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稲雀

梅の枝に雀が鈴なりになっていた。

眼下は田んぼで、これらの雀は先ほどまで田んぼで、こぼれ稲を食べていた。

人が来たか猫が来たか、危険を感じたので直ぐそばの高所の梅の枝に飛び移ったとみえる。

これを見て一句捻ろうと思った。

歳時記には

稲雀(いなすずめ)
稲が実ると、田んぼや掛稲に雀が群れをなしてやってくる。鳥脅しなどで脅すと一斉に逃げるが、すぐまた戻ってくる。

歳時記

例句として
稲雀散ってかたまる海の上 森 澄雄
松島や海へ吹かるる稲雀  角川照子
稲雀飛鳥の風にひろがれり 中 拓夫
玄海の端にこぼれて稲雀  柴田佐知子
稲雀空にぶつかっては沈む 月野ぽぽな
が有ったので

残り葉と見紛ふばかり稲雀 
と読んだところ
稲に絡んでいるのが稲雀で、木の枝に止まっているのは稲雀ではないとのご指導をいただいた。

巨大な壁にぶち当たっている。

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