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納得のいかない納豆

毎朝、食卓に納豆が用意されています。
慣れっこになっていて、いつごろからこの食習慣がついたのかは記憶があやふやです。

子供の頃の記憶が急に蘇り、『納豆(藁苞)一本21円、豆腐一丁14円』、この数字が頭の中を巡っています。

明け方の4時頃、「ナットはよござすかー」というおばさんの声、それと前後して「ポープー」と笛を鳴らしながら豆腐売りのおじさん。

なんだか鮮明に思い出して、昔の味が蘇ってきました。

いまだに豆腐と納豆は大好きです。

一つ気がかりなのは、納豆の味が昔と違うのです。

昔の納豆の食べ方は、藁苞の胴体を開き、箸の先で小鉢に取り出し、よく練って、たっぷりと糸を引かせ、醤油を垂らして、熱いご飯の上に乗せていただいたものでした。

今の納豆は、違います。
藁苞の納豆はほとんんど見かけなくなり、普通に見かけるのは、小型のカップに入れたもの、経木に包んで紙包装したものです。

たくさんの種類、メーカーがありますが、これらの味が、それぞれ違うのです。
粘りが少なく糸をあまり引かないもの、豆がまだ硬くて熟成していないもの等がたくさん売られていて、ほとんどのものを試したのですが、昔の味がしないのです。

ネットで調べてみると

現状はこのようにたくさんの種類の納豆が売られている様子です。

先日、茨城産の藁苞納豆が販売されていたので早速購入して食べてみたのですが、昔と違う味がしました。

観察すると、豆が藁苞に直にくっついていなくて、フィルムが間に挟んでありました。

ここいらが原因なのかな、と考えています。
多分、稲作の時、稲に農薬をふんだんにかけるので、無農薬の藁が入手できなくなったのだと思います。

というわけで、天然の納豆菌(枯草菌)は使えないので、培養した納豆菌を使っているのではないかと、想像しています。

昔の味が味わえなくなったのは残念ですが、安全のためには仕方のないことだと考えています。

稲藁がそこまで危険ならば、食の安全を考えて、大豆も遺伝子組み換えでない国産のものを選ぶようにしています。

小さな親切大きなお世話なのが、同梱されている醤油と辛子です。
辛子は使う場合がありますが、醤油にはこだわっているので添付されているものは一切使いません。

最近は、醤油や辛子の添付されていないものも有るようですが、一度出会ったことが有るだけで、なかなか行き当たりません。

最初から捨てるものが同梱されているものは、納得がいかないという話でした。

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