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【週間レビュー No.259】

今週の週間レビューです。


今週は久しぶりにデリバティブをやっています。

特に先物取引は重要です。

債券や為替と同様に株式にも先物があり、代表的なものは日経225先物やTOPIX先物等があります。実際には平均株価や株価指数と連動性の高い銘柄を組み合わせて売買するのが一般的です。

先物価格は理論的に現物価格(現在の平均株価や株価指数)よりその時点の短期金利分だけ高くなります。ただし、厳密には先物取引では現物株式保有時に得られる配当金は受け取れないので、この分は差し引かなければならなりません。

例えば、仮に日経平均株価が10,000円、短期金利が2%、配当利回りが0.5%、決済まで90日なら、先物の理論価格は次の通りです。

現物価格×{1+(短期金利-配当利回り)×(決済までの期日/365日)}10,000円×{1+(0.02-0.005)×(90/365)} =10,036円

実際の先物価格は需給関係で変化します。

理論価格を上下し、先物価格が理論価格より高くなったとき(10,050円など)が割高、安くなったとき(10,020円など)が割安となるわけですが、ここに裁定の働く余地が生まれ、先物が割高なら現物を買い先物を売り、先物が割安なら先物を買って現物を売ることになりますが、最近ではアルゴリズムで自動でこの取引を行うため、一瞬しかこの歪みを捉えることが出来ません。

最近は利上げなので裁定取引にとっては「機会」だと思われます。

来週もよろしくお願い申し上げます。

【サロンonly】
5/16 事業価値(EV)および株式価値の計算
5/17 デリバティブとは?
5/17 デリバティブの由来
5/18 デリバティブの種類
5/18 デリバティブの区分け
5/19 債券先物価格の仕組み
5/19 先物為替価格(為替予約)の仕組み
5/20 先物取引の実務
5/20 交換比率と裁定取引


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