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致命的な虚偽
序文に
戦後において多くの歴史学者や考古学者が苦労して築き上げてきた東洋史からの先史時代に関する日本古代史の通説や定説というのは、基礎的で基本となる東洋史の理解が不十分で、実は信じられないような驚愕の致命的な誤解や虚偽がかなり混在している。
なんともセンセーショナルな書き出しだが、著者は中国の漢字と日本の漢字は表現している意味が違うことがあるという事実を指摘して論考を進めています。
そういえば、中国では、自動車を汽車といい、汽車を火車という。また妻のことを愛人と表現することは有名です。
著者が指摘しているのは『海』という字です。
古代中国で『海』は河川敷の場所や徐州の代名詞であったということです。
ふんだんな例証をあげて解説しているので是非とも本書を参照してほしいと思います。
魏志倭人伝にある
循海岸水行歴韓國乍南乍東
も、日本海を航行したのではなく内水で樹木の繁った河川敷のあたりを進んだと解釈するべきだとの意見で、提示された証拠をみると、全く賛同できます。
今まで学習してきた歴史は何だったのだろうと呆然としています。
たった一文字の解釈が違ったでけで、歴史の解釈が大幅に修正される事態になったようです。
当然、この理論によれば、邪馬台国の位置など明白に特定できます。
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