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ハンドヘルドコンピュータを作る準備

 仕事で利用するメインの電卓としてNUMUWORKSを利用している。デザインもさることながら電卓ながらPythonが利用できるという点が個人的には評価点が高かった。
 計算する内容によっては、いちいち電卓で計算するには面倒すぎるが、パソコンで開発環境を立ち上げるまではないようなものが多いからだ。一番使うのは50行以内のプログラムというわけだが、このレベルのプログラムが組めるとなると、プログラム関数電卓しかない。

主に使っているプログラム電卓。

それまではCASIO fx−5800Pを使っていた。ただCASIO BASICがクセが強いのと、電卓で書いたプログラムの保存に問題があった。
 しかし、最近のプログラム関数電卓はネット上にエミュレーターが用意されていて、そちらでプログラムを開発してから、電卓にダウンロードすることができるようになった。画像のプログラム関数電卓ではpythonプログラムはそうやって書いている。
 ただこれはこれでいいのだが、結局、プログラムの時にパソコンを起動する必要がある。電卓よりプログラムを組み易く、パソコンより機動力のあるものはないか?
 これに該当するのがかつて存在していた(NEC P C8201などのような)ハンドヘルドコンピュータと呼ばれるものだ。
 実は一〇数年前にオークションで8201を購入したことがある。BASICが走り、短いプログラムを組むならなかなか重宝なものだった。ただクロックが2.4MHzくらいのものであるため、プログラムを走らせると遅い。今のプログラム関数電卓の方が100倍は速いだろう。
 そして今時、ハンドヘルドコンピュータのようなものはない。タブレットPCなどを活用する方がよほど現実的だ。ただタブレットはハンドヘルドコンピュータではない。


イメージ用の機材

 そこで「電卓的にpythonが使えるハンドヘルドコンピュータ」を自作しようと考えている。手持ちのキーボードをラズベリーパイに繋いで、そうしたものを自作するというのが今の方針。
 ただ運用面の検証もしたいので、手持ち機材でプロトタイプ的なものを組んだ。手持ちの小型キーボードをFire7に繋いで使う。ちなみにFire7にはTermuxをインストールしてLinux環境を作り込んでいる。pythonをインストールして、電卓用のプログラムを走らせたが軽快に動いた。


gnuplotも起動する。

いまのところ迷っているのは、ターミナルだけで動かすかGUIで動かすか。ここはまだ研究したい。写真ではX11を起動させFluxboxを使っている。

なおFluxboxを起動するまでは、いささか面倒。termuxでfluxboxなどをインストールする。そして

termux-x11をインストールする。何をインストールするかは環境次第だが、Fire7ではtermux-x11-armeabi-v7a-debugだった。
ここでtermux側でtermux-x11 :1 -xstartup fluxbox と打ち込んでからtermux-x11側に移動するとFluxboxが起動している。

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