在地:

愛媛県今治市小泉1-9-18

駐車場:

あり




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