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市場の伸長、そして伸長しないとすればその制約要因は何か?

2019年10月9日、ノーベル化学賞が発表され「リチウムイオン電池」を発明した旭化成の吉野彰名誉フェローが受賞しました。

携帯電話とともに、普及していったと。
その通りです。
つまりね、ここで私が申し上げたいのは、電池というものはそれ単体のイノベーションではなく、他の技術とのコラボレーションによって爆発的に普及するものだということなんです。
そう考えれば、なぜ今、EVが普及していないのかも理解できるのではないでしょうか。

私は仕事柄、ほぼ毎日、テクノロジーの進化と市場の伸長、伸長しないとすればその制約要因は何かを考えているわけですが、今年一番腹オチした話かもしれません。

その中で、電池は一番見ているマーケットの一つですが、吉野さんはこの業界の重鎮です。民間人だけに基礎研究だけでなく、「商い」からの目線が、非常に示唆深いです。

そしてここにも書かれている全固体電池ですが、
私も将来的にはリチウムイオン電池は
全固体電池に切り替わるとの認識です。

但し、EVで使える様な量産化には
あと10年くらいかかるそうですが、
EVの開発にも同様の期間がかかるため、
自動メーカーとバッテリーメーカーの
関係は今から作っておく必要があり、
そのためには現行のリチウムイオン電池の
完成度に大きく影響を受けるため、
バッテリーメーカーは両方の開発が必要です。

要は固体電池が出来たからと言って、ああそうですかと、すぐに製造ラインに載せられるわけではないということです。

更に言えば、EVについて、一つだけ不安があるとすれば、化学変化でエネルギーを蓄積するEVは、決して化石燃料のエネルギー密度に達することはあり得ません。それは全固体電池でも遠く及ばないということです。

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