現役エンジニアが考える料理とプログラミングの共通点
自炊を始めてから1年半が経過
自炊を始めてから1年半が経過しました。この期間を通じて、自炊に対する見方や取り組み方が大きく変わりました。
はじめは、調理するのが面倒で、インスタント食品に頼ることが多かったです。仕事で忙しい日々が続く中、手軽に食べられるインスタント食品は便利でした。しかし、栄養面や健康を考えると、自炊の重要性を感じるようになりました。
最近では、料理の楽しさを覚え始めています。新しいレシピに挑戦したり、季節の食材を取り入れたりすることで、毎日の食事が楽しみになってきました。一人暮らしを始める前には、ほとんど料理をしたことがなかったので、自分で作った料理が美味しくできたときの達成感は格別です。
仕事ではスマホアプリを作るためにプログラミングをしていますが、料理とプログラミングには多くの似通った部分があることに気付きました。例えば、どちらも順序立てが重要で、どんな材料やツールを使うかを決定することが成功の鍵となります。また、どちらもある程度の期間継続することが必要
今回の記事では、料理とプログラミングの似通っている部分について詳しく述べたいと思います。この1年半の自炊経験を通じて感じたことや学んだことを共有し、料理とプログラミングの意外な共通点を紹介します。
料理とプログラミングの似ている部分
料理をしていると、プログラミングと共通点が多いことに気づきました。その共通点をいくつか紹介します。
順序立てが重要
料理においては、具材の硬さが異なるため、順序立てが非常に重要です。例えば、カレーを作る際には、固い野菜から煮込まないといけません。固い具材を先に煮込むことで、適切な柔らかさに仕上がり、全体のバランスが整います。逆に、柔らかい具材を先に入れてしまうと、煮込み過ぎて溶けてしまうことがありますし、固い具材は硬いままで、食感が不均一になってしまいます。
プログラミングでも、順序立ては極めて重要な要素です。コードは上から順番に処理されるため、変数の定義やファイルの読み込みをどのタイミングで行うかが大切です。適切な順序で処理を進めないと、思わぬ不具合が発生することがあります。例えば、変数が定義される前にその変数を使用しようとするとエラーが発生しますし、必要なファイルが読み込まれる前に処理を進めようとすると、データが正しく取得できず、プログラムが正常に動作しなくなることがあります。
料理とプログラミングの両方に共通するのは、何を先にやるかを決めることが大切だということです。適切な順序を守ることで、最終的な成果物の質が大きく向上します。このように、順序立てを考えることは、料理でもプログラミングでも欠かせない重要なステップなのです。
どんなものをどの用途で使用するのか決定することが大切
料理とプログラミングには、どの材料やツールを使うかを適切に決定することが重要です。それぞれの用途に最適な選択をすることで、結果が大きく変わってきます。
プログラミングでは、どんなライブラリをそのプログラムで使うかを決めることが重要です。ライブラリを選ぶ際には、既存のものを利用するか、独自に実装するかを考える必要があります。既存のライブラリを使うことで開発が効率化される一方、特定のニーズに完全には合わない場合もあります。そのため、独自実装が必要かどうかを見極めることが求められます。また、選んだライブラリがきちんとサポートされているかも重要な要素です。サポートが不足していると、バグやセキュリティの問題が発生した際に対処が難しくなります。さらに、プログラミング言語によって得意とする処理が異なるため、用途に応じて適切な言語を選ぶことも大切です。
料理においても、季節やジャンルに合わせて食材を組み合わせることが求められます。具材によって得意な分野が異なり、例えば、夏には新鮮なトマトやキュウリ、冬には根菜類が美味しい季節です。旬の具材を使うことで、通常よりも美味しく仕上がるだけでなく、栄養価も高くなります。また、料理は調理器具を持つ前から始まっていると言っても過言ではありません。どの食材を使うか、どの調理方法が最適かを考える段階で、すでに料理は始まっているのです。
このように、プログラミングでも料理でも、どんなものをどの用途で使用するかを決定することが大切です。適切な選択をすることで、作業が効率化され、最終的な成果物の質が向上します。それぞれの特性や用途を理解し、最善の選択をすることが成功への鍵となります。
ある程度の期間継続が必要
料理もプログラミングも、一朝一夕でマスターできるものではなく、継続的な努力と時間が必要です。
料理では、火加減や包丁さばきの上達に時間がかかります。最初は火加減が分からず、料理を焦がしてしまったり、うまく火が通らなかったりします。また、包丁さばきも、最初は不器用で、きゅうりを切ってもつながってしまうことがあります。しかし、これらの失敗はすべて成長の過程であり、努力の証です。何度も繰り返し練習することで、徐々に感覚をつかみ、スムーズに調理ができるようになります。
プログラミングも同様に、最初は簡単なコードを書き写すだけでもタイプミスをしてしまうことが多いです。しかし、ここからが本当の戦いの始まりです。タイプミスが減ってきたら、今度はプログラムを軽快に動作させながらも、機能を拡充していく方法を学ぶ必要があります。初めは基本的な構文や構造を理解することから始まり、次第に効率的なアルゴリズムの設計や、エラー処理の方法を学んでいきます。この過程には多くの試行錯誤と時間が必要です。
どちらも、一定の期間を継続して取り組むことで、少しずつ上達していくことができます。料理では、火加減や包丁さばきが自然にできるようになり、新しいレシピにも挑戦できるようになります。プログラミングでは、コードの品質が向上し、新しい技術やフレームワークを使いこなせるようになります。
このように、料理とプログラミングの両方において、上達には時間と努力が必要です。継続して取り組むことで、確実にスキルが向上し、自信を持って取り組むことができるようになります。
クリエイティブな作業
料理もプログラミングも、クリエイティブな作業です。新しいレシピを考えたり、既存のレシピにアレンジを加えたりすることは、コードを書いて新しい機能を実装したり、既存のプログラムを改善したりすることに似ています。
日常に溶け込みすぎていて過小評価を受けがちですが、料理というのはプログラミングをしてアプリを作ることや Youtube や TikTok の動画を作ることと同じぐらい高度でクリエイティビティの求められる作業です。
まとめ
以上が、料理とプログラミングの共通点と私の経験についてのまとめです。料理の楽しさとプログラミングの共通点を見つけることができたのは、私にとって貴重な発見でした。
こうしてみると意外なもの同士が共通点を持っていることはとても面白いですね。
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